ウルトラマンデッカー
第18話「異次元からのいざない」 感想(ネタバレあり)です。
箸休め的総集編を挟み、再び本編へ。
今回は、カナタは主人公として、(場当たり的に襲い来る敵を倒す以外に)何をこれから成していけばいいのか、目指すゴールは何なのか、が、視聴者にハッキリと明示された回でした。
アガムスを、救う。
いや、提示自体は既にされていたのだけれど、改めて強調され、目指すゴールが見えていなかった視聴者 なんてのが出ないようにしてきましたね。
後半戦突入時こそ、大胆に「意外な展開」をぶち込んできましたが、基本、この番組、シリーズ構成は丁寧ですね。
・異次元人ヤプール
↓異次元人ヤプール
ウルトラマンA50周年を記念しての登場か?
こいつら、あまりにつかみどころがなさ過ぎて、子供向け番組のレギュラー悪役としてはちょっとキャラクターが弱かった。
一貫しているのは「悪」であり「敵」であることくらいで、それ以外の行動の基準や目的がサッパリ解らない。
ある時は知能犯のようであり、ある時は粗暴犯のようでもあり。
ある時は支配を目的とし、ある時は殺戮や破壊を目的とする。
ある時は個人を狙い、ある時は不特定多数を狙う。
それが、異次元人ヤプールという奴等であった。
こいつらの魅力を私なりに理解できるようになったのは、大人になってからだよなぁ~。
しかし……スフィアもよく解らん連中だからなぁ(笑)。
今回ヤプールが手を組んだのはアガムスだったから良かった(?)ものの、スフィアとでも組まれたら、わけが解らんよ。
・自分を憎んでいる相手を救うことをケンゴはやった、と、カナタ
……この辺り、トリガーのファンはどう捉えているんでしょうね?
あまり声が聞こえてこないのですが。
トリガーのラストにおいて、ケンゴはカルミラを、本当に「救った」と言えたのかどうか?
いや、救ったんだよ! 笑顔にしたんだよ!
と言われれば、まぁ、「うん……」と、やや複雑な心境ながらも、その意見も否定はしない、というレベルで受け入れるけれど。
そんな感じの悲しいラストだったと思うのですが、
デッカーにおいて、それはもう明確に 生きてた! 救った! 笑顔にした! という結論にもっていかされたわけです。 番組を越えて。
非常にスッキリした形に収まりましたし、むしろこういうラストを望んでいた気もしますし。
また、デッカーにおける「トリガーゲスト回」の脚本を担当したのがトリガーのメインライターの方だったわけだから、素直に受け入れていればいいわけだけれど。
改めて「デッカーの主人公のカナタ」から「(トリガーの主人公の)ケンゴは、自分のことを憎んでいる相手を救うことをやり遂げた」的に言われると……
いや、それを成し遂げたの、この番組(デッカー)になってからだよ?
自分が主人公の頃は、カルミラの事を救っていたかどうか、かな~~り微妙だったよ?
ってな気分になってしまうのですよ。
「デッカー」という作品が目指すところの為に、「トリガー」のラストで、きちんと完結していたものが「後日談を付け足して、やや異なる決着に改変された」という気分にはならないのだろうか? トリガーファンは。
う~ん、どんな例を提示すれば、私の言わんとするところが伝わるかな~?
例えば、宇宙戦艦ヤマトの最終回で、沖田艦長の死は感動的に描かれますが、「完結編」の時、「完結編ラストを盛り上げるために死ぬキャラ」として沖田は復活を遂げ、また死にます。
あれを観た時、ヤマト1作目で沖田の死に感動していたファンが「わ~い、沖田艦長復活~♪ そしてまた死んだ! もう、大感動で涙腺決壊!」と、思えたかどうかってこと。
私個人は、デッカーにおけるトリガーゲスト編での決着が「むしろ望んでいた形はこっち!」 という感覚だったので、比較的、今の展開を受け入れることが出来ているのだと思います。
トリガーに本気でハマっていたファンは、デッカーにおけるトリガー後日談展開は、受け入れ可能なレベルなのかなぁ?
その辺り、よく分からない。
比較的受け入れている、とか言っている私は、実は若干モヤモヤしたものを心に抱えていなくもない(笑)
トリガーの熱狂的ファンの絶対数が少ないからか(失礼)、いまいち、その辺りの声が聞こえてこず……その辺りこそが、ややモヤモヤ、なのかも。
次回、再びトリガーゲスト回!
おまけ
今回のブログの内容とは、全く関係がありません。
昔作ったやつ。