スーパー戦隊個人的おススメセレクト(その13)ゴレンジャー編 第20話(その7) | 無敵動画堂高田のブログ

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秘密戦隊ゴレンジャーから

第20話「真っ赤な死闘! 日輪仮面対アカレンジャー」

です。

 

 ↓昔描いたゴレンジャー。ううっ時間があれば描き直したい……

 

(続き)

 日輪仮面 対 アカレンジャー。今度こそ、最後の対決の時はきた!

 勝負は互角……いや、傷ついたアカより、日輪仮面の方がやや優勢か……?

 アイマスクを外すアカレンジャー。

 レッドビュート? いや、外されたアイマスクは、鞭ではなく……

アカ「ヤリ・ビュート!

 一本のやりへと姿を変えた!

 

 ここで、新アイテム登場です。

 まぁ、設定的には、新武器ではなく、初使用、ということなのだと思いますが。

 ヤリビュートはこの後の話でも時々登場。

 剣道仮面との一騎打ちや、ゴールデン仮面大将軍へのとどめの一撃に使用されるなど、かなり印象深い武器となりました。

 

 苦戦していたアカ、徐々に押し始める。

 まるで、溜めていた怒りを、爆発させるかのように!

 そしてついに、ヤリビュートが日輪仮面の体を貫いた。

 さらにとどめの、ゴレンジャーストーム!

日輪仮面「んぐわぁぁおわぁぁぁ~」

 アカレンジャー怒りの大逆襲の前に、ついに、黒十字軍の将軍・日輪仮面は散った。

 しかし、ゴレンジャーはまだ知らない。

 日輪仮面に代わり、新たなる大幹部:鉄人仮面テムジン将軍が、やって来たことを……。

 

 ゴレンジャーという作品の大きな魅力に、様式美:演出のパターン化があることは間違いない。

 作品が世に出たという意味で先行していた筈の科学忍者隊ガッチャマンではなく、なぜ、ゴレンジャーこそが戦隊シリーズの、いや、集団ヒーロー物の基本形たりえたかというと、名乗りシーンを始め、様式美の完成度にこそ差があったためだと思う。

 で、この番組の前半のクライマックスシーン基本パターンは

五人揃って、ゴレンジャー! と名乗ると、ED曲の「秘密戦隊ゴレンジャー」がBGMとしてかかり(ボーカル入りか、メロオケか、は回により異なる) そのままとどめのゴレンジャーストームまで、一気に進む

というものであった。

(番組後半は、一旦この流れを止め、とどめのゴレンジャーハリケーンのシーンになると、BGMは「ゴレンジャーがやってくる」のメロオケがかかる、というパターンに変更される) 

 が、今回は、あえてこのパターンを破り、

日輪仮面とアカレンジャーの対決シーンに入ると、しばらくBGMなし。

アカレンジャーが押し始めると「秘密戦隊ゴレンジャー」がかかる。

という演出であった。

 これが、抜群の効果をあげている。

 最初からノリノリなのではなく、徐々に徐々に盛り上げていく、という見せ方が、正にアカレンジャーの

ためていた怒り そして その爆発 を表現していて、最高のクライマックスとなった。

 

 ストーリーの面白さはもちろん、

・日輪仮面は敵か味方か? というサスペンスを端から捨て、それにより

 筋立ての単純化、

 日輪仮面の卑怯なキャラクター

 を際立たせた、大胆な脚本

・脚本の面白さを見事に表現する、役者陣の名演。特に、海城役の誠直也さんの表情の演技と、日輪仮面の増岡弘さんの声の演技は素晴らしい!

・ゴレンジャールームでのキャラの絡みや、クライマックスでのいつもとはちょっと違う名乗りや一騎打ちの名演出!

と、この回は、正に傑作と呼ぶにふさわしい、素晴らしい仕上がり。

 

 なんか、私、この回、好きすぎるようですわ。

 

 というわけで、このブログではもう1回、この第20話の紹介に使いたいと思います。

(続く)