ウルトラマンZ
第1話「ご唱和ください、我の名を!」 感想(ネタバレあり)です。
このところ毎年書いていますが、
最近のウルトラマンの第1話は、ハズレがない。
シリーズ全部を見てみると、そりゃあ、ある程度好みはあって、今作より、前のあれの方が良かったな、みたいな評価に落ち着く時だってある。
でも、第1話の時点で、
まず第1話単体で面白く、そしてなおかつ今後に期待感を抱かせる
という意味では、ニュージェネのシリーズはハズレがない。
ただ、これはもともとウルトラマンが大好きで、かつ、新作の製作が全く期待できないという冬の時代を経験したファンだから、評点がどうしても甘くなっているところはあるとは思う。
思いつつ……。
年々、その甘さが自分の中で薄れていくのを感じる。
ジードあたりからかなぁ、「もう、甘い評点する必要、全くなくなったかな」みたいに思い始めたのは。
ギンガとかXの頃って、「次がある」という安心感、まるでなかったから……。
(今心配なのは、ウルトラじゃなくて、戦隊だ。マジでシリーズが終わるかもしれない)
とはいえ、毎年バンダイナムコの決算を見るたびに売り上げが伸びていたニュージェネ初期と違い、
このところは横ばいになっているのも事実。
もう一段、上への飛躍が期待される、新シリーズです。
久々登場の、本格的防衛チーム。
とはいえ、まだまだ売る方(バンダイ)は、防衛チーム関連グッズは売り上げが不安だからなぁ、という及び腰。
ニュージェネで毎年力が入っているのは、変身アイテム。実際、こちらは毎年安定した売り上げ。
でもかつてのウルトラシリーズでは、防衛チームのメインの戦闘機がいくら売れたか?なんてのも、作品がヒットしているかどうかの指標として、ファンは注目していた。
今は、指標どころか、戦闘機が存在すらしないのだから……。
ここでセブンガーがしっかり売れてくれれば、次につながる……! と、思うところです。
↓セブンガー。
正直、なんでこれまでこいつがあまり推されてこなかったのかが不思議。
個人的には、「こいつ、推せば絶対今でも人気が出るよ!」と思っていたキャラなだけに、今回の登場は、ドキドキしています。
キャラ立てとして、言葉遣いが変、というのは、楽しくて、いい。
これはぜひ貫いてほしい。
仮に、今後徐々に普通の喋りになったとしても、要所要所では、へんてこな言葉遣いになって、しっかりボケて欲しいと思います。
子供向け作品で、言葉遣いってのは、もの凄く取り扱いが難しくて、ちょっとでも変な言葉遣いだと、すぐに「子ども達が変な言葉遣いになる。教育に及ぼす影響を、考慮できないのか」というクレームの対象になってしまう。
戦隊シリーズの出演者は放送後のインタビューで「この1年で、言葉遣いがもの凄く丁寧になりました」なんて答える方もいるし、80年代には某作品で、男言葉でしゃべる設定のヒロインが中盤以降は問答無用的に女言葉口調に改められる、なんてこともあった。
ちゃんと日本語を勉強したのに、特に敬語の使い方などで変な口調になってしまう、というのは……つまるところ、ウルトラマンZは、日本に来ている、外国人労働者みたいなもので。
彼らの、ちょっと変だけど、一生懸命にコミュニケーションを取ろうとしている言葉を、ちゃんと受け入れられる姿勢でありたいです。
特撮での、思わず、「おおっ」と声をあげたり、「にやり」とさせられたりするカットが、ちょこちょこ……いや、頻繁に(笑)!
多いよ! 特撮の見せ場!
特に、オープンでのナパームのショットが、いつもとは違うアングルもあり、グッときました。
決めのカットで、グッとくるカットを持ってくるっていうのは、
(当たり前なんだけど)いいですね。
ただ、あえて一つ言わせてもらうなら、第1話の怪獣は、やっぱ、ゴジラ型、がいいかなぁ……。
(そういうマニアの意見もあるだろう、と、あえてゴメスも出したのかもしれませんが(笑))
メダルを拾ったのは、誰? ってなところで、次回以降への引きもばっちり。
さて次回!