スーパー戦隊個人的おススメセレクト(その11)ゴレンジャー編 第20話(その5) | 無敵動画堂高田のブログ

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秘密戦隊ゴレンジャーから

第20話「真っ赤な死闘! 日輪仮面対アカレンジャー」

です。

 

 ↓昔描いたゴレンジャー。ううっ時間があれば描き直したい……

 

(続き)

 日輪仮面を匿っている山荘へとやって来た海城。

 日輪仮面は、とっくに逃亡……などはしていなかった。

 海城を待ち構えていた。

日輪仮面「どうやら私の勝ちだな

 そう言いながら、日輪仮面は吹っ飛ばされた筈の片腕を再生して見せる。

 見せつける。

 全て作戦だったのだ、と。

 お前は騙されていたのだ、と。

日輪仮面「ゴレンジャーの首を献上すれば、私は黒十字軍の大将軍の地位に就ける」

海城「思い上がるのもいい加減にしろ! 

 ……貴様の行く先は地獄だ……!」

 怒りに燃えるアカレンジャーは、襲い来る戦闘兵ゾルダーの群れを、たちまち蹴散らしてしまう。

日輪仮面「アカレンジャーめ……!

 ついに激突。

 アカレンジャー 対 日輪仮面!

 勝負は互角か?

 が、日輪仮面の必殺技、日輪ファイヤーが決まった!

アカ「うああぁぁっ!」

 全身を炎に包まれたまま、崖下へ転落するアカレンジャー。

 

 傷つきながらも、何とか無事だったアカ。

 彼を探し出さんと探索する日輪仮面とゾルダーの群れ。

 必死に身を隠しつつ、アカは日輪仮面の様子を探る。

日輪仮面「ようし、基地へ戻り、まず4人を血祭りにあげるんだ」

海城「新命達を、死刑にするつもりだ……。

 そうはさせないぞ……。 そうはさせないぞ……っ!!

 

 怒りに燃えたアカレンジャー、敗北してしまうのです。

 い、いや、5人揃っていないから、まだクライマックスではない=日輪仮面を倒すシーンではない ってのは分かるんですけどね?

 ヒーローが怒りを爆発させる!ってシチュエーションで、完敗ですよ。

 普通、こういう時は、勝つでしょ……って…… そう、脚本が、上原正三さんでした

 ヒーローが怒りに我を忘れてしまうと、そのデメリットとして、敵味方の区別がつかなくなるバーサーカー(狂戦士)になってしまう、という展開は多くの作家さんで見られるのですが……。

 でも一様に、皆、無茶苦茶強いのです。

 怒り=強さにつながるってのは、視聴者の感覚的にも、分かりやすい。

 でも、上原正三さんの描くヒーローって、怒りに我を忘れると、それは心乱された状態であって、弱くなってしまうんですよね。

 帰ってきたウルトラマンの第37話「ウルトラマン夕日に死す」などが、それをもっとも端的に表す例でしょうか。

 

 ↓帰ってきたウルトラマン

  敵の余りに卑劣な作戦に、怒りに我を忘れたウルトラマンは一度敗北してしまうが、

  その後、仲間の友情に支えられて立ち直ると、

  光線技も超兵器ウルトラブレスレットも使わずに、強敵を倒してしまう。

 

 別に作品として 常に冷静であれ、みたいな訴えかけをしてくるわけでもないんですよね。

 多分、上原正三さん的に 頭はクールに、そして胸には熱く悪への怒りを燃やし……ってヒーローが、一番カッコいいってことなんだと思います。

 

 今、怒りに任せて日輪仮面に挑んだアカレンジャーは、敗北してしまいました。

 しかし、仲間を救うため、傷ついた体でなお立ち上がり、戦いに臨むアカレンジャーは、絶対に強い!

 子供心にも分かりますよ。

 ここから、アカレンジャーの逆襲が始まるのだ、ということが。

(続く)