秘密戦隊ゴレンジャーから
第20話「真っ赤な死闘! 日輪仮面対アカレンジャー」
です。
↓昔描いたゴレンジャー。ううっ時間があれば描き直したい……
(続き)
新命「そりゃあね、その場で始末すべきだったよ。海城」
海城「重傷を負っているんだぞ!? 相手は」
新命の、あまりに非情な言葉に、激昂する海城。
しかしその言葉を真正面から受けても新命は全くひるまず、それどころか口元をゆがめ、皮肉な笑みを浮かべる始末。
大岩「……そうじゃ、か、片腕ぶっ飛ばされてるんじゃ。殺すわけにはいかんばい。なぁ?」
ペギー「そうよね」
明日香「ああ」
新命「さぁ……皆さん甘いですな。 罠だったらどうするんだ?」
このシーン、最初は新命に面と向かって抗議した海城、新命がそれに対して皮肉な笑みを浮かべてからというもの、今度は目も合わせようとしない。
で、「罠だったらどうするんだ?」と言われると、セリフこそないけれど、キッと新命を睨む。
抜群です。
普段、ツーカーの仲、という言葉がピッタリ当てはまる海城と新命の対立ゆえ、見応えがあります。
そしてもう一人、抜群にいいのが、大岩を演じる畠山麦さん!
セリフだけ文字で読むと「海城の意見に賛成している立場」という感じなのですが、実際の作品を観て下さいよ!
海城と新命が本気で意見対立しているらしい、という場に遭遇し、
「おいどんも、海城どんの意見に賛成じゃんけど、新命どんの意見にも頷けるところはあるばい。
しかしそれより、仲間内で喧嘩はいけんど。新命どん、どうか矛を収めてくんしゃい……」
といったような気持ちが、セリフが聞こえてくるような、実に困った表情、セリフの喋り方なんですよ。
素晴らしい!
江戸川総司令は、日輪仮面がもたらした情報を精査することで、判断しようとする。
そして実際、日輪仮面がもたらした情報:示した場所に、黒十字軍の基地が発見された。
しかし、それを聞いてもなお、新命は自説を撤回しようとはしない。
新命「さあ……どうかな?」
海城「ようし、分かった。確かめてくる」
が、出ていこうとする海城を、江戸川総司令が止める。
江戸川「待て。その役目は、アオ達がやる。アカは、日輪仮面から目を離すな」
海城「……はい……」
新命「(皆を先導する形で)よしみんな
(海城とちゃんと正面から向き合って)……じゃあ、行ってくるよ」
ぐはぁ、カッコいい……。
なんなんだ、この、海城と新命の、
絶対に今回は自説を譲らないぞ という対立感と、
それでいて互いに絶対の信頼を寄せあっている感、は。
総司令も日輪仮面を疑っているらしい、と感じた時の海城の複雑な表情もいい。
とにかく今回、話自体の面白さも抜群なのですが、役者陣の演技合戦が素晴らしいのです。
日輪仮面の情報通りに、基地は存在した。
が、当然それは黒十字軍の作戦である。
仕掛けられた罠に嵌り、捕らえられてしまうアオ達4人。
さらに続けて、黒十字軍はイーグル基地へのミサイル攻撃を開始する。
防衛出動の為、新命達を呼び戻そうにも、通信は途絶えたまま。
がっくりと肩をおとす海城。
江戸川総司令「……日輪仮面の仕業だな……」
海城の目に、静かに……やがて激しく、怒りと憎しみの炎が灯る……。
ここでAパート終了。
いや、まだAパートだったんですよ。
今回は、密度が濃いのです!
(続く)