ヌビアの計画通り、木星は大爆発を起こし、カーメンはその炎の中へ消えていった。
保護スクリーン作戦も、無事成功。地球と人類は、辛うじて数われた。
戦いは終わった。
さて、J9はこれからどうする……?
アイザック「地球は救われた。故郷に帰るのもいいだろう……。
私は戻らん。
ラスプーチン達は、太陽系の外宇宙、バーナード星方向に旅立ったそうだ」
キッド「バーナード星方向へ?」
アイザック「地球のフライバイ植民隊が、外宇宙との交信の為に、
10万人の宇宙コロニーを作っている所だ」
お町「フライバイ?」
アイザック「ああ、片道燃料だけを積んで、太陽系とおさらばしたフロンティア達だ」
ボウィー「片道燃料だけなら、この子猫ちゃんでもかなりの所まで行けるぜ?」
無言で頷き合う一同。
誰の表情にも、迷いはない。
アイザック「どうやら話は決まったようだ。
私達も早速、フライバイといこうか!」
一同「イエィ!」
そしてJ9を追う、ポンチョ。
彼もしっかり生き残っていたのだ。
黄金と、美しい女性達に囲まれながら……。
太陽系から外へ、遠くへ、さらに遠くへ……!
旅立つJ9!
↓youtubeにて発見! 名曲ですなぁ。
はじける若さがあるから、俺達は立ち止まるのは御免だ。
たぎる情熱に身体ゆすって、ただひたすらに走り続ける。
振り返る過去はいらない。
明日はいつも激しい輝きを見せて、俺達に挑んでくる。
不安と、期待と、絶望と希望と、めくるめく変幻自在の波のタピストリー。
明日。
彼方に待ち受けるのは何だ?
広がる彼方見つめつつ、俺達はただひたすらに明日に挑む。
振り返るのは御免だ。立ち止まるのは御免だ。
あふれる情熱は若さの片道切符。
命握りしめ、ただ行くだけさ。 OhYear!
ABAYO FlyBye!
縁があったらまた逢おう。
ABAYO FlyBye!
時には俺達のこと思い出してくれ。
ABAYO!
(レコード:銀河旋風ブライガー VOL.2 J9 HARD SERENADE より、キッドの台詞)
いやもうね、何と言うかね、スタッフには、最終回の……いや、この作品のラストシーン、どうしたいか、という事について、明確なイメージが出来ていたんですな。早い段階で。
まさにこのシーンの為に作られた曲をバックに、各キャラクターの決め絵が入るイメージシーンで締め。
どうです? こういうの、カッコいいでしょう? と、
スタッフは視聴者に問うているのだ。
そして、ファンはしっかりとそれを受け止め「カッコいい!」と返した。
リアルロボット物の大流行の中、それ等とは一味違う、
プロフェッショナル達が洒落た会話を交えつつ活躍する姿を描く
という作風は、子供向けスーパーロボット物ともまた違うかたちで、しっかりと
アニメファン層の心をつかんだ。
主に、女性ファン層の開拓という意味で、本作と、ゴーショーグンの功績は計り知れない。