私はたばこは吸わない。
いや、どちらかというと嫌煙家の方に入るであろう人種で、どこかの施設に入った場合、選べるものなら必ず禁煙席を選ぶ。
間違って、飲食店で禁煙席がない店などに入って、周囲の席で喫煙をしている人がいたら、食事が終わる前でも店を出ようかと真剣に検討するレベルで苦手である。
私の職場だが、事務所内は禁煙で、吸いたい人は事務所の外の喫煙コーナーで吸うことが義務付けられている。
この喫煙コーナー、屋外、なのだが、私が今の職場にやって来た当初は、一応建物のすぐそばで、屋根も壁もあるような場所であった。
それがやがて規約が変わって、なんか、敷地の一番端っこに変更となり、屋根も、壁もないところに、現在はなっている。
たばこは吸わない、という人達から、建物の近くで吸われては、煙が臭ってくる、という意見が強かったらしい。
え? 雨の日とか、吸いたい人はどうするの? とか思ったら、「どうしても吸いたきゃ、傘をさして吸え」ということだった。
まぁ、私も「建物のすぐそばで吸われたら、煙い」という気持ち、考えは理解できるので、「喫煙家の人、可哀相」と思いつつも、現在の社会情勢の流れは、禁煙に向かっているのだよ。哀れじゃのう、位に思っていた。
が、どうやら、その喫煙所を敷地の一番端っこ、にまで規約の変更を進めた中心的人物は、
何とか年内、もしそれが駄目でも来年春までには、敷地内は完全禁煙にして、タバコというものをこの建物から完全駆逐する! と息巻いているらしい。
……やりすぎじゃない?
そういうことを言うと、「受動喫煙のリスクがどうたらこうたら」という話をされる。
いや、分かっているって。
てか、私は喫煙者じゃない。どちらかというと、嫌煙家なんだってば。
しかしねぇ……。
人間、自分達の方が「正義」を振りかざせる、という立場になると、こうも「他人の自由を侵害する」ことに、喜々として乗り出せるものなのか。
最早「他人の自由を脅かす」ことに快感を感じていやしまいか?
ルールを守って、ちゃんと喫煙所で吸っている人に対し、「うん、これまでルールを守ってくれてありがとう、でも、今度から完全禁煙だから」というルールを押し付けるのは、ひどく残酷で、理不尽なことではないのか?
てか、アメリカの禁酒法時代のこと、知らないのか?
喫煙所が敷地の端っこに変更されてから、明らかに、(特に雨の日)、建物内で見かける「吸い殻」増えたぞ。