ブログの見た目を派手にするため、貼っておきます。
30、31話は、クライマックスに突入する前、あえて本来の「一般的売り文句」である「ロボットアニメ版・痛快無国籍アクション」をちゃんとやって、ケリをつけておこう(?)といった感のある前後編です。
が、まぁ、もうクライマックスに突入している 35、36話の「水星大抗争(前・後編)」はともかく、
これの前にあった前後編である27、28話の「カルナバルの嵐(前・後編)」と比較して、どうにも印象が薄い。
ぶっちゃけ、これ、前後編にする程のエピソードか? と。
正直、内容的には、1話分に詰め込んでもいいような内容だと思います。
特に、前編は「エピソード全体として考えても、プロローグ部でしかない」感じで、
(前後編合わせたエピソードの)内容としては、今回の、この後編にほぼ全てが詰まっている感じ。
まぁ、酷評ばかりしてもアレなので、書いておくと、後編のラストシーンは、そこそこ面白いです。
太陽系のGメン:D・C・G・Oのチャーリー・ウォンからの依頼……それは、レッドドラゴンコネクション最高幹部3人の暗殺。
幹部3人が一堂に会する、その機会を狙うのだ。
その場所は……香港!
J9は地球へと向かった。
一方、J9がレッドドラゴンコネクションから助けだした少女が収容された病院に、敵の魔の手が伸びようとしていた。
レッドドラゴンコネクションの情報網が想像以上に広いと感じたアイザックは、ポンチョに、3人を病院からJ9基地に移すよう指示する。
が、敵の動きはアイザックの予想よりも早く、 ポンチョの到着により、辛うじて少女は無事だったものの、シンとメイの二人は、拉致されてしまった。
最高幹部3人の内、赤竜城を取り仕切るファン・マオだけが、何故か合流してこず、J9は行動を起こせずにいた。
先に2人だけでも殺ってしまおうか?
いや、3人同時でなければ、組織は力を失うことなく、かえって守りを固くされ、壊滅への手立てを失ってしまうことになるだろう。
しかしなぜ、敵は揃わないのだろう?
D・C・G・Oの得ていた情報がそもそも誤っていたのか?
そうではなかった。
敵はJ9が動き出したことを知り、それでシン・メイを拉致したのだ。
二人は、J9をおびき寄せるための囮であった。
J9がそのことを知れば、当初の作戦を無視して二人の救出に動いてしまい、3幹部を暗殺する機会を逃してしまう可能性は高い。
作戦を乱してしまうことを恐れたチャーリーは、二人が拉致され、香港に囮として連れてこられたという情報を得ながら、それをJ9には伏せたままにしてしまう。
が、あっさりとそのことはJ9にばれ、かえって彼らの間の信頼関係を崩してしまいそうになる。
チャーリーって、本当に信用していいの? という疑念を、視聴者に抱かせるために入れたエピソードなのだと思うが……、
J9がポンチョと連絡をとれば、シンとメイが拉致されたことはすぐに発覚してしまうわけで。(事実、そうやってばれる)
ただ、そもそも、J9が動き出したことがばれたのって、ポンチョ救出劇を、ど派手にやらかしたから、だよねぇ?
いやむしろ、あそこまで派手に敵のアジトでドンパチをして、ブライガーまで動かしたのだから、「J9が今回の件に絡んでます」というのを宣伝したようなもので。
J9に対し、すぐばれる隠し事をするチャーリーもマヌケに見えるが、アイザックも、なんか今回はろくに作戦も自分では考えず、割と状況に流されるままだったりするので、あまり良くない。
う~ん、もうちょっと、凝ったアイディアを入れて欲しかったかなぁ。
まぁ、暗殺作戦より、ポンチョや、メイやシンの救出を迷わず選択するあたりは、カッコいいんだけどね。
案の定、J9は幹部暗殺よりも、二人の救出を優先しようとする。
チャーリー「J9……。
彼女達を助けて、
二人の幹部を始末した後に、
赤竜城のファン・マオを倒せる
確率は、どうなんだ……?」
アイザック「やるだけだ。確率の問題ではない。
心配する前に行動を起こせ。我々と連動できるようにな。
それが嫌なら、この話無かったことにする」
今、J9に手を引かれては、それこそ、レッドドラゴンコネクションを壊滅させる手立ては失われてしまうだろう。
チャーリーは悩むが、J9を信用するしかない、という結論に至り、
部下のジュディに、シン、メイが捕らわれていると思われるアジトへの案内を命じるのであった。
(続く)