銀河旋風ブライガー その110(第30話「殺るのは奴らだ(前編)」(その2) | 無敵動画堂高田のブログ

無敵動画堂高田のブログ

無敵動画堂 というサークルで、アマチュアアニメを製作している者が、アニメや特撮について語ります。

 

 

 先日ブログに載せたブライガーの顔、折角描いたので、清書して色を着けました。
 ブログの見た目を派手にするため、貼っておきます。
 
 
  30、31話は、クライマックスに突入する前、あえて本来の「一般的売り文句」である「ロボットアニメ版・痛快無国籍アクション」をちゃんとやって、ケリをつけておこう(?)といった感のある前後編です。
 
 J9基地に入ったコールは、ポンチョではなく、太陽系のGメン:D・C・G・Oのチャーリー・ウォンからのものであった。
 チャーリーと接触したことを知られ、ポンチョは敵に拉致されてしまったのだ。
 チャーリーは、彼を連れ去った敵を、地球4大コネクションの一つ、レッドドラゴン・コネクションと見ていた。
 もっとも、4大コネクションの内、ボルガコネクションはすでに崩壊したとみてよく、実質、現在地球を支配しているのは、オメガ、レッドドラゴン、そしてヌビアの3大コネクションであった。
 
 このブログではすっかり間が空いてしまったが、ボルガコネクションとは、前回(29話)において、アイザックの伯父・マルトフと特別列車で会談を行う、というところをヌビアに襲撃され、主だった幹部が皆殺しにされてしまった組織である。
 こんな風に、前回の、その後 が、さらっと語られるの、なんかカッコいいですね。 
 
 チャーリーの見立てでは、ポンチョが捕らえられているのは、アステロイドにおけるレッドドラゴンの拠点=賭博の城:赤竜城。
 特別許可証がなければ、客はもとより、警察ですら自由に出入りできない。
アイザック「それでは依頼の筋は、
 24時間後にこの場で改めて伺おう
 それまでポンチョが生きていれば、の話だがな」 
チャーリー「分かった。救出が先だな
 おおお、なんとアイザック、Gメンからの依頼、という普通に考えて、真っ当そうな依頼の筋より、ポンチョ救出を優先。
 そして仕事はあくまで彼を通して、という姿勢を貫きます。
 もしポンチョが殺されていたら、たとえGメンからの依頼でも、受けない と断言です。
 アイザックの、密かなポンチョへの信頼が見えて、カッコいいシーンです。
 
 ポンチョを慕う、メイ、シンの姉弟もポンチョ救出作戦への参加を強く願い出るが、赤竜城はあまりに危険であり、アイザックは、二人の嘆願をきっぱりと拒絶した。
 子供扱い、足手まといになるとの一方的な決めつけ。
 メイとシンには、大いに不満であった。
 
 偽の許可証を使い、赤竜城への潜入を図るJ9。
 とはいえ、ここのセキュリティは、甘くはない。
 偽の許可証など、せいぜいがしばらくの時間稼ぎ程度にしか役に立たない。
 要はJ9の作戦は、相手が許可証の真偽を確認している隙をついての強行突入である
 ゲートを突破し、赤竜城内部に入ったブライサンダーに群がる警備隊の群れ。
ボウィー「どかぁ~っとおいでよ」
キッド「俺の出番ってわけかぁ!」
 警備隊を迎え撃ったはずのキッドであったが、敵の警備隊車両は、並ではない。
 装甲車であった。
 装甲車群には、ブライサンダーの機銃など、全く通用しない
 それだけではない。
 ハイウェイに備え付けの自動機銃がブライサンダー目掛けて銃撃を開始してきた。
ボウィー「これぞ弾丸の嵐」
 ブライサンダーだからこそ銃弾を防いでいるが、ボウィーの腕をもってしても、これ程の攻撃にさらされては避けようがない。
 そしてさらに追手には増援が……。  
ボウィー「大歓迎ってわけね。それじゃこっちも」
お町「ご挨拶しなくっちゃぁ~~」
 キッドに代わって車の表に出たお町の手に握られていた物は……。
お町「は~い、3時のおやつ!」
 大型手榴弾である。
 高くジャンプし、装甲車群の上を行くブライサンダーから、容赦なく降り注ぐ手榴弾。
 不法侵入者取り締まりどころか、最早ほとんど戦争。
 さすがに装甲車群も自動機銃群も沈黙。
 爆発と火災の中を、駆け抜けていくブライサンダーであった……。
 
 本来、大ピンチ、の筈のシーンなのですが、軽口たたきつつ切り抜ける、というのが、いかにもこの番組っぽい見せ場で、いいですね。
(続く)