劇場版「仮面ライダージオウ Over Quartzer」
感想……ですが、ちょっと、そちらを本格的に書く前に、まだ「リュウソウジャー」の映画についても触れておきましょう。
思いっきりネタバレありなので、そういうのが苦手な方は、スルーして下さい。
劇場版リュウソウジャーについては、昨日、結構厳しめの感想を書きました。
(劇場版「リュウソウジャー」感想(ネタバレ有)参照)
まぁ、結構辛口意見で書いてしまったのですが。
なんか、文章で感想を書くと、辛口意見って、もの凄くきつく感じますね。
(これは今回に限らず、私のブログって、結構辛口評を書いていること多いですよね……。
でも、元作品に愛を持たず、罵倒しているつもりはないのですよ。ホントだよ)
友人達と(たとえ辛口といえど)談笑しながら感想を言い合っている分には、ここまできつくは感じないと思うんですけどね。
でもまぁ、思った通りのことを書いてもいるので、書き直したりはしません。
昨日書かなかったことで、さらにちょっと書かせてもらえば、
・ヴァルマの「善悪の入れ替わり」と
舞台の「現代と過去の入れ替わり」が激しく、「考えてみなければならない」ため、観客の素直な感情移入を阻害している脚本
だったと言えるでしょう。
過去の戦隊映画、言っちゃ悪いが、
「映像のカッコ良さを重視し、内容はほとんどない、と言っていい位薄い作品」は、いくつか見られます。
でも、それらは映像のカッコ良さを見せるため、計算されてそういう脚本になっているのであって、不必要に「キャラクターの感情」や「複雑な状況」を考えなくてもいいように、純粋に、「悪がはびこる中、カッコいいヒーローが現れて、それを粉砕していく」というお決まりのシチュエーションに入り込むことができるように作られているのです。
今回も、そうあるべきだったのでは?
映像は、従来の戦隊映画に勝るとも劣らない、素晴らしい出来なのです。
ホントカッコいい『画』がいくつも見られます。
その『画』の魅力を減じて、映画全体の印象を悪くする脚本だったな、と。
で、今回の夏映画ですが、リュウソウジャーにとって、幸いなことがあり、
多分、観た観客の多くが、観終わった後、殆どリュウソウジャーの映画の印象が残っていない!
文句を言うどころじゃなかったでしょ?
「リュウソウジャーの映画なんて、どうでもいいや。それより、ジオウの映画だけどさ……」と、ジオウの映画について語りたくなって仕方がない、そんな状況になっていませんでしたか?
劇場版 仮面ライダージオウ は凄い映画だった。
良くも悪くも。
あの映画に対し「是」であれ、「非」であれ、観終わった後、とにかく
誰かに自分は観てどう思ったかを聞いてもらいたい
他の人たちはどう思ったかを聞きたい
話し相手がいないなら、ネットで書き込みたい
そういう衝動に駆られる。
それが今回の
劇場版「仮面ライダージオウ Over Quartzer」
でした。
多分、この意見に関しては、観た人ならほぼ全員が賛成してくれるでしょう?
観た後で「なんだか印象が薄い映画だった」という感想を抱く人は、まずいまい。
そのあと、「で、是か非か?」となると、真っ二つでしょうけど(笑)
私としては、
絶賛したいところと、
怒りを持って批判したいところとが
共に沢山あって、
(ここまでは、皆、異論ないでしょ?)
ここまで大胆な挑戦を、真正面から取り組んでやっている、ということで
「是」とします。
(続く)