ブログの見た目を派手にするため、貼っておきます。
カーメン登場編を経て、今後は、ヌビア VS J9 という展開になるのかと思いきや、そうではありません。
基本ラインは、これまでと変わらないところに落ち着きます。
ただ今後も、ヌビアコネクション~カーメン・カーメンの存在は、事件の裏に、不気味に存在している……という描写が多くなり、最大の敵である、ということは、強調され続けます。
そんなわけで、いつものノリに戻りますよ という事と、ヌビアはラスボスですよという事を示し、
今後は基本、この路線で行きます、と示す、ある意味これはこれでシリーズ構成上、大変重要なポジションのエピソードです。
木星最大の組織、ガリレオ・コネクションの幹部の暗殺事件が相次いでいた。
日増しに不穏な空気を色濃くしてゆく、木星裏社会……。
そんな頃、キッドは射撃練習場でとんでもない凄腕に出会う。
が、男は一人で練習がしたかったらしく、隣にキッドがいることを認めると、わずかな練習のみで、去っていった。
不愛想な男だ、と思いつつ、その男に妙な既視感を憶えるキッド。
その正体は、キッドが彼の忘れ物を拾ったことで判明する。
キッド「アステロイドJ区総合病院……診察券か……。
ルチアーノ・マレッティ!? あいつだ……!!」
彼こそ、キッドが目標としてきた人物であり、射撃選手権大会連続優勝者であった。
が、いよいよキッドが同じ大会に出場し、彼に挑戦できるという時、ルチアーノは病に倒れ、欠場。
ルチアーノ以外はキッドにとって敵ではなく、そして以降も彼は表舞台の大会に出場してくることはなかった。
その彼が、なぜ練習場に?
引退してしまったわけではなかったのか……?
今回の依頼人は、エヴァ・オーリンという女性。
依頼内容は、人探し、であった。
エヴァ「放っておけば、彼は殺されてしまいます。お願い、助けてください……!」
しかしJ9は、これまで人探しの依頼は受けたことがなかった。
アイザック「エヴァさん、彼がアステロイドに来た目的は?」
エヴァ「人を殺すためです。
彼は、殺し屋ですから……」
ボウィー「!?!? 冗談きついんだからぁ~。
俺っちJ9はねぇ、まだ 殺し屋さんを探してあげたり守ってあげたりなんて、そんなアホなことはしてませんよ?」
エヴァ「お願いです、J9の皆さん……!
他の人にどんなに虫けらのように思われようと、私とってはかけがえのない人なんです……。
今度の仕事が終われば、彼は間違いなく依頼主に殺されます。
私には分かるんです!
お願い……今更二人で幸せに暮らそうとは思いません。
せめて一日……せめて一日彼と……ルチアーノと一緒に……それだけでいいの……」
エヴァの健気さに胸を打たれたJ9は、今度の依頼を受けることとした。
そして、彼女が探している男こそ、ルチアーノ、その人であった。
人探しそのものの依頼を受けたことがないといっても、これまで、依頼の過程で人探し的なことはしてきた気がするし。
ポンチョやラスプーチンの情報網を使えば……そんな、いきなり断ろうとするほど、苦手分野とも思えないんですけどね、J9にとっての「人探しの依頼」。
(続く)