「意外と兄上も甘いようで」
キシリア・ザビ
デギン・ザビ公王が、ソーラ・レイによって宇宙の塵となった。その発射の指示をしたのは、その長男であるギレン 。
キシリア は兄を問い詰める。それに対し、兄は否定をせず、あろうことか父の政治手腕を否定する。
キシリアは父への思い、兄への怒りから引き金を引いた。
このシーン。数多くあるガンダムの凄惨なシーンの中でも1、2を争うトラウマ度であろう。少年たちは、そのおそろしい一撃に、震え上がったものだ。
しかしその矛盾に、少年たちはすぐに気がつく。
父殺しを否定した本人が、兄殺し。
なんとも、戦争や政治は皮肉なものである。目の前の事象に、本質が見えなくなるのだ。
そして、もう一つ、私が気になること。それは、この台詞を言うキシリア・ザビ。
目が、けっこうかわいい。
この瞳を見ると、やっぱ20代かな、と思ってしまう。髪型は六十代だが。