小説 小はん殺し結城純一郎の演説 (13)
【わが党がめざす高齢軍事社会】
高齢軍事社会とは、「産業の全体化」「社会の全体化」「生活の全体化」が一体となっ
た高度なヒューマノイド情報システム社会である。高齢軍事社会では、さまざまな経済活
動、社会活動は非合理にシステム化される。効率と合理の追求によって近代は破綻した。
国家社会主義建設へのパワーこそ非合理の情念である。非合理システムによって、その金
融、産業構造、社会生活はより高度なものとなる。
また、金融情報を一方的に受けとるだけでなく、主体的に必要な金融情報を入手し、利
用し、伝え合うことによって誰もが豊かなヒューマノイド生活を享受できることになる。
情報の前衛とは金融情報である。わが国は、人間身体情報体、昆虫情報体植物情報体、多
種多様動物身体情報体、魚類身体情報体、地球生態系情報体を統括し総合し、ヒューマノ
イド情報システムとして構築していく。いずれわが国のヒューマノイド情報体は、ロンド
ン、ニューヨークの金融・為替・株式相場市場に介入していくだろう。国際金融動物のコ
ンピュータによる金融工学システムへ、わが国のヒューマノイド情報体はアッタクを開始
する。まさに次世代情報体開発をめぐる金融相場戦争となるであろう。国際金融動物に勝
利するためには、臣民ひとりひとりがヒューマノイドへと進化することである。国際金融
動物といっても、それは非人間の動物である巨獣に過ぎない。われわれは動物よりも闘争
心に満ち溢れまた非情に徹するヒューマノイドへと進化するのである。
わが党がめざす高齢軍事社会とは、自給自足の農本主義を守りながら、いわば「生き生
きとした経済活動に支えられた個性あるヒューマノイド性豊かな社会」である。国際的金
融動物は、人間的苦悩と良心が消滅し、人類社会を二重構造でコントロールしてあははあ
ははと、おもしろおかしく豊かに生活している。快楽本能の充足こそ国際金融動物である。
これに対抗するわが国の高齢軍事社会は不快を原理原則としながら、いかなる不快の状態
でも生存するという意思がみなぎっている、強くたくましい国家社会主義建設の社会であ
る。国家生活党政府は臣民のヒューマノイド変貌促進のため、西洋文明の毒水である牛乳
を飲むことを禁止する法案を準備中である。牛乳に変わって臣民が飲むものは、ゴキブリ
と蜘蛛のエキスを混合した栄養飲料である。
高齢軍事社会こそ、満腔維新、尊王攘夷を党是とするわが党がめざす活力とゆとりあふ
れた社会にほかならない。ヒューマノイド変貌の便益を臣民全体に均霑することにより、
経済の持続的発展と臣民生活の質的向上を実現し、さらには熊野協力機構を媒介にする反
米世界経済の発展に貢献することこそ、資源小国であるわが国が進むべき方向である。だ
が同士諸君。わが国には人間という資源がある。この最大活用こそ高齢軍事社会への基本
である。
【高齢軍事社会の実現に向けて】
高齢軍事社会の実現する上でわが党は、次のような課題に取り組んでいかなければなら
ない。
第一に、人間資源活用とヒューマノイド技術開発の相互運用を推進する基盤の整備であ
る。今後ヒューマノイドシステムの進展に伴い、機器、ソフトウェアに対する需要はます
ます高度かつ多様化することが予想される。かかる需要に十分に応えるため、臣民による
技術開発の活力が最大限に発揮されるような基盤の整備に努めるとともに、推論想像力機
能をもつ第三世代ヒューマノイドコンピュータ知識イメージ情報処理のための技術開発な
ど、臣民では実施が困難なものについて、国が積極的な技術開発の推進を図っていかなけ
ればならない。
今後とも政府予算の大幅拡充を図るなど技術開発の積極的な推進のために努力する所存
である。また、今後のヒューマノイドシステムメディア化、ヒューマノイドネットワーク
化の進展においては、ロボット機器相互間、システム相互間の接続や標準化を確保する必
要がある。ハードウェア、ソフトウェアの整備により、人間資源は最大限活用でき、人間
身体から毎秒ごとに学習している機械生命体と人間の合体により、断固としてヒューマノ
イド文明の幼年期に突入していこうではないか。(拍手)
第二に、ヒューマノイド通信インフラストラクチャーの整備である。
高齢軍事社会を実現し、ヒューマノイド産業の発展を図っていくためには、基盤となる
高速大容量のヒーマノイド通信網の整備が不可欠である。わが党は利用者ニーズを的確に
把握し、ヒューマノイド統合サービス網の国家社会主義による計画的整備を推進していく
のである。スローガンは「デジタルからヒューマノイドへ」となる。計画経済の東欧、ソ
連邦の社会主義は何故、破綻したのか、インフラストラクチャーが整備されていなかった
からである。
第三は、高齢軍事社会にふさわしい制度の見直しと新たなルールづくりである。
高齢軍事社会を目前にしながら、ヒューマノイド情報流通の媒体となる現在の通信回線
利用制度は、旧来のインターネット技術、電信、電話、TVケーブル、光ファイバーケー
ブルの技術、および旧来の米国一極型経済情勢を前提として組み立てられており、かかる
まではヒューマノイドコンピュータの高度な利用を中心とした情報化の飛躍的発展を期し
がたい。また旧来のままでは国際コンピュータ犯罪少年や、国家転覆をねらう合衆国統一
党、共産主義革命党などの破壊工作に利用される弱点がある。
わが党は国家転覆防止からも、旧来の回線から昆虫植物情報体回線利用に転換し、高齢
軍事社会にふさわしい制度の見直しとルールづくりに能動的に取り組む所存である。昆虫
植物情報体回線概念とは、これまでの物理ケーブル回線概念とは全く別様な概念である。
地球生態系の自立意識、自意識に即した回線概念となる。どの部族、どの民族が地球で生
存できるのか? これが21世紀の選択であり、地球生態系回線を解読した部族と民族し
か、生存は不可能である。草木に神が宿るわが民族の伝統的な意識は、地球こそが神であ
るとする生死観がある。わが民族は地球との共存を求め、地球にとって害悪な米国支配者
と国際金融動物を地球から火星へと追い出すのである。超古代、地球の神と契約をしたわ
が民族に八百の神々は、昆虫植物情報体回線、地球生態系回線のアイデアを授けてくれた。
研究開発による実現は間近である。
第四は、システムメディアをはじめとするヒューマノイド情報産業の育成、振興である。
ヒューマノイド化の急速な進展に伴い、ロボット機器、ソフトウェア、ヒューマンウェア、
ヒューマノイド情報に対するニーズは、急速に増大するとともに、高度化、多様化するこ
とが予想される。ヒューマノイド情報産業は、わが国の進展を支える産業であるのみなら
ず、わが国産業構造の高度化、知識集約化を実現する上での中核産業である。トヨタシス
テムといった旧来の車産業は、すでに原油枯渇、物質文明の終焉を象徴すべき没落産業と
なってしまった。わが国は大胆に非人間への道、ヒューマノイドの道へ邁進していこう。
(拍手)
今後、世界的ヒューマノイドへの需要動向に遅滞なく対応しうるようソフトウェアの開
発、人間資源ヒューマンウェアの開発、流通基盤の整備、データベースの育成をはじめ、
産業基盤の整備を進めるとともに、ヒューマノイドシステムメディアの技術面、制度面の
制約を克服するため、実地に試行する地域軍事システムの構築(システムメディアコミュ
ニティ構想の推進)などその育成振興に努めていかなければならない。
第五は、臣民的合意の形成である。
ヒューマノイド社会への道は、臣民的コンセンサスによって選択されなければならない。
かかる観点から、わが党は、ヒューマノイド化の進展がもたらす金融、産業構造、産業組
織、就業構造への影響、社会の脆弱性の増大など、インパクトを正確に把握し、これを国
家生活党政府の産業政策、雇用政策に反映させてまいりたい。またヒューマノイドコンピ
ュータのセキュリティ対策に万全を期しこのような対策の推進を背景として、臣民のヒュ
ーマノイド化に対する正しい認識を涵養することによって、臣民的合意の形成に努めてま
いりたい。
第六は国際的展開の推進である。
ヒューマノイド情報国際流通の拡大は、企業活動の国際的展開、国家間の理解の増進を
深める一方、ヒューマノイド情報資源の差異や国際流通の不均衡など新たな問題を惹起す
るものである。貿易立国を国是とするわが国にとっては、米国と国際金融動物による経済
封鎖を突破して、円滑な国際流通を実現することが不可欠であり、国際的に提出可能なデ
ータベースの整備や国際ネットワークの構築を推進するとともに、地球規模機械生命の発
展に関連した産業協力や経済協力など国際交流を推進し、世界のヒューマノイド化に貢献
していかなければならない。
わが党は、熊野協力機構を軸に国際的展開を協力に推進するため、政府とともに、米国
と国際金融動物による経済封鎖を突破し、わが国の国際的地位にふさわしい努力と格般の
対策を行う。農本政策を守りながら、ヒューマノイド科学技術立国を実現していくもので
ある。そして熊野協力機構を発展させ、国際ヒューマノイド連合の設立をここに提唱する。
高齢軍事社会とは、「産業の全体化」「社会の全体化」「生活の全体化」が一体となっ
た高度なヒューマノイド情報システム社会である。高齢軍事社会では、さまざまな経済活
動、社会活動は非合理にシステム化される。効率と合理の追求によって近代は破綻した。
国家社会主義建設へのパワーこそ非合理の情念である。非合理システムによって、その金
融、産業構造、社会生活はより高度なものとなる。
また、金融情報を一方的に受けとるだけでなく、主体的に必要な金融情報を入手し、利
用し、伝え合うことによって誰もが豊かなヒューマノイド生活を享受できることになる。
情報の前衛とは金融情報である。わが国は、人間身体情報体、昆虫情報体植物情報体、多
種多様動物身体情報体、魚類身体情報体、地球生態系情報体を統括し総合し、ヒューマノ
イド情報システムとして構築していく。いずれわが国のヒューマノイド情報体は、ロンド
ン、ニューヨークの金融・為替・株式相場市場に介入していくだろう。国際金融動物のコ
ンピュータによる金融工学システムへ、わが国のヒューマノイド情報体はアッタクを開始
する。まさに次世代情報体開発をめぐる金融相場戦争となるであろう。国際金融動物に勝
利するためには、臣民ひとりひとりがヒューマノイドへと進化することである。国際金融
動物といっても、それは非人間の動物である巨獣に過ぎない。われわれは動物よりも闘争
心に満ち溢れまた非情に徹するヒューマノイドへと進化するのである。
わが党がめざす高齢軍事社会とは、自給自足の農本主義を守りながら、いわば「生き生
きとした経済活動に支えられた個性あるヒューマノイド性豊かな社会」である。国際的金
融動物は、人間的苦悩と良心が消滅し、人類社会を二重構造でコントロールしてあははあ
ははと、おもしろおかしく豊かに生活している。快楽本能の充足こそ国際金融動物である。
これに対抗するわが国の高齢軍事社会は不快を原理原則としながら、いかなる不快の状態
でも生存するという意思がみなぎっている、強くたくましい国家社会主義建設の社会であ
る。国家生活党政府は臣民のヒューマノイド変貌促進のため、西洋文明の毒水である牛乳
を飲むことを禁止する法案を準備中である。牛乳に変わって臣民が飲むものは、ゴキブリ
と蜘蛛のエキスを混合した栄養飲料である。
高齢軍事社会こそ、満腔維新、尊王攘夷を党是とするわが党がめざす活力とゆとりあふ
れた社会にほかならない。ヒューマノイド変貌の便益を臣民全体に均霑することにより、
経済の持続的発展と臣民生活の質的向上を実現し、さらには熊野協力機構を媒介にする反
米世界経済の発展に貢献することこそ、資源小国であるわが国が進むべき方向である。だ
が同士諸君。わが国には人間という資源がある。この最大活用こそ高齢軍事社会への基本
である。
【高齢軍事社会の実現に向けて】
高齢軍事社会の実現する上でわが党は、次のような課題に取り組んでいかなければなら
ない。
第一に、人間資源活用とヒューマノイド技術開発の相互運用を推進する基盤の整備であ
る。今後ヒューマノイドシステムの進展に伴い、機器、ソフトウェアに対する需要はます
ます高度かつ多様化することが予想される。かかる需要に十分に応えるため、臣民による
技術開発の活力が最大限に発揮されるような基盤の整備に努めるとともに、推論想像力機
能をもつ第三世代ヒューマノイドコンピュータ知識イメージ情報処理のための技術開発な
ど、臣民では実施が困難なものについて、国が積極的な技術開発の推進を図っていかなけ
ればならない。
今後とも政府予算の大幅拡充を図るなど技術開発の積極的な推進のために努力する所存
である。また、今後のヒューマノイドシステムメディア化、ヒューマノイドネットワーク
化の進展においては、ロボット機器相互間、システム相互間の接続や標準化を確保する必
要がある。ハードウェア、ソフトウェアの整備により、人間資源は最大限活用でき、人間
身体から毎秒ごとに学習している機械生命体と人間の合体により、断固としてヒューマノ
イド文明の幼年期に突入していこうではないか。(拍手)
第二に、ヒューマノイド通信インフラストラクチャーの整備である。
高齢軍事社会を実現し、ヒューマノイド産業の発展を図っていくためには、基盤となる
高速大容量のヒーマノイド通信網の整備が不可欠である。わが党は利用者ニーズを的確に
把握し、ヒューマノイド統合サービス網の国家社会主義による計画的整備を推進していく
のである。スローガンは「デジタルからヒューマノイドへ」となる。計画経済の東欧、ソ
連邦の社会主義は何故、破綻したのか、インフラストラクチャーが整備されていなかった
からである。
第三は、高齢軍事社会にふさわしい制度の見直しと新たなルールづくりである。
高齢軍事社会を目前にしながら、ヒューマノイド情報流通の媒体となる現在の通信回線
利用制度は、旧来のインターネット技術、電信、電話、TVケーブル、光ファイバーケー
ブルの技術、および旧来の米国一極型経済情勢を前提として組み立てられており、かかる
まではヒューマノイドコンピュータの高度な利用を中心とした情報化の飛躍的発展を期し
がたい。また旧来のままでは国際コンピュータ犯罪少年や、国家転覆をねらう合衆国統一
党、共産主義革命党などの破壊工作に利用される弱点がある。
わが党は国家転覆防止からも、旧来の回線から昆虫植物情報体回線利用に転換し、高齢
軍事社会にふさわしい制度の見直しとルールづくりに能動的に取り組む所存である。昆虫
植物情報体回線概念とは、これまでの物理ケーブル回線概念とは全く別様な概念である。
地球生態系の自立意識、自意識に即した回線概念となる。どの部族、どの民族が地球で生
存できるのか? これが21世紀の選択であり、地球生態系回線を解読した部族と民族し
か、生存は不可能である。草木に神が宿るわが民族の伝統的な意識は、地球こそが神であ
るとする生死観がある。わが民族は地球との共存を求め、地球にとって害悪な米国支配者
と国際金融動物を地球から火星へと追い出すのである。超古代、地球の神と契約をしたわ
が民族に八百の神々は、昆虫植物情報体回線、地球生態系回線のアイデアを授けてくれた。
研究開発による実現は間近である。
第四は、システムメディアをはじめとするヒューマノイド情報産業の育成、振興である。
ヒューマノイド化の急速な進展に伴い、ロボット機器、ソフトウェア、ヒューマンウェア、
ヒューマノイド情報に対するニーズは、急速に増大するとともに、高度化、多様化するこ
とが予想される。ヒューマノイド情報産業は、わが国の進展を支える産業であるのみなら
ず、わが国産業構造の高度化、知識集約化を実現する上での中核産業である。トヨタシス
テムといった旧来の車産業は、すでに原油枯渇、物質文明の終焉を象徴すべき没落産業と
なってしまった。わが国は大胆に非人間への道、ヒューマノイドの道へ邁進していこう。
(拍手)
今後、世界的ヒューマノイドへの需要動向に遅滞なく対応しうるようソフトウェアの開
発、人間資源ヒューマンウェアの開発、流通基盤の整備、データベースの育成をはじめ、
産業基盤の整備を進めるとともに、ヒューマノイドシステムメディアの技術面、制度面の
制約を克服するため、実地に試行する地域軍事システムの構築(システムメディアコミュ
ニティ構想の推進)などその育成振興に努めていかなければならない。
第五は、臣民的合意の形成である。
ヒューマノイド社会への道は、臣民的コンセンサスによって選択されなければならない。
かかる観点から、わが党は、ヒューマノイド化の進展がもたらす金融、産業構造、産業組
織、就業構造への影響、社会の脆弱性の増大など、インパクトを正確に把握し、これを国
家生活党政府の産業政策、雇用政策に反映させてまいりたい。またヒューマノイドコンピ
ュータのセキュリティ対策に万全を期しこのような対策の推進を背景として、臣民のヒュ
ーマノイド化に対する正しい認識を涵養することによって、臣民的合意の形成に努めてま
いりたい。
第六は国際的展開の推進である。
ヒューマノイド情報国際流通の拡大は、企業活動の国際的展開、国家間の理解の増進を
深める一方、ヒューマノイド情報資源の差異や国際流通の不均衡など新たな問題を惹起す
るものである。貿易立国を国是とするわが国にとっては、米国と国際金融動物による経済
封鎖を突破して、円滑な国際流通を実現することが不可欠であり、国際的に提出可能なデ
ータベースの整備や国際ネットワークの構築を推進するとともに、地球規模機械生命の発
展に関連した産業協力や経済協力など国際交流を推進し、世界のヒューマノイド化に貢献
していかなければならない。
わが党は、熊野協力機構を軸に国際的展開を協力に推進するため、政府とともに、米国
と国際金融動物による経済封鎖を突破し、わが国の国際的地位にふさわしい努力と格般の
対策を行う。農本政策を守りながら、ヒューマノイド科学技術立国を実現していくもので
ある。そして熊野協力機構を発展させ、国際ヒューマノイド連合の設立をここに提唱する。
小説 小はん殺し結城純一郎の演説 (14)
3
広島六区で選挙運動を大展開中の江堀貴之は夜、東京に帰ってきた。六本木ヒルズのマ
ンションから東京が見える。待っていろ、いまにこの帝都と日本を征服してやる。野望に
萌えながら、貴之はウィスキーを飲んだ。貴之は日本中からホリホリモンと愛称で呼ばれ
ている。人間掘削機こそホリホリモンだった。ホリホリモンは昨年、日本野球機構へと掘
削機をかましたが、楽天にもっていかれてしまった。想定内だよ、とホリホリモンはマス
メディアに説明した。
今年の早春に掘削機でぶちかましたのが、ニッポン放送への仕掛けだった。掘って掘っ
て堀続けろ。親会社のフジテレビが根をあげるまで、ぶちかませ! そうホリホリモンは
二十代の若手専務、熊谷史也に命令していた。人間掘削機ホリホリモンはライブ・デ・ド
アのオーナー社長でもあった。
ホリホリモンの脳内からは興奮麻薬が分泌されていた。選挙運動ほど祭りの興奮度は抑
揚し、脳内から興奮麻薬が分泌しエネルギーが体に充満する。政治とは陰謀を仕掛ける企
業買収と同様に興奮する。癖になることは間違いなかった。ホリホリモンの選挙事務所は
尾道駅のそばにあった。握手をするたび、広島六区人からエネルギーを吸い取っていった。
政治とは人を騙す謀略だった。改革とはホリホリモンにとって買収だった。
改革のロゴが白抜きされた黒いTシャッツ軍団に囲まれたホリホリモンは子供に人気が
あった。遠慮なくホリホリモンは子供の新鮮な未来エネルギーを握手で吸い取っていった。
特に小学生の未来エネルギーは元気がついた。
ライブ・デ・ドアは東京を中心にしたマーケット戦略から、日本総体を射程に入れた戦
略に転換していた。日本を征し、世界に挑戦するゲームプレイヤーこそ、ライブ・デ・ド
アだった。そのとき、首相秘書官の飯田勲から、衆議院に出馬してみないか、と誘いがあ
った。ホリホリモンは面白いと判断した。さっそく、熊谷文也に命じて、選挙対策室を立
ち上げた。
翌日、ホリホリモンは六本木ヒルズマンション住人の期日前投票所である、麻布区民セ
ンターに行って、生まれてはじめての投票をしてきた。マスメディア報道クルーが金魚の
うんこみたいに今朝もついてきた。
「比例区は公明党に投票してきました」そうホリホリモンはカメラの前で叫んだ。広島六
区で創価学会との選挙互助協定が成立したからであった。
午後、ホリホリモンは有楽町にある日本外国特派員協会に向かった。記者会見が設定さ
れていた。会場には、三十人ほどの外国人記者が待ち構えていた。
ーーー自民党の結城純一郎首相をどう思いますか? ロイター通信の記者が質問してきた。
「自民党から出てきた“突然変異”ですね」
ホリホリモンが答えると、会場から笑い声が起きた。
「あの人は自民党を上からクーデターで新しい党に作り変えてしまったんですよ。彼の独
裁が勝ったと思う」
ホリホリモンはそう説明した。
ーーー広島六区で争っている亀田さんをどう評価していますか?
「あの人は共産主義者ですよ。亀田さんは旧来のばらまき型政治の象徴。そんな亀田さん
を選んでどうするんですか。今の日本は破産寸前。それを助長している象徴は亀田さん。
白黒はっきりさせたい。郵政民営化反対派は壊滅しますよ」
ホリホリモンはキッパリと宣言した。
ーーー皇室も民営化すべきだとお考えですか?
「天皇制は象徴ですけど、権力もないし、それほど前面にもでてこないし、憲法が、天皇
は日本の象徴である、というところから始まるのには違和感がありますね。歴代の首相や
内閣が、象徴天皇制を、何も変えようとしないのは多分、右翼の人たちが怖いからじゃ、
ないですか。日本の国家体制は大統領制にした方がいい。特にインターネットが普及して
世の中の変化のスピードが速くなっている。リーダーが強力な権力を持っていないと、対
応していけないのが二十一世紀ですよ。日本を変えようと思ったら、自分が大統領になる
のが一番の近道です。国民が直接選挙で選べる制度に変えていかないといけない。大統領
制にした方がいい。日本の議院内閣制には問題がありますね。政治家に優秀な人材が入っ
てこない。世界的に優秀な政治家が出てこない。そういう状況を私は変えたいんです」
ホリホリモン節はとどまるところを知らなかった。
外国特派員協会による記者会見が終了し、ホリホリモンは東京駅から広島行きの新幹線
に乗った。なにもかもが古い体制のままだ、何も更新されずによどみながら腐ろうとして
いる、ホリホリモンの感覚スピードから見ると日本はどうしよもなく、腐食に安住してい
た。亀田をなんとしても落としてやる、決意がみなぎった。ホリホリモンはどこでも眠れ
る体質だった。JRの列車弁当を食べると、そのまま眠りについた。名古屋駅で目を覚ま
してしまった。ホリホリモンはウィスキーを飲みながら、バックから本を取り出した。睡
眠誘導のために読み出したのは、アンダーグランド小説だった。それは自分の名前が出て
いるふざけた怪文書小説だった。
広島六区で選挙運動を大展開中の江堀貴之は夜、東京に帰ってきた。六本木ヒルズのマ
ンションから東京が見える。待っていろ、いまにこの帝都と日本を征服してやる。野望に
萌えながら、貴之はウィスキーを飲んだ。貴之は日本中からホリホリモンと愛称で呼ばれ
ている。人間掘削機こそホリホリモンだった。ホリホリモンは昨年、日本野球機構へと掘
削機をかましたが、楽天にもっていかれてしまった。想定内だよ、とホリホリモンはマス
メディアに説明した。
今年の早春に掘削機でぶちかましたのが、ニッポン放送への仕掛けだった。掘って掘っ
て堀続けろ。親会社のフジテレビが根をあげるまで、ぶちかませ! そうホリホリモンは
二十代の若手専務、熊谷史也に命令していた。人間掘削機ホリホリモンはライブ・デ・ド
アのオーナー社長でもあった。
ホリホリモンの脳内からは興奮麻薬が分泌されていた。選挙運動ほど祭りの興奮度は抑
揚し、脳内から興奮麻薬が分泌しエネルギーが体に充満する。政治とは陰謀を仕掛ける企
業買収と同様に興奮する。癖になることは間違いなかった。ホリホリモンの選挙事務所は
尾道駅のそばにあった。握手をするたび、広島六区人からエネルギーを吸い取っていった。
政治とは人を騙す謀略だった。改革とはホリホリモンにとって買収だった。
改革のロゴが白抜きされた黒いTシャッツ軍団に囲まれたホリホリモンは子供に人気が
あった。遠慮なくホリホリモンは子供の新鮮な未来エネルギーを握手で吸い取っていった。
特に小学生の未来エネルギーは元気がついた。
ライブ・デ・ドアは東京を中心にしたマーケット戦略から、日本総体を射程に入れた戦
略に転換していた。日本を征し、世界に挑戦するゲームプレイヤーこそ、ライブ・デ・ド
アだった。そのとき、首相秘書官の飯田勲から、衆議院に出馬してみないか、と誘いがあ
った。ホリホリモンは面白いと判断した。さっそく、熊谷文也に命じて、選挙対策室を立
ち上げた。
翌日、ホリホリモンは六本木ヒルズマンション住人の期日前投票所である、麻布区民セ
ンターに行って、生まれてはじめての投票をしてきた。マスメディア報道クルーが金魚の
うんこみたいに今朝もついてきた。
「比例区は公明党に投票してきました」そうホリホリモンはカメラの前で叫んだ。広島六
区で創価学会との選挙互助協定が成立したからであった。
午後、ホリホリモンは有楽町にある日本外国特派員協会に向かった。記者会見が設定さ
れていた。会場には、三十人ほどの外国人記者が待ち構えていた。
ーーー自民党の結城純一郎首相をどう思いますか? ロイター通信の記者が質問してきた。
「自民党から出てきた“突然変異”ですね」
ホリホリモンが答えると、会場から笑い声が起きた。
「あの人は自民党を上からクーデターで新しい党に作り変えてしまったんですよ。彼の独
裁が勝ったと思う」
ホリホリモンはそう説明した。
ーーー広島六区で争っている亀田さんをどう評価していますか?
「あの人は共産主義者ですよ。亀田さんは旧来のばらまき型政治の象徴。そんな亀田さん
を選んでどうするんですか。今の日本は破産寸前。それを助長している象徴は亀田さん。
白黒はっきりさせたい。郵政民営化反対派は壊滅しますよ」
ホリホリモンはキッパリと宣言した。
ーーー皇室も民営化すべきだとお考えですか?
「天皇制は象徴ですけど、権力もないし、それほど前面にもでてこないし、憲法が、天皇
は日本の象徴である、というところから始まるのには違和感がありますね。歴代の首相や
内閣が、象徴天皇制を、何も変えようとしないのは多分、右翼の人たちが怖いからじゃ、
ないですか。日本の国家体制は大統領制にした方がいい。特にインターネットが普及して
世の中の変化のスピードが速くなっている。リーダーが強力な権力を持っていないと、対
応していけないのが二十一世紀ですよ。日本を変えようと思ったら、自分が大統領になる
のが一番の近道です。国民が直接選挙で選べる制度に変えていかないといけない。大統領
制にした方がいい。日本の議院内閣制には問題がありますね。政治家に優秀な人材が入っ
てこない。世界的に優秀な政治家が出てこない。そういう状況を私は変えたいんです」
ホリホリモン節はとどまるところを知らなかった。
外国特派員協会による記者会見が終了し、ホリホリモンは東京駅から広島行きの新幹線
に乗った。なにもかもが古い体制のままだ、何も更新されずによどみながら腐ろうとして
いる、ホリホリモンの感覚スピードから見ると日本はどうしよもなく、腐食に安住してい
た。亀田をなんとしても落としてやる、決意がみなぎった。ホリホリモンはどこでも眠れ
る体質だった。JRの列車弁当を食べると、そのまま眠りについた。名古屋駅で目を覚ま
してしまった。ホリホリモンはウィスキーを飲みながら、バックから本を取り出した。睡
眠誘導のために読み出したのは、アンダーグランド小説だった。それは自分の名前が出て
いるふざけた怪文書小説だった。
小説 小はん殺し結城純一郎の演説 (15)
国家生活党臣民軍司令官の江堀貴之は三十三歳だった。彼は、ホリホリモンという愛称
で臣民軍兵士から呼ばれていた。ホリホリモンは九段会館からオートバイでやってきた防
衛副隊長世耕弘成から、武道館午後三時出発の命令と戦闘戦術を受け取り要細の作戦を地
図を見ながら打ち合わせると、副司令官である熊谷史也に、分隊長を楽屋に集めろ! と
命令した。熊谷史也は二十八歳だった。
一階、二階の客席には臣民軍兵士一万が、すでに武装的身体で待機している。分隊長の
指揮下には五十人の兵士がいた。
二百人の分隊長が大きな楽屋に集まってきた。世耕弘成参謀は飯田隊長の防衛軍司方針
を分隊長の前で伝達した。
「第一師団、四千で、靖国神社の旧右翼にアッタク。第二師団四千で駿河台明大の左翼に
アタック。靖国方面隊は副司令官熊谷が指揮をとれ。駿河台方面隊は司令官江掘が指揮を
とる。第三師団二千は武道館を防衛する。武道館防衛はおれが指揮をとる。靖国方面隊の
旧右翼デモ隊のアタック時刻はデモ隊が靖国神社から出発する午後四時。戦場は靖国神社
境内と靖国通り。第一弾は一斉に煙に巻くゴキブリ退治のバルサンを投げろ。第二弾はラ
ッカーシンナーが入ったペットボトルを投げろ。敵はバルサンの煙に驚嘆しラッカーシン
ナーの飛散でラッリてしまい混乱する。デモ隊が混乱したらナチス棒と鉄管で襲い掛かれ。
敵を靖国神社から下る九段坂で壊滅しろ。靖国通りは車の往来が激しい道路だ。車両の交
通をストップにしてから前、後ろ、両側面の四方からアッタクしろ。アタックは敵ひとり
ひとりの足が骨折するまで撲滅しろ。駿河台方面隊のアッタク開始時刻はデモ隊が明治大
学から出発する午後五時。ここでも敵の部隊を明治大学構内に残存させないように、デモ
隊の後尾の最後が明治大学を出た瞬間を狙え。武器は兵站部が準備している。戦場は駿河
台の下り坂だ。左翼は火炎ビンを武器として使用するので、高圧水銃のドラゴンで水攻め
にしてからアッタクする。ここでも前、後ろ、両側面の四方からナチス棒と鉄管で足を骨
折させ撲滅しろ。旧右翼デモ隊を壊滅したら靖国方面隊は、すぐさま武道館に帰還し、お
れの指揮下に入り武道館防衛に従事しろ。駿河台方面隊も左翼デモ隊を壊滅した後はすぐ
さま武道館に帰還し、武道館防衛に従事しろ。兵站部はクロネコヤマトに偽装している。
各分隊は靖国通り、駿河台通りのに止まっている偽装クロネコヤマトの宅配車から武器が
補給される。五十人の分隊に武器と負傷手当応急処置医薬品を積んだ兵站部の偽装クロネ
コヤマト宅配車一台が配置してある。戦闘支援は万全だ。負傷した兵士は兵站部が偽装ク
ロネコヤマト宅配車で、武道館まで搬送することになっている。武道館には医療チームを
配置させた。諸君は戦闘の表方である。表方を支える裏方を信頼して、武装身体を全面展
開して敵を壊滅してほしい。九段会館での大会は午後三時三十分をもって休止とする。そ
の後、党幹部と代議員は武道館へ移動する。武道館での大会再開は午後六時。国家生活党
大会の粉砕を叫ぶ旧右翼デモ隊と左翼デモ隊を壊滅した後は、臣民軍全軍で合衆国統一党
による破壊攻撃と対峙することになる」
続いてホリホリモン江掘貴之司令官が号令を出した。
「全軍出発!」
熊谷史也は一千名名の遊撃隊兵士を分散させ、靖国神社を迂回し裏にある九段高校の校
庭に集結させろと遊撃隊の分隊長に指示した。攻撃まではできるだけ無防備都市に溶け込
めと指示した。遊撃隊の兵士はネクタイ背広紳士服にコートを羽織ったセールスマンや神
保町古本屋街にきた学生を装い武道館からばらばらに単独で出発していった。靴は固定さ
れた金属が足を防衛する安全靴仕様だった。遊撃隊は九段高校から出撃しデモ隊の後尾を
襲撃させる作戦だった。世耕弘成参謀の戦術は聞かされたが、靖国方面隊の現場指揮は熊
谷史也に任されていた。世耕弘成参謀はデモ隊の後尾が靖国神社を出発してから攻撃を開
始しろと命令したが熊谷史也はデモ隊がまだ残っている時点で攻撃するつもりだった。お
れは靖国神社の建物に火をつけないが大村益次郎の銅像は破壊するだろうと熊谷史也はお
のれの実現能力を確信していた。
熊谷史也は一千名の臣民軍を北の丸公園清水門方向から九段会館へと進軍させた。党幹
部や代議員が九段会館の裏口から脱出する時間は午後三時五十分、誰が見ても九段会館を
防衛するために派遣されてきたと思うだろう。九段会館の臣民軍は突入してくる旧右翼の
街宣車や先頭のデモ隊を壊滅するのが任務だと熊谷史也から指示されていた。街宣車攻撃
の武器は火炎ボトルだった。熊谷史也は九段会館に向かう分隊長に靖国神社では火炎ビン
は使用しないが九段会館では街宣車に投げ火達磨にしろと命令した。ラッカーシンナーが
入ったペットボトルに火をつけて投げれば火炎ボトルになるはずだった。マスゴミどもの
報道車両もついでに燃やしてやれと指示をした。九段会館の建物は火の海にしないが、会
館の外たる駐車場や広場のアスファルト敷地、さらには九段坂を火の海に、おれはするだ
ろうと熊谷史也はおのれの冒険主義を確信していた。火炎ボトルの投下は昭和館の屋上か
らしろと攻撃部隊に熊谷史人は命令していた。
ネクタイをしめサングラスをかけた証券会社スタイルに装った熊谷史也が武道館から外
に出たとき、冷たい風がふいてきた。彼は白いマフラーを首にかけ黒いコートのえりの間
から中に入れた。一月十七日の冬空はすでに重い雪雲になろうとしている。熊谷史也はふ
と腰に装着されているナチス棒を触った。今は短いが、取り出して振り下ろせば長い棒に
なる。
熊谷史也の故郷は西会津の村だった。あの日は雪だった。彼は父の葬式を思い出してい
た。四月になったばかりの日、父はガンで死んだ。葬式の日、なごり雪は大雪となってい
た。そのとき、熊谷史は小学4年生になろうとしていた。進級の前に父は死んだ。
父は棺桶に入れられた。その長い棺桶を村人が麻で編んだ会津武士衣装を着て墓まで運
んでいく。村人は哀悼の謡を唄っていた。棺桶を運ぶ村人は裸足だった。舗装された道路
が黒く濡れていた。重い雪が降っていた。土葬だった。熊谷史也は村人の後ろから付いて
いった。雪は舞い向こうに山並みがうっすらと見えた。家では祖母と母が泣いていた。
熊谷史也はちいさい頃から、明治維新軍に敗北した会津戦争の話を聞かされていた。会
津人はまだ長州を許してはいなかった。会津軍の死者は葬ることも許されず、野ざらしに
されたのだった。
「死者を冒涜した敵を会津人は永遠に許さんぞ!」
祖母はいつも話していた。
明治維新軍の神社が靖国だった。熊谷史也にとって、そこは敵の神社だった。
「おれは会津人として、今日、決着をつけてやる」
熊谷史也は、靖国神社での大会戦その戦闘をイメージトレーニングしていた。
で臣民軍兵士から呼ばれていた。ホリホリモンは九段会館からオートバイでやってきた防
衛副隊長世耕弘成から、武道館午後三時出発の命令と戦闘戦術を受け取り要細の作戦を地
図を見ながら打ち合わせると、副司令官である熊谷史也に、分隊長を楽屋に集めろ! と
命令した。熊谷史也は二十八歳だった。
一階、二階の客席には臣民軍兵士一万が、すでに武装的身体で待機している。分隊長の
指揮下には五十人の兵士がいた。
二百人の分隊長が大きな楽屋に集まってきた。世耕弘成参謀は飯田隊長の防衛軍司方針
を分隊長の前で伝達した。
「第一師団、四千で、靖国神社の旧右翼にアッタク。第二師団四千で駿河台明大の左翼に
アタック。靖国方面隊は副司令官熊谷が指揮をとれ。駿河台方面隊は司令官江掘が指揮を
とる。第三師団二千は武道館を防衛する。武道館防衛はおれが指揮をとる。靖国方面隊の
旧右翼デモ隊のアタック時刻はデモ隊が靖国神社から出発する午後四時。戦場は靖国神社
境内と靖国通り。第一弾は一斉に煙に巻くゴキブリ退治のバルサンを投げろ。第二弾はラ
ッカーシンナーが入ったペットボトルを投げろ。敵はバルサンの煙に驚嘆しラッカーシン
ナーの飛散でラッリてしまい混乱する。デモ隊が混乱したらナチス棒と鉄管で襲い掛かれ。
敵を靖国神社から下る九段坂で壊滅しろ。靖国通りは車の往来が激しい道路だ。車両の交
通をストップにしてから前、後ろ、両側面の四方からアッタクしろ。アタックは敵ひとり
ひとりの足が骨折するまで撲滅しろ。駿河台方面隊のアッタク開始時刻はデモ隊が明治大
学から出発する午後五時。ここでも敵の部隊を明治大学構内に残存させないように、デモ
隊の後尾の最後が明治大学を出た瞬間を狙え。武器は兵站部が準備している。戦場は駿河
台の下り坂だ。左翼は火炎ビンを武器として使用するので、高圧水銃のドラゴンで水攻め
にしてからアッタクする。ここでも前、後ろ、両側面の四方からナチス棒と鉄管で足を骨
折させ撲滅しろ。旧右翼デモ隊を壊滅したら靖国方面隊は、すぐさま武道館に帰還し、お
れの指揮下に入り武道館防衛に従事しろ。駿河台方面隊も左翼デモ隊を壊滅した後はすぐ
さま武道館に帰還し、武道館防衛に従事しろ。兵站部はクロネコヤマトに偽装している。
各分隊は靖国通り、駿河台通りのに止まっている偽装クロネコヤマトの宅配車から武器が
補給される。五十人の分隊に武器と負傷手当応急処置医薬品を積んだ兵站部の偽装クロネ
コヤマト宅配車一台が配置してある。戦闘支援は万全だ。負傷した兵士は兵站部が偽装ク
ロネコヤマト宅配車で、武道館まで搬送することになっている。武道館には医療チームを
配置させた。諸君は戦闘の表方である。表方を支える裏方を信頼して、武装身体を全面展
開して敵を壊滅してほしい。九段会館での大会は午後三時三十分をもって休止とする。そ
の後、党幹部と代議員は武道館へ移動する。武道館での大会再開は午後六時。国家生活党
大会の粉砕を叫ぶ旧右翼デモ隊と左翼デモ隊を壊滅した後は、臣民軍全軍で合衆国統一党
による破壊攻撃と対峙することになる」
続いてホリホリモン江掘貴之司令官が号令を出した。
「全軍出発!」
熊谷史也は一千名名の遊撃隊兵士を分散させ、靖国神社を迂回し裏にある九段高校の校
庭に集結させろと遊撃隊の分隊長に指示した。攻撃まではできるだけ無防備都市に溶け込
めと指示した。遊撃隊の兵士はネクタイ背広紳士服にコートを羽織ったセールスマンや神
保町古本屋街にきた学生を装い武道館からばらばらに単独で出発していった。靴は固定さ
れた金属が足を防衛する安全靴仕様だった。遊撃隊は九段高校から出撃しデモ隊の後尾を
襲撃させる作戦だった。世耕弘成参謀の戦術は聞かされたが、靖国方面隊の現場指揮は熊
谷史也に任されていた。世耕弘成参謀はデモ隊の後尾が靖国神社を出発してから攻撃を開
始しろと命令したが熊谷史也はデモ隊がまだ残っている時点で攻撃するつもりだった。お
れは靖国神社の建物に火をつけないが大村益次郎の銅像は破壊するだろうと熊谷史也はお
のれの実現能力を確信していた。
熊谷史也は一千名の臣民軍を北の丸公園清水門方向から九段会館へと進軍させた。党幹
部や代議員が九段会館の裏口から脱出する時間は午後三時五十分、誰が見ても九段会館を
防衛するために派遣されてきたと思うだろう。九段会館の臣民軍は突入してくる旧右翼の
街宣車や先頭のデモ隊を壊滅するのが任務だと熊谷史也から指示されていた。街宣車攻撃
の武器は火炎ボトルだった。熊谷史也は九段会館に向かう分隊長に靖国神社では火炎ビン
は使用しないが九段会館では街宣車に投げ火達磨にしろと命令した。ラッカーシンナーが
入ったペットボトルに火をつけて投げれば火炎ボトルになるはずだった。マスゴミどもの
報道車両もついでに燃やしてやれと指示をした。九段会館の建物は火の海にしないが、会
館の外たる駐車場や広場のアスファルト敷地、さらには九段坂を火の海に、おれはするだ
ろうと熊谷史也はおのれの冒険主義を確信していた。火炎ボトルの投下は昭和館の屋上か
らしろと攻撃部隊に熊谷史人は命令していた。
ネクタイをしめサングラスをかけた証券会社スタイルに装った熊谷史也が武道館から外
に出たとき、冷たい風がふいてきた。彼は白いマフラーを首にかけ黒いコートのえりの間
から中に入れた。一月十七日の冬空はすでに重い雪雲になろうとしている。熊谷史也はふ
と腰に装着されているナチス棒を触った。今は短いが、取り出して振り下ろせば長い棒に
なる。
熊谷史也の故郷は西会津の村だった。あの日は雪だった。彼は父の葬式を思い出してい
た。四月になったばかりの日、父はガンで死んだ。葬式の日、なごり雪は大雪となってい
た。そのとき、熊谷史は小学4年生になろうとしていた。進級の前に父は死んだ。
父は棺桶に入れられた。その長い棺桶を村人が麻で編んだ会津武士衣装を着て墓まで運
んでいく。村人は哀悼の謡を唄っていた。棺桶を運ぶ村人は裸足だった。舗装された道路
が黒く濡れていた。重い雪が降っていた。土葬だった。熊谷史也は村人の後ろから付いて
いった。雪は舞い向こうに山並みがうっすらと見えた。家では祖母と母が泣いていた。
熊谷史也はちいさい頃から、明治維新軍に敗北した会津戦争の話を聞かされていた。会
津人はまだ長州を許してはいなかった。会津軍の死者は葬ることも許されず、野ざらしに
されたのだった。
「死者を冒涜した敵を会津人は永遠に許さんぞ!」
祖母はいつも話していた。
明治維新軍の神社が靖国だった。熊谷史也にとって、そこは敵の神社だった。
「おれは会津人として、今日、決着をつけてやる」
熊谷史也は、靖国神社での大会戦その戦闘をイメージトレーニングしていた。
小説 小はん殺し結城純一郎の演説 (16)
ホリホリモン江掘貴之は武道館から駿河台方面臣民軍兵士を三列縦隊で出発させた。臣
民軍兵士のスタイルは全員が鉄筋工やとび職が現場で着用する作業着だった。ニッカズボ
ンは危険な身体動作には適していた。その建築専門職作業着は黒。黒いとび職の上着には
前の胸のところに「改革」という縦文字が白抜きされている。背中に「日本独立」という
白い文字が縦にロゴとして入っていた。頭は黒い無地のヘルメットだった。腰には安全ベ
ルトを締め建設現場でみかける腰袋をしている。腰袋にはバルサンとラッカーシンナーペ
ットボトルが入っていた。足場の鉄パイプを組み合わせクランプの六角ネジをしめるラジ
ュエットを入れておく、ベルトの場所にはナチス棒が差し込んであった。肩から背中には
木刀替わりの鉄管がはすかいになって掛けられていた。それはまるで日本刀を背負った佐
々木小次郎のようだった。手首には手甲を巻いていた。部隊が黒い安全靴で行進する足音
は周囲を威圧するだろう。両手は建設作業用の皮手袋をはめていた。全員が顔に建設現場
解体用の白いマスクを被り、異様さは増幅していた。港湾労働も貨物船から荷物を運び出
すとき、同じ作業着制服を着た港湾労働者の軍団がバスから貨物船に乗り込むが、軍団展
開の作業制服を着た職人が帝都の道路を行進する姿はまるで、これから都市が解体される
かのような雰囲気があった。黒いカラス軍団は田安門をくぐり、桜並木を降り、靖国神社
にかかる歩道橋を渡りはじめた。靖国方面隊は駿河台方面隊の後から靖国通りに出る作戦
だった。靖国通りからは城壁の田安門によって、見えるのは武道館の屋根のみだった。城
壁は靖国神社境内の敵から臣民軍の戦闘準備を隠してくれた。
突然、武道館方面から黒いとび職人たちの行進であるカラス軍団が出現し、靖国通りを
渡る歩道橋を行進している姿は、靖国神社第一鳥居前の広場に陣取り街宣車の上にいたを
軍隊服の右翼驚嘆させた。大村益次郎銅像が建つ境内の集会参加者たちからは下の様子が
見えなかったので混乱はなかった。靖国神社の門の前で徒党を組みながら旧右翼の動向を
ウオッチしていた私服の警視庁公安部右翼担当平沢克栄が、襟につけているピンマイクで
武道館方面から登場したとび職スタイルのカラス軍団について警視庁警備司令部に報告す
る。警備司令部は皇居前にある警視庁ビルにあった。
「ゼネコンが送り込んできた建設職人連合の右翼だんべ」
「自民党幹事長の武部がゼネコンに話をつけて靖国に送ってくれたんだべよ」
「それにしてもカッコよがんべ」
栃木県から参加している街宣車の右翼が興奮して栃木弁まるだしで話していた。
「続々と靖国神社には万世の隊列が結集している。九段会館に向けて突撃だ!国家生活
党大会を撲滅しろ!」
旧右翼青年愛国党の幹部がカラス軍団の登場に興奮して街宣車の上からマイクで絶叫し
た。その日靖国神社には三十台の旧右翼街宣車が結集していた。
「あれぇーーー、なんだべ、靖国の正門から境内に入って来ねぇよぉ、先頭は通り過ぎて
いってしまうべよぉ、どうしたんだんべ」
「きっと、街を練り歩いてくるんだっぺよ、祭りとおんなじだんべよ」
栃木県から来た右翼はカラス軍団に圧倒されていた。カラス軍団の先頭は靖国神社の幅
二メートルはある巨大な第一鳥居をくぐり境内に向かうのではなくその目の前の東京理科
大学から九段下交差点に向かっていた。靖国通りの神田神保町方向は三車線。歩道側の一
車線を占領し車道を行進していく。
「映像を送信しろ」
警備司令部から靖国神社に張り付き情報を現場で収集する警視庁公安部の私服に指示が
飛んだ。携帯用小型動画カメラで私服はカラス軍団の行進を歩道から撮影し、オンライン
で警備司令部に送信する。警視庁警備司令部は、靖国に張り付いていた私服軍団の半分を
カラス軍団ウオッチに回す指示を出した。カラス軍団が何処の党派か、それを特定するこ
とが公安私服の最初の仕事だった。警視庁公安部は公安総務課(国家生活党、日本共産党、
オウム真理教などを捜査対担当)、公安第一課(新左翼・労働争議担当)、公安第二課
(労働団体、革マル派等を捜査担当)、公安第三課(右翼の捜査担当)、公安第四課(資
料収集・統計)、外事第一課(外交官、外国人警備担当)、外事第二課(アジア出身外国
人担当)、外事第三課(国際テロ担当)、公安機動捜査隊、NBCテロ捜査隊(理系大学
などの出身者を中心に構成)などによって機構化されている。右翼担当は公安第三課だっ
た。
靖国集会の情報チーム親分である平沢克栄は警備司令部にカラス軍団は革マル派の偽装
デモ隊かもしれないから、公安第二課の出動を要請した。新左翼担当の公安第三課は明治
大学での集会をウオッチしているので、そちらから回すことはできなかった。平沢克栄は
九段会館をウオッチしている公安総務課の親分である亀井静香にカラス軍団が靖国通りに
突然登場したことを無線のピンマイクで連絡した。もちろん使用しているのは、革マル派
による警察無線盗聴事件の総括から盗聴防止のデジタル暗号化された無線だった。
「カラス軍団がまだどこの党派か、まだ特定できない。国家生活党である情報はないのか」
平沢克栄は怒鳴りながら亀井静香に無線で質問した。九段会館の敷地で徒党を組んでウ
オッチしていた公安総務課の現場指揮者親分の亀井静香は走った。九段会館の駐車場から
昭和館は通り抜けでき靖国通りの歩道に出ることができる。昭和館の一階はアーチ型だっ
た。靖国通りの九段坂を行進しているカラス軍団がいた。平沢克栄は明治大学の集会ウオ
ッチ担当の前原誠司にもカラス軍団の登場を携帯電話で連絡した。前原誠司は御茶ノ水駅
前路地にある画廊純喫茶「ミロ」で平沢からの連絡を受けた。そして外に飛び出した。前
原誠司は部下に、革マルの偽装部隊が登場するかもしれない情報が入ったから注意しろと
部下に指示した。
民軍兵士のスタイルは全員が鉄筋工やとび職が現場で着用する作業着だった。ニッカズボ
ンは危険な身体動作には適していた。その建築専門職作業着は黒。黒いとび職の上着には
前の胸のところに「改革」という縦文字が白抜きされている。背中に「日本独立」という
白い文字が縦にロゴとして入っていた。頭は黒い無地のヘルメットだった。腰には安全ベ
ルトを締め建設現場でみかける腰袋をしている。腰袋にはバルサンとラッカーシンナーペ
ットボトルが入っていた。足場の鉄パイプを組み合わせクランプの六角ネジをしめるラジ
ュエットを入れておく、ベルトの場所にはナチス棒が差し込んであった。肩から背中には
木刀替わりの鉄管がはすかいになって掛けられていた。それはまるで日本刀を背負った佐
々木小次郎のようだった。手首には手甲を巻いていた。部隊が黒い安全靴で行進する足音
は周囲を威圧するだろう。両手は建設作業用の皮手袋をはめていた。全員が顔に建設現場
解体用の白いマスクを被り、異様さは増幅していた。港湾労働も貨物船から荷物を運び出
すとき、同じ作業着制服を着た港湾労働者の軍団がバスから貨物船に乗り込むが、軍団展
開の作業制服を着た職人が帝都の道路を行進する姿はまるで、これから都市が解体される
かのような雰囲気があった。黒いカラス軍団は田安門をくぐり、桜並木を降り、靖国神社
にかかる歩道橋を渡りはじめた。靖国方面隊は駿河台方面隊の後から靖国通りに出る作戦
だった。靖国通りからは城壁の田安門によって、見えるのは武道館の屋根のみだった。城
壁は靖国神社境内の敵から臣民軍の戦闘準備を隠してくれた。
突然、武道館方面から黒いとび職人たちの行進であるカラス軍団が出現し、靖国通りを
渡る歩道橋を行進している姿は、靖国神社第一鳥居前の広場に陣取り街宣車の上にいたを
軍隊服の右翼驚嘆させた。大村益次郎銅像が建つ境内の集会参加者たちからは下の様子が
見えなかったので混乱はなかった。靖国神社の門の前で徒党を組みながら旧右翼の動向を
ウオッチしていた私服の警視庁公安部右翼担当平沢克栄が、襟につけているピンマイクで
武道館方面から登場したとび職スタイルのカラス軍団について警視庁警備司令部に報告す
る。警備司令部は皇居前にある警視庁ビルにあった。
「ゼネコンが送り込んできた建設職人連合の右翼だんべ」
「自民党幹事長の武部がゼネコンに話をつけて靖国に送ってくれたんだべよ」
「それにしてもカッコよがんべ」
栃木県から参加している街宣車の右翼が興奮して栃木弁まるだしで話していた。
「続々と靖国神社には万世の隊列が結集している。九段会館に向けて突撃だ!国家生活
党大会を撲滅しろ!」
旧右翼青年愛国党の幹部がカラス軍団の登場に興奮して街宣車の上からマイクで絶叫し
た。その日靖国神社には三十台の旧右翼街宣車が結集していた。
「あれぇーーー、なんだべ、靖国の正門から境内に入って来ねぇよぉ、先頭は通り過ぎて
いってしまうべよぉ、どうしたんだんべ」
「きっと、街を練り歩いてくるんだっぺよ、祭りとおんなじだんべよ」
栃木県から来た右翼はカラス軍団に圧倒されていた。カラス軍団の先頭は靖国神社の幅
二メートルはある巨大な第一鳥居をくぐり境内に向かうのではなくその目の前の東京理科
大学から九段下交差点に向かっていた。靖国通りの神田神保町方向は三車線。歩道側の一
車線を占領し車道を行進していく。
「映像を送信しろ」
警備司令部から靖国神社に張り付き情報を現場で収集する警視庁公安部の私服に指示が
飛んだ。携帯用小型動画カメラで私服はカラス軍団の行進を歩道から撮影し、オンライン
で警備司令部に送信する。警視庁警備司令部は、靖国に張り付いていた私服軍団の半分を
カラス軍団ウオッチに回す指示を出した。カラス軍団が何処の党派か、それを特定するこ
とが公安私服の最初の仕事だった。警視庁公安部は公安総務課(国家生活党、日本共産党、
オウム真理教などを捜査対担当)、公安第一課(新左翼・労働争議担当)、公安第二課
(労働団体、革マル派等を捜査担当)、公安第三課(右翼の捜査担当)、公安第四課(資
料収集・統計)、外事第一課(外交官、外国人警備担当)、外事第二課(アジア出身外国
人担当)、外事第三課(国際テロ担当)、公安機動捜査隊、NBCテロ捜査隊(理系大学
などの出身者を中心に構成)などによって機構化されている。右翼担当は公安第三課だっ
た。
靖国集会の情報チーム親分である平沢克栄は警備司令部にカラス軍団は革マル派の偽装
デモ隊かもしれないから、公安第二課の出動を要請した。新左翼担当の公安第三課は明治
大学での集会をウオッチしているので、そちらから回すことはできなかった。平沢克栄は
九段会館をウオッチしている公安総務課の親分である亀井静香にカラス軍団が靖国通りに
突然登場したことを無線のピンマイクで連絡した。もちろん使用しているのは、革マル派
による警察無線盗聴事件の総括から盗聴防止のデジタル暗号化された無線だった。
「カラス軍団がまだどこの党派か、まだ特定できない。国家生活党である情報はないのか」
平沢克栄は怒鳴りながら亀井静香に無線で質問した。九段会館の敷地で徒党を組んでウ
オッチしていた公安総務課の現場指揮者親分の亀井静香は走った。九段会館の駐車場から
昭和館は通り抜けでき靖国通りの歩道に出ることができる。昭和館の一階はアーチ型だっ
た。靖国通りの九段坂を行進しているカラス軍団がいた。平沢克栄は明治大学の集会ウオ
ッチ担当の前原誠司にもカラス軍団の登場を携帯電話で連絡した。前原誠司は御茶ノ水駅
前路地にある画廊純喫茶「ミロ」で平沢からの連絡を受けた。そして外に飛び出した。前
原誠司は部下に、革マルの偽装部隊が登場するかもしれない情報が入ったから注意しろと
部下に指示した。
小説 小はん殺し結城純一郎の演説 (17)
次に結城純一郎総裁は、ヒューマノイド科学技術施策についての運動方針を報告した。
【ヒューマノイド科学技術は問う 一億二千万臣民はそれに答える】
2015年体制の道程に立ちはだかっているさまざまな制約を打ち破るためには、あら
ゆる可能性の追求が必要であるが、なかでもヒューマノイド科学技術の振興は、もっとも
期待を寄せられる分野である。わが国が今日、世界のGNP約一割を占める軍事経済大国
となったのは、臣民の優れた資質と高い技術力のたまものであった。満腔一年から人々は
豊かな国家生活を享受することができるであろう。
わが国はこれまで工業原料の資源が乏しい国であるといわれてきた。石油物質文明から
見たとき、資源は乏しかったかもしれないが、いまや石油物質文明は終焉期にさしかかっ
ている。資源概念は石油から、水と森林へと転換されつつある。地球は現在、原油の枯渇
と表土喪失により砂漠化が進行している。原油は元来、地球運動のために潤滑油の役割を
していた。その潤滑油を人類が地上にくみ上げ枯渇させてしまった。地球惑星運動は変調
をきたし、地殻変動の大地震となって、地球は人類に復讐している。地球精神は、石油物
質文明にとどめをさすであろう。水と森林こそが二十一世紀の資源概念である。水と森林
を防衛しなくてならない。
人類と人間を滅ぼすために、地球精神は容赦なく復讐するであろう。滅亡から救われる
方法はただひとつ、わが国の臣民がまるごと非人間であるヒューマノイドへの転換をはた
すことである。時間はない。人間的であろうとするなら、もはやこの地球で生存はできな
い。非人間への道を大胆と歩き、非人間的であることが生存への残された道である。地球
は問う、一億二千万臣民はそれに答える。これがヒューマノイド思想哲学の黎明期である。
ヒューマノイドの栄養は水と森林であり、その根拠は縄文の渦模様である。
わが党は、石油物質文明からヒューマノイド文明への転換をはかり、わが国の唯一の資
源であるヒューマン頭脳資源を最大限、有効に活用することによって、経済の持続的な発
展とヒューマノイド的臣民生活の向上を実現し、さらにはヒューマノイド世界経済の発展
に貢献することが、ヒューマノイド文明0年代という幼年期にわが国が進むべき方向であ
ると考える。これがヒューマノイド縄文としての世界的展開となっていく。
かかる認識に立って、わが党は「ヒューマノイド科学技術の振興」を今後のわが国の新
しい「立国」の基本にすえることとし、満腔二年度予算編成大綱の最重要点施策にこれを
反映した。その基本方針は次のとおりである。
その第一は、創造的な臣民による自主技術開発の推進である。敗戦後わが国は、欧米先
進工業国からの技術水準導入を中心として、技術を向上させてきた。しかし、自民、財界
の科学技術政策では、それ以上の発展は望めなかった。米国従属となって、彼らは、わが
国の自主技術開発を、そのつど阻害してきたからである。
今後、わが党は、これまでの米国従属政策を正し、独創的な技術開発を推進していく。
国家社会主義の太陽の旗、臣民による神風精神があれば、高い水準に達することができる。
わが党は、自主技術開発が、わが国の総合国防軍事安全上、重要な要素であるという視
点に立ち、高齢軍事社会実現のためにも、施策をうっていくつもりである。具体的には、
わが国の研究開発に大きな役割を果たしている臣民の力を最大限に活用しつつ、次の世代
の発展が期待される創造的な先端科学技術の開発を積極的に推進することにより、経済の
発展と臣民のヒューマノイド生活向上に寄与していきたいと考える。
第二は、ヒューマノイド研究開発投資の充実である。
欧米諸国は、先端研究費の政府負担割合は約五割である。これに比べてわが国は著しく
低い水準にある。しかしながら国家財政はこれまでの自民党による莫大な赤字国債の乱発、
在日米軍への維持費、そして米国予算を穴埋めしてきた米国国債引受のために、破綻寸前
である。わが党はヒューマノイド研究開発費を、処刑が決定した自民党幹部と自民党議員、
経団連などの悪徳財界人の私有財産を没収するなかから効果的に投資する所存である。
第三は、ヒューマノイド研究開発体制の強化である。
わが国の研究開発は現在、臣民部門を中心として行われているが、今後はその強化をは
かるためには、臣民との連携、国家の役割分担がより一層重要な課題となってくる。
尊王攘夷、満腔維新、反米主義を党是とするわが党は、ヒューマノイド分野で、米国軍
産複合体メジャーが開発しているロボット兵士たるターミネーターに打ち克つためにも、
研究者の自主性を尊重しつつ、臣民、軍、産、学、官の有機的連携を強化するにもっとも
ふさわしい政党である。
第四は、バイオテクノロジーとバイオニック・ヒューマンの合体と開発、推進である。
これは、農林水産業、化学工業、食品産業、医薬品工業による生命産業におけるバイオ
ニック・ヒューマン生産性向上を図る上で重要な課題である。
このため、わが党は、政府、臣民機関のそれぞれの分野で、研究開発の有機的連携の下
に、研究活力の積極的活用、発展を図ることとする。
第五は、熊野協力機構を中心とした反米国家による国際研究協力、技術協力の推進であ
る。技術水準の向上に伴い、国際的に寄せられるわが国の技術の期待はきわめて大きい。
反米国際社会の形成として、発展途上国に対しては技術協力を通じて、技術移転を促進し
ていきたいと考える。
第六は、地域の経済、社会のニーズに密着した研究開発の一層の推進である。
ゆとりある豊かなヒューマノイド社会を実現していくためには、国土の均衡ある発展と
魅力ある地域社会の形成、田園テクノポリスメトロポリス、ラビュリントスポリス、快適
なヒューマノイド生活環境の実現によって、臣民生活の無機質的向上を図ることが緊急の
課題となっている。愛情訓練としてあった携帯電話と人間身体の合体はヒューマノイドへ
の準備期間でもあった。ヒューマノイド文明幼年期のニーズに応えるためにも技術開発に
積極的に取り組む必要がある。
わが党としては、重要地域技術研究開発制度、地域ヒューマノイドポリス構想をより具
体的に実現していく上で、必要な研究開発にいては、その推進に全力を尽くすものである。
時間は午後三時二十分になった。飯田隊長は「演説は必ず三時半に終了」という伝言紙
を舞台で演説している結城純一郎総裁に渡した。結城純一郎総裁は三時二十五分で基調報
告演説を終了させ舞台袖に帰ってきた。結城純一郎総裁の演説への代議員の拍手は九段会
館にうなっている。舞台に出てきたのは飯田防衛隊長だった。
「ここで大会は一時休止といたします。報道関係への皆様への公開はここまでといたしま
す。誠に申し訳ありませんが報道関係の皆様は今すぐ九段会館から退去していただきます」
九段会館の正面入り口から各新聞社やテレビ局の報道クルーが強制的に大会防衛隊員に
よって排除され出てくる。入り口は排除されまいとする報道マンの抗議の怒鳴り声が響く。
【ヒューマノイド科学技術は問う 一億二千万臣民はそれに答える】
2015年体制の道程に立ちはだかっているさまざまな制約を打ち破るためには、あら
ゆる可能性の追求が必要であるが、なかでもヒューマノイド科学技術の振興は、もっとも
期待を寄せられる分野である。わが国が今日、世界のGNP約一割を占める軍事経済大国
となったのは、臣民の優れた資質と高い技術力のたまものであった。満腔一年から人々は
豊かな国家生活を享受することができるであろう。
わが国はこれまで工業原料の資源が乏しい国であるといわれてきた。石油物質文明から
見たとき、資源は乏しかったかもしれないが、いまや石油物質文明は終焉期にさしかかっ
ている。資源概念は石油から、水と森林へと転換されつつある。地球は現在、原油の枯渇
と表土喪失により砂漠化が進行している。原油は元来、地球運動のために潤滑油の役割を
していた。その潤滑油を人類が地上にくみ上げ枯渇させてしまった。地球惑星運動は変調
をきたし、地殻変動の大地震となって、地球は人類に復讐している。地球精神は、石油物
質文明にとどめをさすであろう。水と森林こそが二十一世紀の資源概念である。水と森林
を防衛しなくてならない。
人類と人間を滅ぼすために、地球精神は容赦なく復讐するであろう。滅亡から救われる
方法はただひとつ、わが国の臣民がまるごと非人間であるヒューマノイドへの転換をはた
すことである。時間はない。人間的であろうとするなら、もはやこの地球で生存はできな
い。非人間への道を大胆と歩き、非人間的であることが生存への残された道である。地球
は問う、一億二千万臣民はそれに答える。これがヒューマノイド思想哲学の黎明期である。
ヒューマノイドの栄養は水と森林であり、その根拠は縄文の渦模様である。
わが党は、石油物質文明からヒューマノイド文明への転換をはかり、わが国の唯一の資
源であるヒューマン頭脳資源を最大限、有効に活用することによって、経済の持続的な発
展とヒューマノイド的臣民生活の向上を実現し、さらにはヒューマノイド世界経済の発展
に貢献することが、ヒューマノイド文明0年代という幼年期にわが国が進むべき方向であ
ると考える。これがヒューマノイド縄文としての世界的展開となっていく。
かかる認識に立って、わが党は「ヒューマノイド科学技術の振興」を今後のわが国の新
しい「立国」の基本にすえることとし、満腔二年度予算編成大綱の最重要点施策にこれを
反映した。その基本方針は次のとおりである。
その第一は、創造的な臣民による自主技術開発の推進である。敗戦後わが国は、欧米先
進工業国からの技術水準導入を中心として、技術を向上させてきた。しかし、自民、財界
の科学技術政策では、それ以上の発展は望めなかった。米国従属となって、彼らは、わが
国の自主技術開発を、そのつど阻害してきたからである。
今後、わが党は、これまでの米国従属政策を正し、独創的な技術開発を推進していく。
国家社会主義の太陽の旗、臣民による神風精神があれば、高い水準に達することができる。
わが党は、自主技術開発が、わが国の総合国防軍事安全上、重要な要素であるという視
点に立ち、高齢軍事社会実現のためにも、施策をうっていくつもりである。具体的には、
わが国の研究開発に大きな役割を果たしている臣民の力を最大限に活用しつつ、次の世代
の発展が期待される創造的な先端科学技術の開発を積極的に推進することにより、経済の
発展と臣民のヒューマノイド生活向上に寄与していきたいと考える。
第二は、ヒューマノイド研究開発投資の充実である。
欧米諸国は、先端研究費の政府負担割合は約五割である。これに比べてわが国は著しく
低い水準にある。しかしながら国家財政はこれまでの自民党による莫大な赤字国債の乱発、
在日米軍への維持費、そして米国予算を穴埋めしてきた米国国債引受のために、破綻寸前
である。わが党はヒューマノイド研究開発費を、処刑が決定した自民党幹部と自民党議員、
経団連などの悪徳財界人の私有財産を没収するなかから効果的に投資する所存である。
第三は、ヒューマノイド研究開発体制の強化である。
わが国の研究開発は現在、臣民部門を中心として行われているが、今後はその強化をは
かるためには、臣民との連携、国家の役割分担がより一層重要な課題となってくる。
尊王攘夷、満腔維新、反米主義を党是とするわが党は、ヒューマノイド分野で、米国軍
産複合体メジャーが開発しているロボット兵士たるターミネーターに打ち克つためにも、
研究者の自主性を尊重しつつ、臣民、軍、産、学、官の有機的連携を強化するにもっとも
ふさわしい政党である。
第四は、バイオテクノロジーとバイオニック・ヒューマンの合体と開発、推進である。
これは、農林水産業、化学工業、食品産業、医薬品工業による生命産業におけるバイオ
ニック・ヒューマン生産性向上を図る上で重要な課題である。
このため、わが党は、政府、臣民機関のそれぞれの分野で、研究開発の有機的連携の下
に、研究活力の積極的活用、発展を図ることとする。
第五は、熊野協力機構を中心とした反米国家による国際研究協力、技術協力の推進であ
る。技術水準の向上に伴い、国際的に寄せられるわが国の技術の期待はきわめて大きい。
反米国際社会の形成として、発展途上国に対しては技術協力を通じて、技術移転を促進し
ていきたいと考える。
第六は、地域の経済、社会のニーズに密着した研究開発の一層の推進である。
ゆとりある豊かなヒューマノイド社会を実現していくためには、国土の均衡ある発展と
魅力ある地域社会の形成、田園テクノポリスメトロポリス、ラビュリントスポリス、快適
なヒューマノイド生活環境の実現によって、臣民生活の無機質的向上を図ることが緊急の
課題となっている。愛情訓練としてあった携帯電話と人間身体の合体はヒューマノイドへ
の準備期間でもあった。ヒューマノイド文明幼年期のニーズに応えるためにも技術開発に
積極的に取り組む必要がある。
わが党としては、重要地域技術研究開発制度、地域ヒューマノイドポリス構想をより具
体的に実現していく上で、必要な研究開発にいては、その推進に全力を尽くすものである。
時間は午後三時二十分になった。飯田隊長は「演説は必ず三時半に終了」という伝言紙
を舞台で演説している結城純一郎総裁に渡した。結城純一郎総裁は三時二十五分で基調報
告演説を終了させ舞台袖に帰ってきた。結城純一郎総裁の演説への代議員の拍手は九段会
館にうなっている。舞台に出てきたのは飯田防衛隊長だった。
「ここで大会は一時休止といたします。報道関係への皆様への公開はここまでといたしま
す。誠に申し訳ありませんが報道関係の皆様は今すぐ九段会館から退去していただきます」
九段会館の正面入り口から各新聞社やテレビ局の報道クルーが強制的に大会防衛隊員に
よって排除され出てくる。入り口は排除されまいとする報道マンの抗議の怒鳴り声が響く。