せいれーっつ!
MONOS 猿と呼ばれし者たち
(2019年/コロンビア・アルゼンチン・オランダ・ドイツ・スウェーデン・ウルグアイ・スイス・デンマーク/102分)
監督:アレハンドロ・ランデス
【ストーリー】
南米の山岳地帯で暮らす8人の少年少女。ゲリラ組織の一員である彼らはコードネーム「モノス(猿)」と呼ばれ、人質のアメリカ人女性を監視している。厳しい訓練で心身を鍛える一方で、10代らしく無邪気に戯れる日々を送る彼らだったが、組織から預かっていた乳牛を仲間の1人が誤って撃ち殺したことをきっかけに亀裂が生じてしまう。そんな中、敵から襲撃を受けた彼らは、ジャングルの奥地へと身を隠すが……。
【かんそう】
「よくわからない」不気味な雰囲気で始まり、でもどこか幻想的な感じもあり…。
厳しく訓練され乱れることのない少年少女の団体。
物々しい雰囲気で始まるけれども目隠しサッカーみたいなことをしている彼らは少年少女のあどけなさが残っていたよね。
これも訓練の一環らしいけど。
でも、彼らの中に、人質の「博士」、与えられた乳牛が混じり、ある男子が誤って乳牛を殺してしまってから彼らの仲に綻びが…
もう、ちょっと綻んでしまうと、あとは速い!
統率されたグループの均衡が崩れ、暴力性や少年少女本来の姿が見え隠れし始めます。
ただただ言われて行動するだけの日々では彼らに思考能力とか想像力、感情というものを育てるのは難しいですわな。
そのうち敵はやってくるわ、博士は逃げ出そうとするわで目が離せない展開でした!
鍛え上げられた少年少女たちはタフだったけど、一番タフだったのはあの「博士」だったように思いましたよ。
そして終始頭のどこかで「これは撮影過酷やったやろーなー」と思ってました…
うりぼう4つ:
2021.11鑑賞
ありがとうございました