車線変更な…
ドライブ・マイ・カー
(2021年/日本/179分)
監督:濱口竜介
【ストーリー】
舞台俳優で演出家の家福悠介は、脚本家の妻・音と幸せに暮らしていた。しかし、妻はある秘密を残したまま他界してしまう。2年後、喪失感を抱えながら生きていた彼は、演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島へ向かう。そこで出会った寡黙な専属ドライバーのみさきと過ごす中で、家福はそれまで目を背けていたあることに気づかされていく。(映画.comさんより)
【かんそう】
第74回カンヌ国際映画祭(2021)脚本賞受賞おめでとうございまーす
第94回アカデミー国際長編映画賞受賞(2022)おめでとうございまーす
さて、私のブログですが、ここ3作品ほど国際映画祭受賞作品の感想が続いております…
いやー派手な作品ではないけれど、この作品上映の勢いはすごかったですよねー!!
結構ロングラン上映されていたのではないでしょうか?!
最初、観に行くときは「3時間かー どーせ寝るんやろーなー」って思っていましたが、なぜか全然眠くありませんでしたわ!(←自慢げ)
ベタなんですけど…家福がちゃんと傷つくべきだった、というところに とても共感しました。
しっかり予告編通りに刺さってるわたし…
以前、ドキュメンタリー『プリズンサークル』を観た時に「わかってるけど苦手やわ、その心の作業(過去、その時の自分と向き合う)…」と感じたのを思い出しました。
心が痛がるのがわかっててちゃんと向き合うのはしんどい。
家福とみさきの二人の静かな時間と空間、そして、そんな中でも少しずつ確実に心の距離が近づいていく様子がよかったです。
小さなところだけど、妻の車線変更が気に入らなかった家福。
最初にみさきが運転する車に乗った時、ちゃんと車線変更の場面が入っていたのがさり気なくて好きだったなぁ…
この作品を観たのが2021年10月。
それから今日までに濱口竜介監督の過去作『偶然と想像』『ハッピーアワー』そして新作『悪は存在しない』を観ました。
短編などは観ていないのですが、長尺に関しては、基本的には濱口竜介監督のスタイルって変わらないんだなーと思いました。
『ハッピーアワー』の時の監督のインタビューをちょっと読みましたが、敢えて端折らない、ということをしていたそうで、それはこの『ドライブ・マイ・カー』にも通じているように思いました。
「敢えて」の部分が結構あったように思います。
私にとっては見応え&吸引力抜群!というわけではありませんでしたが、おもしろく最後まで観させていただきました。
あと、印象に残っているのは…
ワンコがかいらしかったですねー
そして!!
やなヤツ演じさせたらサイコーの岡田将生さんは今作でもサイコー!でした
2024年GWに『ゴールド・ボーイ』という映画を観たのですが、それに出ている岡田将生さんもクズな男をサイコー!に演じていらっしゃいました
ほんといいですねぇ~岡田将生さん!
うりぼう4つ:
2021.10鑑賞
ありがとうございました