負けません!
デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング
(2020年/アメリカ/83分)
監督:スー・ウィリアムズ
【しょうかい】
香港ポップス界のスーパースター、デニス・ホーが、アーティストから民主活動家へと変貌していく様を長期密着取材で追ったドキュメンタリー。2014年、警官隊の催涙弾に対抗し、雨傘を持った若者たちが街を占拠したことから「雨傘運動」と呼ばれる香港の民主化デモ運動に、香港を代表するスター、デニス・ホーの姿があった。同性愛を公表する彼女は、この雨傘運動でキャリアの岐路に立たされていた。彼女は中心街を占拠した学生たちを支持したことにより逮捕され、中国のブラックリストに入ってしまう。スポンサーが次第に離れていき、公演を開催することが出来なくなった彼女は、自らのキャリアを再構築するため、第二の故郷であるモントリオールへと向かう。(映画.comさんより)
【かんそう】
音楽に疎い私にとってのデニス・ホーは『奪命金』です。
映画そのものも、さすがジョニー・トー!!で最高におもしろかったけど、デニス・ホーも最高に良かったですわー!
でも今回は彼女のドキュメンタリーであると同時に、不穏さが常につきまとっている香港の「今」が写っていました。
語彙力がなくて申し訳ないのですが、観ていて、彼女は全デニス・ホーで香港を愛し、全デニス・ホーで香港のために立ち向かっていくかっこええ女性やなぁ…とジーンと来ました。
ドキュメンタリーの中では大きな後ろ盾がなくなっても歌い続けていた彼女。
中国での活動ができなくなり、それに伴い香港の大手音楽会社も彼女との契約を更新せず。
そのため、ライブもイチからの手作りでメイクだって自分でしていたけれど、全然悲壮感はなかったな。
彼女の逮捕報道とか見ていると、相当マークされているのは確かだし、これからもきっと、やりにくいことは多いとは思いますが、彼女はそれでも香港のために屈することなく闘い続けるんだろうな。
うりぼう4つ:
2021.9鑑賞
ありがとうございました