EUフィルムデーズ2019 その2 | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

 

EUフィルムデーズ2019感想後半戦!

 

小さな同志

(2018年/エストニア/100分)

 

監督: モーニカ・シーメッツ

 

 

EUフィルムデーズ2019での私の本命!

 

激しくすこぶる感動!!というのではなかったけれどじんわりと感動…でした。

 

 

第二次世界大戦の頃、ソ連の支配下にあったエストニア。

 

勉強不足でそのような歴史があったとはこの映画を観て知りました。

 

そんな情勢の中で学校の校長先生をしていた母親が子どもたちをエストニア人のお墓参り?をして歌を歌わせたということで逮捕されます。

 

いい子にしていたら戻ってくるよ…がそのうちレーロが小学校に入学するまでには帰ってくるという言葉を信じて待つものの…

 

父にも逮捕の手が伸びてきます。

 

レーロの表情が子どもながらにどんどん不穏な雰囲気を察していくようになっていってたなぁ。

 

 

 

祖父母の家に預けられることになったレーロ。

 

祖父母が一見怖そうなんだけど、彼女が眠れない時にダンスを踊ってくれたりとか優しかったですね。

 

 

そしてレーロも不安いっぱいの中で表情も曇りがちでしたが、特別な日のお洋服のコーディネート、「言うたらあかんで」と言われたこと(お父さんのメダルの件)を果たして守り切ることができるのか?!というハラハラ感!!などなど…子どもらしさはちゃんとありました。

 

レーロを見守るように映画を観ていた私…

 

故にラストシーンは静かな感動がありました。

 

 

ラストシーン以外でも父の高揚しながらグラウンドを走るシーン、犬(カーシャ)かしこ過ぎ!なシーンに感動しましたわー

 

レーロの服装がどれもかわいらしかったです。

 

 

 

 

ブラッディ・ミルク

(2017年/フランス/90分)

 

監督: ユベール・シャルエル

 

元々観たいなーとは思っていましたが、映画友だちからのオススメもあってとても楽しみにしていました。

 

観る前からハードルが上がっていましたが余裕で超えていくおもしろさでした。

 

 

おもしろい、と言うと誤解招きそうですが、見応え抜群でした。

 

 

もうさ、一度ついた嘘は取り返しつかないとしても、ピエールが次から次へと犯す隠蔽工作を辛くて見ていられませんでした。

 

だって…だってだって…ピエールがどれだけ牛をかわいがっているかというのは見ててわかりましたもの。

 

 

1頭伝染してたら全頭処分。

 

 

ピエールにしてみたら我が子のような牛。

 

なんとかして助けたいとあれこれ隠蔽していきますがただただ悪い方向へと転がっていくばかり。

 

 

あかんあかんあかんでー!んなことしてもあかんでー!て思う半面、気持ちわからんでもないけどさぁ…と思う気持ちもあったり…

 

 

でもでもやっぱり早く彼の行動に誰か終止符を打ってー!妹さん早く気づいて止めてあげてー!はよ映画終わってー!

 

て、そんなことばかり考えていました。

 

 

最後はわかっていた結末ですが静かな幕引きでした。

 

とにかくスクリーンのこちらで観ていた私としてはホッとしましたわ。

 

 

意外とサスペンス味もあってとても良かったです!!

 

 

クラッカーくうこのおまけクラッカー

 

①あのパン屋の娘さん(インディア・ヘア)が絶妙でした

 

決してブサイクさんではないのですが、絶妙なレベルのかわいさで、ナイスキャスティングやなぁ、と思いました。

 

見た目も絶妙なら、そんな彼女がピエールに発するセリフも絶妙すぎて笑ってしまいました。

 

あなたがそれ、彼に言うのね、って。

 

その時のピエールの「はぁ?」な表情も良かったけど。

 

 

②内容的に、ですが『ひつじ村の兄弟』を思い出しました。

 

 

③牛がいなくなった件で警察に問われて「肉食べました」と答えるピエールにちょっと笑ってしまいました…

 

 

 

2019.6鑑賞

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ありがとうございました牛