ある人質-生還までの398日 | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

ないよりマシ=0

 ある人質 生還までの398日

(2019年/デンマーク・スウェーデン・ノルウェー/138分)

 

監督:ニールス・アルデン・オプレブ

 

【ストーリー】

怪我で体操選手の道を断念し、ずっと夢だった写真家に転身したダニエル。戦争の中の日常を撮影し、世界に伝える思いを抱き、24歳のダニエルはシリアの非戦闘地域を訪れた。しかし、現地の情勢が変わり、ISに誘拐されたダニエルは拷問と飢えに苦しみ、地獄の日々を送ることとなる。ダニエルの家族は要求された巨額の身代金を用意するために奔走するが、犯人側はさらなる要求を突きつけ、家族たちに追い打ちをかける。(映画.comさんより)

 

 

【かんそう】

 

実話をもとにしているということですが…

 

邦題で「帰れたのね」ってわかるんですが…

 

辛い……廻

 

辛かったわ……廻

 

肉体的にも精神的にもよく耐えたなぁ…ダニエルゥー哀

 

 

自殺すら許されなかったダニエル。

 

本当に地獄の日々だったと思いますが、アメリカ人ジャーナリストのジェームズが入ってきてからは、ほんの少ーし、ですがダニエルも人間味が戻ったのではないでしょうか。

 

もちろん つらすぎる地獄の日々には変わりませんが。

 

 

そして地獄の日々を送ったのはダニエルの家族も同じでした。

 

ISから突きつけられた身代金70万ドル。

 

デンマーク政府はテロ集団との交渉は一切しない、という姿勢を貫いています。

 

家族がどれだけ助けてくださいと言っても国は非公式にアドバイスするだけー。

 

ダニエルの家族たちは自分たちで工面してみるものの一般庶民では到底届かない金額の身代金。

 

がんばってがんばって少し集めることができた身代金25万ドル。

 

 

家族は「ないよりはマシ」と人質救出専門家アートゥアに交渉を頼みますが

 

「もう少し粘ってお金を集めたほうがいい」

 

というアドバイスをするアートゥア。

 

 

しかし家族はそれでもその金額で交渉するよう頼みます。

 

ISは侮辱されたと思い、更に身代金を吊り上げてきます!

 

 

ないよりマシ=0

 

 

交渉の余地さえないんやなぁと恐ろしくなりました。

 

 

家族は一致団結して寄付活動を行いますが、額が大きいのでなかなか思うように集まりません。

 

 

もう時間がない!!となった時の母親の最後の頑張り!!

 

それは発想の転換と大胆な行動でした。

 

大きな額が集まり始めます。

 

 

そして、ようやくダニエルは開放され家族と再会。

 

この時の様子も引きの画で大げさに演出していないところが逆にグッときました。

 

良かったなぁ哀

 

ほんまよかったわ。

 

 

人質救出専門家のアートゥアも日々あのような交渉してるなんて仕事とは言えほんと頭下がりますわ。

 

毎回人の命がかかってるわけですもんね。

 

想像できないほどのプレッシャーなんだろうな、と、そこは簡単に想像できます。

 

実話ということ、今でもこのようなことが行われているのだということ…恐ろしすぎますわ…

 

 

ダニエルに手紙の暗記を頼むアメリカ人ジャーナリストのジェームズ…

 

このくだりにも泣けました。

 

ジャーナリストの方々が危険を冒してまで世界の事実を伝えてくださっていることに敬意を表します!!!

 

 

事実を基にしているというこちらの作品ですが、内容が内容だけに、ということもあるでしょうけれども、とても丁寧に作られていました。

 

 

 

うりぼう4つ:いのしし いのしし いのしし いのしし

 

 

2021.4鑑賞
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ありがとうございましたクローバー