あのこは貴族 | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

たっか!!

あのこは貴族

(2021年/日本/124分)

 

監督:岨手由貴子

 

 

【ストーリー】

都会に生まれ、箱入り娘として育てられた20代後半の華子。「結婚=幸せ」と信じて疑わない彼女は、結婚を考えていた恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされる。あらゆる手段でお相手探しに奔走し、ハンサムで家柄も良い弁護士・幸一郎との結婚が決まるが……。一方、富山から上京し東京で働く美紀は、恋人もおらず仕事にやりがいもなく、都会にしがみつく意味を見いだせずにいた。そんな2人の人生が交錯したことで、それぞれに思いも寄らない世界がひらけていく。(映画.comさんより)

 

 

【かんそう】

 

こちらの作品…上映当時、かなり話題になって…というか、この年の上半期ベストにランクインされていた方が多数いらしたように思うのですが。(年末の年間ベストの方はあまり覚えてないのですが…)

 

 

作品としては静かですが、力強く覚悟を決めた彼女たちの生きざまを見せてもらったような気がします。

 

先日感想をアップした『おろかもの』とちょっと似ているなぁと思ったのが、敵対関係になりそうな二人なのにそうはならなかったところ。

 

『おろかもの』ほどのタッグはなかったけれども、劇中あまり絡まない二人なのにしっかりお互いの人生に影響を与えていたのがまた、いい感じで良かったです。

 

 

以下ネタバレで書いています。

 

 

華子が美紀の部屋に行くあたりが好きでしたねー。

 

美紀のモノだけで作られた部屋、そして「こんな景色あったんだね」と知ってるはずの東京で初めて見た景色。

 

華子が歩いて帰宅するところはもう、「クララが立った!」並みに「華子が歩いた!」でジーンお願い

 

自分の人生も自分の足で歩くことにした華子。

 

 

華子ってお嬢様と言えど何でもかんでも受け身なわけじゃないんだなぁ、と思いました。

 

環境上、確かに「結婚しなきゃ」が頭にあってその大枠は受け身だったとは思うのですが、紹介されるお見合いを待つだけじゃなく、自分でも動いてましたよね。

 

 

そして大きな決断が離婚

 

 

これは庶民の私もすごい!よくやったわー!と思いました。

 

私なら踏み切れたやろうか…て考えましたもん。

 

 

いや、まず、私の場合はこういう方との結婚まで至らないんですけどね。

 

 

とにかく離婚に踏み切った華子はやっぱりただの受け身のお嬢さんじゃなかったなぁ、と。

 

 

でも、彼女の所作は全て美しく、さすがお嬢さま!でしたよねー😍

 

門脇麦さんが違和感なく「華子」でぴったり!でした。

 

 

 

今回、華子のことばかり書いてしまいましたが、美紀も魅力的な女性でした。

 

美紀の地方出身者、一般庶民ならではのやり取りや言動にわかる部分がありましたねー。

(華子たちと会うとき、高い場所にワクワクしてたり、とか。あのアフタヌーンティーの値段の高さには引く…とか。)

 

 

皆さんが絶賛されるのもわかるくらいにおもしろかったです!

 

主演のお二人が作品の雰囲気にピッタリで、それぞれの親友役の彼女たちも良く、最後はとても清々しい気持ちになりました。

 

 

 

 

うりぼう4つ:いのしし いのしし いのしし いのしし

 

2021.4鑑賞
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ありがとうございましたコーヒー