何がホンモノで、何がニセモノか
薬の神じゃない!
(2018年/中国/117分)
監督:ウェン・ムーイエ
【ストーリー】
上海で小さな薬屋を細々と営むチョン・ヨンは、店の家賃も払えず、妻にも見放され、人生の底辺をさまよっていた。ある日、血液のがんである慢性骨髄性白血病患者のリュ・ショウイーが店にやってきた。彼は国内で認可されている治療薬が非常に高価なため、安くて成分が同じインドのジェネリック薬を購入してほしいとチョンに持ちかけてきた。最初は申し出を断ったチョンだったが、金に目がくらみ、ジェネリック薬の密輸・販売に手を染めるようになる。そしてより多くの薬を仕入れるため、チョンは購入グループを結成する。白血病の娘を持つポールダンサー、中国語なまりの英語を操る牧師、力仕事が得意な不良少年などが加わり、密輸・販売事業はさらに拡大していくが……。(映画.comさんより)
【かんそう】
通称「陸勇事件」をもとにした物語で中国でも大ヒット。
ちょっと調べたら興行収入は日本円で約500億円!!!
500億円ですってよー!!!
こちらの作品は、日本でも2018年に「2018東京・中国映画週間」で上映され、評判もよく、2020年秋の一般公開が決まって喜んでいました。
しかし、思いの外、上映館も少なく危うく見逃すところでしたが何とか劇場鑑賞できましたー
中国映画といえば社会問題はユーモアこそ交えても、あくまでも社会派作品として仕上げてるイメージがありましたが、こちらはここまで人情味あふれるエンタメ作品に昇華させるとはお見事!!でした。
しかも社会への影響力も大きく政治家たちもこの作品についてコメントしたりしていますよね。
登場人物も皆さん個性的だけど、想いはひとつ。
患者たちを助けたい。安価で効果のある薬を提供したい。
その一心でした。
邪魔だったのが法律ですが、いつバレるのか?!とヒヤヒヤしましたわ。
主人公チョン・ヨンも最初こそだらしなくて魅力も感じられませんでしたが、後半は「めちゃくちゃかっこええなー」とまで思えるようになりました!
そして密輸を頼んだリュ・ショウイー!!
ああいう感じの中国の人いるいるー!!て思いました。
特に服装!赤ちゃんができた時はとっても嬉しそうだったなぁ……
ラストは…いいラストだとは思いますが私にとってはなんかそこまで泣けてこなかったかな?
ちょっと煽りすぎと言いますか…
でも、ダレることなく、最後までテンポよく進んでいったエンタメ作品…でありながら、社会にしっかりと一石を投じるとてもいい作品だったと思います。
中国は検閲が厳しいと聞いているので余計に印象深い作品になりました。
『在りし日の歌』もそうだっけど検閲も徐々にゆるくなって来てるのかしら??
うりぼう4つ:
2020.11鑑賞
ありがとうございました