普通の人々が普通の人を虐げる
異端の鳥
(2019年/チェコ・スロバキア・ウクライナ/169分)
監督:バーツラフ・マルホウル
【ストーリー】
東欧のどこか。ホロコーストを逃れて疎開した少年は、預かり先である1人暮らしの叔母が病死して行き場を失い、たった1人で旅に出ることに。行く先々で彼を異物とみなす人間たちからひどい仕打ちを受けながらも、なんとか生き延びようと必死でもがき続けるが……。(映画.comさんより)
【かんそう】
この映画の少年や『ボヤンシー』そして京都ヒストリカで観た『モスキート』…あんなに過酷なできごとの連続なのに少年たち意外とタフよなって能天気に思っていた私。
とにかく、まずは生き延びた彼らは本当にすごいわぁと思いました。
少年は自殺しようとしたおじいさんや森で動けなくなっていた馬を助けようとしたり…と優しい一面もあったりしましたが、そんな彼の優しさも、言葉も表情もなくしていくひどい仕打ちや、残酷な場面の目撃の連続。
少年の心がどんどんすさんでいきましたが、それも当然と言えば当然ですよね。
結局、最後に優しかったのは軍人だったね…というのもなんだか皮肉な感じがしました。
家に帰るねーん!!と言っていた彼の前にようやく父親が迎えに来ますが………
過酷な環境の中で、人間の「悪」「罪」な部分をひたすら見てきた少年の旅。
彼はどんな大人になるんだろう…
くうこのおまけ
最後、少年はちょっと大きくなってたな、と思ったら2年かけて撮影されてたんですね。
子どもの成長は早いわー
うりぼう4つ:
2020.11鑑賞
ありがとうございました