出直すつもりだったのに…
凪待ち
(2019年/日本/124分)
監督:白石和彌
【ストーリー】
無為な毎日を送っていた木野本郁男は、ギャンブルから足を洗い、恋人・亜弓と彼女の娘・美波とともに亜弓の故郷である石巻に移り住むことに。亜弓の父・勝美は末期がんに冒されながらも漁師を続けており、近所に住む小野寺が世話を焼いていた。人懐っこい小野寺に誘われて飲みに出かけた郁男は、泥酔している中学教師・村上と出会う。彼は亜弓の元夫で、美波の父親だった。ある日、美波は亜弓と衝突して家を飛び出す。亜弓は夜になっても帰って来ない美波を心配してパニックに陥り、激しく罵られた郁男は彼女を車から降ろしてひとりで捜すよう突き放す。その夜遅く、亜弓は遺体となって発見され……。(映画.comさんより)
【かんそう】
先日、稲垣吾郎さんが主演映画の感想を書かせてもらったので今回は香取慎吾さん主演映画の感想を。
この香取さんもなかなかのクズっぷりでよかったですねー!(←褒めてます)
白石和彌監督作品なので観たかったのですがなっかなかタイミング合わず!ヒヤヒヤしてましたが何とか劇場で観ることできました!ホッ。
そして「たこまち」と読んでいた私をお許しください…
香取慎吾くん演じる郁男は競輪にどっぷりハマっているダメンズ。
彼女の亜弓が父の介護(看病?)のために娘と共に仙台に帰ると言うので一緒に行って心機一転やり直すつもりだったが…
ギャンブルはほんまあかん。あかんよなぁ。
身滅ぼすよなぁ。
結局やり直すつもりが競輪に手を出し、またグズグズダメンズに成り下がる郁男。
どうしても亜弓や自分への甘えがあってダメンズ郁男から脱却できない。
仕事もできるし、根は優しい…そしてこんなんじゃあかんよな、て自分が一番よくわかっているのに。
抜け出れない。やめれない。
そんな時に起きた事件…
これが転機になるかと思いきや大きくは変われず。
どん底まで落ちそうなところで「亜弓さんの大切な人だから」ということでリリー・フランキーさん演じる小野寺が助けてくれるんだけど、この小野寺も気持ち悪かったわ~
逆に、亜弓のお父さんはとてもかっこよかったなぁ。
郁男もわかってるんですよね。
わかってるのに…というのがギャンブルの怖さよなぁ、と思いながら観ていました。
でも結局郁男は「人」そして「家族」に救われたね。
あの時の郁男の号泣にはこちらも泣きそうになりましたわ。
人に必要とされている…て、とても大きな力になるよなぁと思いました。
人は自分のためよりも人のためのほうが力が出る、とも聞いたことありますし。←わかるなーと。
リリー・フランキーさんの気持ち悪さも西田尚美さんの相変わらずのうまさもとても良かったですが、香取慎吾くん、いい作品に出はったなぁ…がんばらはったなぁ…て思いました。(偉そうでごめん)
くうこのおまけ
奥野瑛太さんの「かわいいっす」「かわいいっす」連呼がかわいいっす!
音尾琢真さんの「ジェニファ〜↑」
うりぼう4つ:
2019.9鑑賞
ありがとうございました