みんな自分の世界で生きている
半世界
(2019年/日本/120分)
監督:坂本順次
【ストーリー】
山中の炭焼き窯で備長炭の職人として生計を立てている紘の前に元自衛官の瑛介が現れた。突然故郷に帰ってきた瑛介から紘は「こんなこと、ひとりでやってきたのか」と驚かれるが、紘自身は深い考えもなく単に父親の仕事を継ぎ、ただやり過ごしてきたに過ぎなかった。同級生の光彦には妻・初乃に任せきりの息子への無関心を指摘され、仕事のみならず、反抗期である息子の明にすら無関心だった自分に気づかされる。やがて、瑛介が抱える過去を知った紘は、仕事、そして家族と真剣に向き合う決意をする。(映画.comさんより)
【かんそう】
とりあえず主要の役者陣が最高でしたー!
稲垣さんのくずっぷりもよかったけれど、私が特にいいなぁと思ったのは池脇千鶴さんと長谷川博己さん!!
池脇千鶴さんのあの山奥の田舎に住んでます主婦感半端なかったですわ。
ゴロちゃんが妻役の池脇千鶴さんにむかって
「アキラ(息子)の友だち来てるならチャーハンでも作ってやれよ」
て言うシーンがあるのですが、やはり池脇千鶴さんと言えばチャーハンか?!て思ってしまいましたわ。
(『そこのみにて…』でも作ってたから)
そして彼女が同窓会に行く、と出かける当日にしていたメイクのもったり感。
演技はもちろんだけど細かいところまで素晴らしかったなぁ。
長谷川博己さんは理性がぶっ飛んだシーンとかさせるとほんとうまいなーて思います。怖いもん。
そしてかっこいい
長谷川さん演じる瑛介と紘(ごろちゃん)の息子アキラとの交流シーンもよかったなぁ。
…二人のことだけで長々書きましたが、映画そのものも見ごたえがあり、結構笑いどころもあったりで(石橋蓮司さんが笑いどころを持って行ってたなー)なかなかおもしろかったです。
昔はずーっと一緒の世界で過ごしてきた三人も大人になればそれぞれ違う世界に住むわけで、見える世界も違ってきます。
それは自分にとっては「全世界」でも、他人から見たり、俯瞰で見ればごくごく一部なんですよねー
ついそのことを忘れてしまって他人のことを偉そうにあーやこーやと思ったりしてしまいますが、その人はその人の世界で一生懸命生きてたりするんですよね…
そんなことを思わせてくれる作品でした。
くうこのおまけ
田舎の山奥にごろちゃん、長谷川さん、渋川さん…のかっこいい三人がいたらめちゃくちゃ目立ちそう。
うりぼう4つ:
2019.5鑑賞
ありがとうございました