太陽の光を浴びたい
太陽がほしい
(2018年/日本・中国/108分)
監督:班忠義
【しょうかい】
「王母鄭氏 チョンおばさんのクニ」「ガイサンシーとその姉妹たち」など慰安婦問題をテーマにした作品に取り組んできた班忠義監督によるドキュメンタリー。1992年、東京で開催された「日本の戦後補償に関する国際公聴会」での中国人女性・万愛花さんの証言で明らかになった中国人「性暴力被害者」の存在。当時、留学生として日本で学んでいた班忠義はこの証言に衝撃を受け、万愛花さんのもとを訪ねる。以降、班忠義は中国人被害女性の支援活動を続けている。本作では被害女性たちの多くが強烈な身体的、精神的暴力によって体調や精神に異常をきたし、一切の補償を受けられずにいることが彼女たちの実際の声によって語られるほか、元日本兵とその手下だったという中国人男性たちの証言も紹介。被害女性たちの存在と証言を映像作品として記録することで、彼女たちの尊厳に光をあてていく。(映画.comさんより)
【かんそう】
2019年夏は数戦争関連の映画を数本、集中して劇場で観ましたが、その中で一番落ち込んだ作品でした。
戦時中の慰安婦関連、強姦系の話はいろいろメディアや映画で観たり聞いたり、雑誌や新聞などで読んだり、だったので、そうであっただろうというのは知っていたつもりだったけど。
いざ、ご本人たちの口から体験談を聞くともう何とも言えない気持ちに…
しかも、今回は加害者である元日本兵の方々も証言。
さすがに引きましたわ…
それが彼らに、なのか、日本に、なのか、戦争に、なのか…
きっとその時は全部にドン引きしたと思います。
戦争がなかったら彼女たちは村で家族や友人たちと平和に暮らしていたやろうに…
て思わずにはいられません。
日本兵の行いも、戦争が彼らを狂わせたのかもしれませんが、そんなん被害者にとっては納得できないよな。
そもそもやらんでええねんもん。戦争なんて…。
ほんとどういう感情を持っていいかわかりませんでした。
作品冒頭の問いに沿うような作りではなかったような気もしましたが、でも観てよかったです。
知ることができてよかったです。
この作品を観て、落ち込んだ、ドン引きした、どういう感情を持っていいかわからない、という自分の感じたことは忘れないでいようと思いました。
はぁ。ほんまいらんよなぁー。戦争。
2019.8鑑賞
ありがとうございました