東京裁判 | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

1年以上

東京裁判
(1983年/日本/277分)

 

監督:小林正樹

 

 

【しょうかい】

「人間の條件」「切腹」の名匠・小林正樹監督が、戦後日本の進路を決定づけたともいえる極東軍事裁判・通称「東京裁判」の記録を、膨大な映像群からまとめあげた4時間37分におよぶ歴史的ドキュメンタリー。第2次世界大戦後の昭和23年、東京・市ヶ谷にある旧陸軍省参謀本部で「極東国際軍事裁判」、俗にいう「東京裁判」が開廷。その模様は、アメリカ国防総省(ペンタゴン)による第2次世界大戦の記録として撮影され、密かに保管されていた。50万フィートにも及んだ記録フィルムは25年後に解禁され、その中には、法廷の様子のみならず、ヨーロッパ戦線や日中戦争、太平洋戦争などの記録も収められていた。それらの膨大なフィルムを中心に、戦前のニュース映画や諸外国のフィルムも交え、小林監督のもと5年の歳月をかけて編集、製作。戦後世界の原点をひも解いていく。(映画.comさんより)

 

 

【かんそう】

 

いつかは観ておかなくては…と思っていたこちらの作品。

 

2019年に1回目、2021年に2回目を観ました。

 

 

1回目鑑賞の数年前にNHKでも東京裁判についてのドラマがありましたがあちらは裁判官や弁護側目線のドラマだったような。

 

今、ネットフリックスで配信されているのと同じかな?

 

 

一方、映画の方は天皇に戦争責任はない、戦犯への有罪というゴールありきの裁判模様、戦争への歩みが映し出されていました。

 

ただ、裁判長は天皇責任を追及したかったようですが。(その裁判長も途中でちょっと帰ったりしてたけどー!)

 

 

日本はこうやって戦争への道を歩んで行ったんだなぁ…というのが観ていてよくわかりました。

 

いろいろ理由はあると思いますが、そのきっかけの一つが「満州事変」になるのかな。

 

それからの「日中戦争」…

 

ちょと考えたら行く末わからんか?!と素人の私は思ったりするんだけど当時はまた違ってたんでしょうなぁ。

 

 

結局、そういう日本の行動により、アメリカの態度が硬化し経済封鎖となり、日本への石油輸出禁止、そのため日本の石油の備蓄が2年分くらいしかなくなり…こりゃあかん!!となり…そこから戦争へと流れていき…。

 

むむむむむーショボーン

 

 

詳しい事情等はいろいろと調べることができると思います。

 

 

 

そして、私がこのドキュメンタリーを観てよかったなぁ、と思う一つに外相・重光葵氏の存在を知ることができたことです。

 

ほんと恥ずかしながらまーったく重光さんを知らなかったのですが、独身時代、せっせと微力ながら国際交流活動を続けてきた私にとって重光葵氏のあの裁判での姿は国際交流はやはり無駄なものではない、と確信させてくれるものでした。

 

海外の彼の関係者がこぞって彼にとって有利な発言をしたからそう思うのではありません。

 

国境を超えても真摯に友情を育むということがどれだけ大切か、どれだけ平和につながることなのか、ということを感じました。

 

結局彼も有罪判決を受けてはいるのですが。

 

 

あと、私自身語学を勉強しているから、ということもあると思うのですが、判決文の翻訳のために大勢の担当の方たちが通称ハットリハウスに缶詰めにされて膨大な時間と労力をかけて作業されたということにもかなり釘付けでした。

 

 

秘密保持のためとは言え、ほんと大変だったと思います。おつかれさまでした!!!

 

 

また、裁判中も通訳が怒られたりする場面があったのですが、もう、そりゃつっこまれたりするのは仕方ないよなぁ、と思いながらも胸が痛かったですわ…。

 

 

うりぼう5つ:うり坊 うり坊 うり坊 うり坊 うり坊 合格 勉強になりましたー

 

2019.8&2021.8鑑賞

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ありがとうございましたひらめき電球