ヤンを探しに…
オーファンズ・ブルース
(2018年/日本/89分)
【ストーリー】
夏が永遠のように続く世界で生きるエマ。記憶が欠落する病を抱える彼女は、常にノートを持ち歩いて些細なことでもメモをしている。そんな彼女のもとに、行方不明の幼なじみヤンから象の絵が届く。消印を手がかりにヤンを探す旅に出たエマは、ヤンの弟バンら関わりのある人々に出会う。しかし旅が進むにつれ、エマの記憶の欠落は加速していき……。(映画.comさんより)
【かんそう】
工藤梨穂監督が卒業制作として撮った作品ですが2018年のぴあフィルムフェスティバルでグランプリに輝いています!
おぉ!おめでとうございますー!!
お話の方は…
どんどん記憶がなくなっていくエマ(村上由規乃さん)が主人公。
孤児院で一緒に育った仲間ヤンから象の絵が届き、エマはヤンを探す旅に出る。
途中から同じく昔からの仲間バン(上川拓郎さん)と合流し、その彼女と共に旅を続けるエマ。
果たしてヤンは見つかるのか…
という感じなのですが、セリフも少なく、時代も場所もよくわかんない中でのロードムービー。
観ていてなんとなくスッキリはしないのですが、それが逆に観ている側を惹きつけているようにも思えたし、作品自体のヒリヒリした感触はよく伝わってきました。
私が観に行った日、上映後に工藤梨穂監督と主演女優の村上由規乃さんのトークがありました。
この時はこちらの劇場もまだ自由席だったんですが早々に最前列が埋まり、村上さんに向けてのシャッターがすごかった~!!!
私は当時あまり存じ上げなかったのですが、人気女優さんだったんですねー
最近では今泉力哉監督作品『街の上で』に少し出演されていましたね。
監督、かなりのこだわりでこの作品を撮ってはいますが、スタッフの皆さんともきちんと話していいアイディアがあれば取り入れていったそうです。
映画を観ていても若いメンバーで作られた作品なんだなぁというのはよく伝わってきました。
トークの中で、監督自身のこだわりのひとつとして、エマ役の村上さんに指示を出した「奥歯を噛みしめる演技」についてお話してくださいました。
きっとこれ以外にもたくさん監督のこだわりってあるんだろうなぁ~
そしてエンドロールにあったロケ地を見てびっくりしました。
まったくわからんかったー!そんな風に見えなかったー!!
だったので。
なんとなく南国の、でも日本ではないアジアな感じがあったのですがほぼほぼ関西でしたわ!
工藤監督の次回作を観てみたいなーと思いました。
くうこのおまけ
先日書いた感想、映画『ゴールデンリバー』の中でイーライ兄ちゃんの歯磨きが姿かわいいと書きましたが、こちらの作品でも歯磨きシーンは印象的な画でした。
かわいい…とはまた違うんですけどね。
うりぼう4つ:
2019.7鑑賞
ありがとうございました