歴史とメロドラマ
ザ・クロッシングⅠ&Ⅱ
(2014年/中国/129分)
監督:ジョン・ウー
【ストーリー】
1945年、日中戦争で勝利を収めて英雄となった中国・国民党将校レイ・イーファンは、上海の舞踏会で運命的な出会いを果たした銀行頭取の令嬢チョウ・ユンフェンと結婚するが、国共内戦の激化により、妊娠したユンフェンを残して最前線へと向かう。ユンフェンが新居として暮らす台湾の日本家屋には「ザークン」とサインが入った絵が飾られており、その額裏から「雅子」と記された日記を発見する。出征後に行方不明となった恋人を探すため、上海で従軍看護師に志願したユイ・チェンは、見知らぬ兵士トン・ターチンと家族のふりをして食糧の配給を得る。
(映画.comさんより)
【かんそう】
一部と二部から成るジョン・ウーさん作の壮大なメロドラマ!でしたね。
物語の舞台も上海、台湾、日本と広ければ、役者さんたちも中国、日本、韓国から起用…と規模が大きい!
さすがジョン・ウー監督作品だわーと思いました。
史実に基づく出来事も描かれていますが中国国共内戦は知っていたけれど太平輪沈没事故は知らなかったなぁ。
そりゃぁあんな無茶な人数と荷物載せてたら何もなくても危ないわっっ!!状態でした!
でもこの作品、太平輪が出てくるのは第二部の後半も後半。
それまでは第二次世界大戦、内戦に翻弄される3組の男女の物語が描かれています。
ジャンルはメロドラマ…と考えたらそれぞれの立場のそれぞれのエピソードはあんなもんかなーと思ったりするけれど…時間を置いて観たからか、3組にスポットをあてていたからか、何となく散漫な感じがしなくもなかったです。
あの中では章子怡演じる于真(ユイ・チェン)物語が一番好きだったかな。
彼女の何をしてでも、何が何でも生き抜いて好きな人に再会するねん!!というタフさと、とにかく信じることしかできないから、ということで自分を保っていたところ、そしてそしてどれだけ立場が成り下がっても心優しい部分は変わらなかったところ、などなどを章子怡が凛と演じていたのがとても良かったです。
なんなら于真エピソードオンリーでも良かったかも。
↑
…私の好みにしか過ぎませんが。
于真がひょんなことで知り合う佟大慶(トン・ターチン)。
なかなかええキャラしてるんだけど男気があってよかったわー
彼の話す中国語がTHE☆北方訛り!だったので懐かしかったです(^^)
そして章子怡の話す中国語はやっぱり聞き取りやすくて好きだなー
あ、ウーさん印の白い鳩は一部も二部もしっかり登場してました。
くうこのおまけ
長澤まさみさんの着物の着つけが気になったのですが…
うりぼう3.5:
2019.6鑑賞
ありがとうございました