誰がための日々 | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

一念無明

誰がための日々

(2016年/香港/102分)

 

監督:ウォン・ジョン

 

【ストーリー】

介護うつの果てに母を亡くした青年の苦悩と希望を描いた香港映画。婚約者のジェニーと家を買い、結婚をして、家族を作る、そんな将来設計を考えていたトンには寝たきりの母親がいた。弟はアメリカに永住し、父はお金を入れるだけで家には寄り付くことはなかった。自身の身体が思うようにならないいらだちから、トンに冷たくあたる母。それでも母を施設に入れたくはなかったトンは会社を辞め、自宅でひとり母の介護にあたっていた。しかし、ギリギリの状況の中、トンはある事件により母を亡くしてしまう。ショックのあまり重いうつ病を患ったトンは精神病院に入院。1年間の治療を経て退院したトンは、父と2人、狭いアパートでの生活をスタートさせる。(映画.comさんより)

 

 

【かんそう】

 

大阪アジアン映画祭2017グランプリ作品です!

 

ようやく劇場公開されましたねぇ。ありがとうございます!

 

 

いやー観てる間つらかったです。

 

スクリーンの中のような経験はしたことないんだけどつらかったです。

 

介護疲れから躁鬱病を発症し母を殺してしまう息子。

 

疎遠だった父との日々が始まるけれど。

 

父は息子に寄り添おうとするけれどなかなか距離感がわからない。

 

アパートの住人も彼の過去と病気を知った途端「出ていってほしい」と迫る。

 

 

そして元カノとの再会。

 

元カノは彼と結婚するつもりで二人で購入したマンションのローンを全部肩代わりし、宗教団体に入っていました。

 

彼女が所属する団体の集会に呼ばれた彼でしたが…

 

ここもつらかったですわ~

 

よく最後まで彼女の演説聞いたなぁ……

 

でも、彼女は彼女でつらかったんだよね…

 

 

もう、ちょっとほんとつらかったんですけどね。彼らの部屋の隣の男の子が唯一癒やしでした。

 

そしてもうどうしようもないくらいに追い詰められた感のあった父と息子だったけど、ラストのシーンで少しだけ光が見えたような気がしました。

 

ショーン・ユー、エリック・ツァン二人とも素晴らしかったです。

 

良い作品でした。

 

 

クラッカーくうこのおまけクラッカー

 

私が観た劇場は大きいスクリーンと小さいスクリーンとあって私が観た回は小さなスクリーンの方で私一人だったので貸切かな?と思ったら少し経ってから女性が入ってきました。

 

二人きりで観ていたのですが、映画が終わったあとその方が話しかけてきました。

 

「私、さっき間違えで京マチ子さんの映画観てたわー」※大きい方のスクリーンでは京マチ子映画祭が上映されていました。

 

ておっしゃるのでビックリして「え!そうなんですか?!」て聞いたら

 

「すぐに気ぃついてんけどな。昔の映画って先に人の名前(←クレジットね)とか出てくるやん?手書きで書かれてるのを見るのが大好きやねんかぁ。ちょうど手書きで書かれた名前がずっと流れてたからそれだけ見てこっちに来てん。」

 

と仰っていました。

 

確かに昔のクレジットって味あるよなぁ~と聞きながら「彼女…この劇場を満喫してますな」とちょっとニヤニヤしてしまいました…

 


うりぼう5つ:うり坊 うり坊 うり坊 うり坊  うり坊 合格

 

2019.4鑑賞

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ありがとうございましたチョコレート