(2015年/スペイン・アルゼンチン/108分)
監督:セスク・ゲイ
【ストーリー】
カナダ在住のトマス(ハビエル・カマラ)は、付き合いの長い友人フリアン(リカルド・ダリン)のいとこパウラ(ドロレス・フォンシ)から、フリアンが肺がんで余命いくばくもないと知らされる。トマスはスペインで暮らすフリアンを訪ねるが、彼はすでにがん治療をやめて静かに死を迎えようとしていた。フリアンは、トマスの説教を警戒して何とか追い返そうとするが……。(シネマトゥデイさんより)
【かんそう】
「ストロングマン」に続いてこちらもおじさま物語。
でもこちらは淡々としたおじさま友情物語。
トマスは長年の友人フリアンが余命わずかと知りカナダから彼の住むスペインを訪れます。
4日間滞在する、ということでトマスはフリアンと過ごすのですが。
フリアンはもう治療もあきらめて終活に入ってる模様。
それに付き合うトマス。
終活の一番は原題にもなっている飼い犬トルーマンについて。
自分のことよりトルーマン!
とにかく新しい飼い主を見つけてやらにゃぁならん!と探すのですが、トライアルでトルーマンと一晩離れただけで涙するフリアン・・・(トルーマンは意外とふつーでしたけど)
そうだよねぇ・・・
長年一緒に暮らしてきた相棒だもの。
フリアンが嬉しい時も辛い時も必ず横にいて気持ちを分かち合ったのはこのトルーマンだろうし。
いい飼い主に飼ってもらいたいよね。
ちょっとぶっきらぼうで性格悪そうなフリアンですがトルーマンの一件を見ていると本当は優しいんだろうなーって思いました。
その他にも終活はもちろんあるわけでトマスも付き合います。
この二人、性格が正反対で、二人の間に流れる空気も「仲良しでーす!ぃやっほーぃ!」てなものではなく、久しぶりに会ったというのにちょっと口論してみたり、となんだかクール。
でもとても信頼し合ってるんだなーというのがわかります。
突然トマスの息子に会いに行くところがとてもよかったなぁ。
こんな友だちがいてくれるなんて幸せだよ、フリアン・・・って思いました。
ラストもお互いを信頼してこその結末だったんじゃないかなーとホッとしました。
くうこのおまけ
フリアンとトマスがレストランで食事中にフリアンの知人と出会うシーンが2回あります。
相手に対してそれぞれ相反する態度を取るフリアンに笑いました。
自分を無視した友人にはこれみよがしにあいさつに行くくせに、自分にとってバツの悪い相手には隠れるという・・・
とても小さなシーンなのですが「フリアンは死期が近いんだったなー」て思わされ印象深かったです。
うりぼう4つ:
※画像はお借りいたしました
2017.7鑑賞
ありがとうございました