【台湾巨匠傑作選2018】 | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

2018年夏

 

【台湾巨匠傑作選2018】

 

 

こちらの特集が大阪でも上映されました。

 

大阪のシネ・ヌーヴォさんにて4本鑑賞させていただきました。

 

台湾巨匠傑作選2018@シネ・ヌーヴォさん編

 

 

 

 

3本の簡単な感想を・・・

 

あと1本は後日に。

 

 

 

あらすじは省略させていただきます。

 

 

1本目

藍色夏恋

 

(2002年/台湾・フランス/84分)

 

監督:易智言

 

【かんそう】

言わずと知れた台湾青春映画の金字塔!!

 

あまりにも傑作でびっくりしました。

素晴らしかったです。

 

映画自体はときめきキラキラ胸きゅんきゅーんラブラブというわけでもないのですが、映画が持つ瑞々しさ、爽やかさ、切なさは今も色褪せることなくスクリーンから伝わってきました。

 

とにかく主演の二人!

 

初々しいグイ・ルンメイ&チェン・ボーリンがスクリーンの中できらきら輝いていました。

 

二人の動き、導線、距離感がおもしろかったな。

 

あのやんちゃそうなチェン・ボーリンはもてただろうなぁ~

元々、ジョセフ・チャンが演じる予定だったということでしたが、なるほどチェン・ボーリンな!と思ってしまいました。

 

 

ラストの張士豪のセリフが最高でした。

 

あと、ちょっと思ったのが・・・劇中のユエチェン・・・それは・・・泥棒ではないのかね?!

 

 

 

 

 

 

2本目

ナイルの娘

(1987年/台湾/93分)

 

監督:侯孝賢

 

 

【かんそう】

 

主演の楊林は当時アイドルだったのですが、アイドルを起用した侯孝賢作品というのも珍しいのではないでしょうか。

どことなく前田敦子さんに似ているような。

 

舞台は80年代の台湾なのですが、その時代の景色、社会、アイテム・・・全部詰まっていたように思います。

 

ウォークマン、ケンタッキー、日本の漫画、日本の曲、ナイトクラブ、肩パッド・・・

 

将来的には時代考証に役立つのでは?!な感じでした。

 

 

何度も映される山の上にある主人公たちの家。

 

家の中の様子は昔からさほど変わっていないであろう、ということがよくわかるのですが、その家の中が街の、今まさに時代の過渡期です!の風景と対照的でした。

 

また、アイドルを起用しているわりにキャピキャピした雰囲気はなく、ヒロインの日常も別に輝いた様子でもなく、じゃぁ悲惨なのか?といえばそんなこともなく・・・

 

劇的なことが起こるわけではなく(とは言えお兄さん泥棒やけど)、決して明るい作風でもないのですが、どこかのんびりとした感じが侯孝賢監督っぽいなぁと思いました。

 

 

 

 

 

3本目

推手

(1991年/台湾/108分)

 

監督:李安

 
 

【かんそう】

 
こちらはお勧めしていただいて鑑賞させていただいたのですが、とてもよかったです。
 
台湾に住むじいちゃんがアメリカに住む息子に呼ばれて息子家族とともにアメリカで暮らし始めるのですが・・・
 
 
まずアメリカ人の奥さんと言葉が通じない。
 
そしてジェネレーションギャップに異文化交流…奥さんもじいちゃんもストレスがたまっていきます。
 
 
じいちゃんは自分のペースを守り、自分流を貫こうとするけれど周りとはうまくかみ合わず、特に奥さんはイライライライラ・・・それがスクリーン越しにこちらにも伝わってきます。
 
 
そんなこんなで過ごしていたある日・・・
 
ある事件がきっかけで事態は大きく変わります。
 
 
この作品を観ていて気付いたのは、私は、もう、息子たちの目線ではなく、じいちゃん側に立って観ていた、ということです。
 
自分のこの先、老いて、一人で生きていかねばならなくなった時、金銭面なども含めて果たしてちゃんと生活していけるのか?!と考えてしまいましたわ。
 
この物語のじいちゃんは途中から一人暮らしになるのですが、もともと太極拳の名手なので、教室のせんせーをしたり、それだけでなく皿洗いの職も見つけて、なんとかがんばっていました。
 
生きていくためには仕方ないのかもしれませんがなかなかたくましかったです!
 
異国の地で年配の方が居住歴短いのに一人でやっていくってなかなかしんどいと思います。
 
 
じいちゃんを見ていて、私には何もないよなぁ・・・と思いましたが、とりあえず健康でいよう!とゆるゆるなこと考えてます。
 
 
じいちゃんの作るごはんがとても美味しそうでしたナイフとフォーク
 
 
 
 
 
大阪でも【台湾巨匠傑作選2020】を開催してくださるようなので、何本かはぜひ観に行きたいと思います!
 

2018.7鑑賞
 

※画像はお借りいたしました。

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ありがとうございましたバナナ