監督:マウゴシュカ・シュモフスカ
【ストーリー】
病気で母を亡くしたオルガ(ユスティナ・スワラ)は心も体も病んでしまい、摂食障害に陥る。一方、検察官である父親(ヤヌシュ・ガイオス)は妻の死に虚脱感を覚え、事件現場に足を運んでも死に対して何の感情も抱くことができなくなっていた。彼は日に日にやせ細るオルガを、セラピストのアナ(マヤ・オスタシェフスカ)に託す。(シネマトゥデイさんより)
【かんそう】
おもしろかったですねー!!
「へんてこ映画」好きな私のツボにかなり深くググッと入ってくれました。
登場人物はほぼ3人。
母を亡くしたオルガ
その父親
そしてセラピストのアナ
この3人で話は進んでいきますが、この3人がどうも危うい。
しっかり足が地についていない、という感じで見ていて不安定。
アナはセラピストなんだからしっかりしてるんじゃぁないの??
と、思うんだけど、彼女も見ていてどこか不安で危うい。
彼女は死者の言葉を生きている方(残された方)に伝える、ということもおこなっています。
彼女に霊が降臨し、その方の言葉をつらつらつららーと書き綴ります。
そして登場人物だけではなく、物語自体もどこか危うい。
オカルト系ではないのですが、常に亡くなった母の気配がするようでしてないようで・・・とそちらの方向に進みそうな、でも進まない・・というギリギリのラインをふらふら進んでいるような感じがしました。
だからなのか、特に大きな出来事もなく、メリハリがあるわけではなかったのですが、展開が気になって気になって目が離せませんでした。
そして、ついにアナが亡くなった母親を呼び出すことになるのですが・・・
ラストの着地点も「まぁ、こうなるんだろうなぁ」となんとなく想像はつくのですが、その着地の仕方に私はびっくりぽん!!でした!!
え?
はい?
えぇ??
あれ?
そうなん??そうなんや?!
て、なりましたが、でもそれがなんとも温かい空気を作り出していてとてもよかったです。
あの朝日の明るさも温かさも未来への希望を感じさせてくれたように思いました。
くうこのおまけ
オルガの施設での食事シーンがありました。
オルガはなかなか食べられず、彼女が食べないから、といって、スタッフが食事全部をミキサーに入れてがーっとかき混ぜて「これで食べられるやろ」という感じで出すのですが・・・
んなもん余計に食べられへんわーーーーーー!!!!!
うりぼう5つ:
※画像はお借りいたしました。
2017.7鑑賞