タレンタイム | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

優しい時間



タレンタイム

(2009年/マレーシア/115分)


監督:ヤスミン・アフマド


【ストーリー】

 マレーシアのとある高校で、毎年恒例の“タレンタイム”という芸能コンテストが開催される。裕福な家庭に育ったムルー(パメラ・チョン)はピアノの弾き語りで参加することに。耳の不自由なマヘシュ(マヘシュ・ジュガル・キショール)は、練習期間中バイクで彼女の送り迎えをすることになり……。(シネマトゥデイさんより)

 


【かんそう】


10年ほど前に大阪アジアン映画祭で≪ヤスミン・アフマド追悼特集≫が組まれて関連作品を含む4本が上映されました。


その中に、この『タレンタイム』がありました。



残念ながらその時は1本も観ていないのですが、今回、ようやく鑑賞することができました。


劇場公開してくださってありがとうございまーす!





題名の『タレンタイム』は高校で行われる音楽コンテストのことです。



予選の様子などがユーモアあふれる描写で描かれていきます。





が、マレーシアは多民族、多宗教の国なので、民族間や宗教間での習慣や考え方の違いが多々あり、その辺が生徒たちの学校以外の生活描写の中で描かれています。


しかも今作では障害を持った方や健常者との関係も描かれています。




日本でのほほんと暮らしている私にとって、宗教、民族間での違いって気づかないところで小さな事でも普段の生活にこんなにも入り込んでるもんなんだなぁ、と思いました。





なかなか辛い現実が描かれていて、「うそやん・・・」なこともありましたが、それでもヤスミン監督はこの作品には絶えず「優しさ」を注入し続けていたように思います。




「タレンタイム」を通して描かれるさまざまな人間模様。




とてもよかったです。



温かな気持ちにさせてくれました。






クラッカーくうこのおまけクラッカー


ハフィズのお母さんの最期が「イチゴ」というのがちょっと父と被って泣けました。


父もこの頃、食欲が落ちていてイチゴなら食べやすいから、とよく食べていたので。



2017.5鑑賞

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ありがとうございましたベル