(1991年/台湾/236分)
監督:楊徳昌(エドワード・ヤン)
【ストーリー】
1960年代の台湾・台北。夜間高校に通うシャオスー(チャン・チェン)は、不良グループ・小公園のワンマオ(ワン・チーザン)たちといつもつるんでいた。ある日、シャオスーは小公園のリーダーのハニー(リン・ホンミン)と付き合っている少女・シャオミン(リサ・ヤン)と出会う。ハニーは、小公園と対立するグループ・217のボスとシャオミンをめぐって衝突し、相手を殺して姿を消していた。シャオスーはシャオミンにほのかな思いを抱いていたが……。(シネマトゥデイさんより)
【かんそう】
※ちょこちょこネタバレしております※
236分・・・観終わった時に達成感感じましたわ。
でも、実際全然苦痛じゃなくてとてもおもしろく、じーっと彼らに見入っていました。
小心者なのでトイレを心配して通路側をネット予約したのですが、どこでも大丈夫だったかな!(と、今だからそう思う)
シャオスー、シャオミン、彼らを取り巻く家族や若者たちの話ではありましたが、シャオスーの国語の成績が云々(内省人と外省人)、だとかお父さんがどう(白色テロ)、とか結構あの時代の台湾を色濃く反映していましたねぇ。
そしてシャオスーが大きな懐中電灯を盗んで、それ以来ずっと持っているあたりが、もう、彼自身が迷走しているような、光を求めているような気がして切なかったです。
そんな中、シャオミンと出会い、シャオスーはシャオミンに惹かれていくのですが・・・
シャオミンって決して美少女、とか、かわいらしい女の子、ていう感じではないのですが、こういう感じの女の子で常に彼氏がいるような子っていませんでした??
どこか大人びたような・・・ちょっと色気も感じるような・・・
日本式家屋も登場~
シャオミンもどこか陰があって放っておけない、というような感じでしたねぇ。
物語が進んでいくにつれ、シャオスーがどんどんどんどん見ていられなくなっていくのですが、彼自身、周りも見えず、自分の気持ちをどこに持って行っていけばわからない感じで、誰かに必要とされたい、という思いがとても強かったようにも思いました。
もうねぇ・・・シャオスーを見ているとほんと切なくなってきましたわ・・・。
だからか「小公園」でシャオミンとシャオスーがアメリカの曲を聴きながらにっこり微笑みあうシーンがあるのですが、このシーンにきゅーーーーーん・・・
はぁ・・・
シャオスーは張震が演じていますが、この心の不安定な若者という役がピッタリでした。
この作品でデビューなんですよねぇ??
いやぁ、そんな風に思えないほどの堂々とした演技!
シャオスーの父親と本当の親子であり、シャオスーの劇中の本名も張震でしたね。
監督の配慮なのかしら??
かなりビターな青春物語、と言えばそうなるのかな・・・
くうこのおまけ
シャオスーの友人リトルプレスリー(小猫王)がかわいかったなー
かわいいんだけど、かっこよくエルヴィス・プレスリーを歌ってくれます!
観に行った劇場にはたくさんの資料を貼りだしてくれていました。
しかも1か所だけでなく数か所で!!
エドワード・ヤン監督自身も出演されていました!!!
・・・わからなかったけど・・・
うりぼう5つ:
ありがとうございました