(2015年/日本/85分)
監督:亀井亨
【ストーリー】
学校でいじめられている10歳のフミ(福田美姫)。家庭では義父に虐待され、夫に暴力を振るわれる母は新興宗教にのめり込み、フミには心が安らぐ場所がなく、助けてくれる者もいなかった。ある日、フミは町で連続殺人事件が起きていることを知る。殺害現場を巡ることにしたフミは、そこである人にメッセージを残し……。(シネマトゥデイさんより)
【かんそう】
これは・・・きつかったなぁ・・・
きつくてももう一度観てって言われたら観れますよ?な映画はたくさんありますが、これはちょっと・・・躊躇するなぁ。
冒頭の耳と脳内をつんざくような機械音からもう私にはダメージがあったように思います。
そして主人公のフミちゃんは10歳ですよ?10歳。
10歳の日常があれだなんて・・・
10歳のフミちゃんは変なおっさんに性的いたずらされる、どころではなく、義父にもそういうことをされ続け、普通に暴力も振るわれ、唯一救いの存在かと思われた母親も宗教にのめりこみ、全然あきませんでした・・・救いを求めたはずの宗教だったけど全然救いにもなってないし!
じゃぁフミちゃんの救いはどこにあるの?!
フミちゃんの求める救いは
殺人犯に会うこと
でした。
興味本位から会いたい、というのではなくフミちゃんにはある願いがありました。
この殺人犯が殺人を犯す(厳密には違いますが)シーンがありますが、生々しくてねぇ・・・
ひょんなことからフミちゃんは殺人犯に救われる形で会うことができますが、そこで殺人犯に叫び続けたセリフがもう、これがこの10歳の心の叫びかと思うと苦しくて何とも言えない気持ちになりました。
絶望で始まり絶望で作品は終わっていきました。
・・・思い出すとやっぱりどんよりします。
でも観て良かったです。
くうこのおまけ
義父がフミちゃんに性的なイタズラをするところはフミちゃん人形という人形が出てきて、本人がそのシーンに登場することはありませんでした。ちゃんと考えられているなーと思いました。
この映画を観るまでは工場地帯の夜景ってキレイやなぁーって思っていたのですが、これを観てからは、工場地帯の夜景を見るとこの映画を思い出してちょっとどんより・・・
うりぼう4つ:
2017.4鑑賞
ありがとうございました