坊っちゃん | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

読書が苦手な私の読書記事。読


今回も夏目漱石さん。



前回「こころ」の感想記事を書いて次は「三四郎」に挑戦するわー!て意気揚々に書いておきながらいつの間にやら挫折。



でも、「どくしょ」カテゴリーを遡ると2009年に「三四郎」をちゃんと読んでいました。

感想を読んで「せやせや。こんなお話やったわー」と思い出しました。



かなりハイテンションな記事書いているわりにすっかり忘れていましたねー。


私の適当ぶりがよくわかります。はげ




そして今回は「坊っちゃん」




夏休みの読書感想文課題図書かぁぁーぃ!!








て、感じですが次に進みます。






子供のころに父の勧めで読んだ覚えがあります。


こちらはなんとなく内容は覚えていたのですが、昨年のお正月に「坊ちゃん」のドラマを放映する、というので「へぇ。そうなんだぁ。もう一度読んでみようかなぁ・・」となんとなく思い再読。



当時はかなり長ーい小説だと思っていたのですが、大人になって読んでみるとそんなに長さは感じませんでした。物語的にも短期間の事をギュギュッと書いてますものね。



また、子供の頃はこの小説の面白さがわからなかったのですが、今回読んでみて、終わった時にはちゃんと「あー面白かったなー」て思えるようになっていました。



あと、意外と青春物語であり、ユーモアにもあふれていたんだなぁ、というのも今回の発見です。





そして忘れてならないのがキヨの存在。


夏目漱石さんの奥さんがモデルとも言われていますがどうなんでしょう?



坊ちゃんはまっすぐでウソは大嫌いでガキ大将気質・・・でもきっと世渡り下手の不器用さん・・・と人間味あふれるキャラクターではあります。


ですが、私は読んでいてそんなに惚れこむことはありませんでした。

でも、とにかくキヨは坊っちゃんラブラブラブで何かと世話を焼きますし、大物になると信じて疑わない。




坊っちゃんがこのキヨの存在をありがたく思うのが四国に赴任してからです。


坊っちゃんが四国で教師をしていたのは1か月あまりみたいですが、この1か月でほんまいろんな人に出会っていろんな事がありましたからねぇ。


都会育ちの坊ちゃんが田舎にやってきた、というだけで大イベントですが、とにかくめちゃくちゃ濃ぃぃ1か月だったと思います。



そりゃ、自分の事を一途に慕ってくれ、どんな時も自分の味方をしてくれたキヨの事も恋しくなるでしょうよ。



離れてわかるその人のありがたみ・・・ってどの時代も同じものなんでしょうねぇ。


坊っちゃんがキヨの事を思い出すあたりちょっと、じん・・ときました。




そんなことを思うと奥さんがモデルというのもありえるのかなぁーと思ったり。





ドラマの方もせっかくなので鑑賞。


私の予想に反してクールな坊ちゃんが画面の中にいました。


嫌悪感とかはなかったのですが物語もドライな感じであっさりな味付けでしたねー。




でも、原作にはなかったうらなりとマドンナの恋模様には涙しました。


あそこはよかったなぁ。