(1939年/アメリカ/110分)
監督:エルンスト・ルビッチ
【ストーリー】
革命後のロシアから花の都パリへ、三人の役人がやってきた。彼らの使命は、貴族から没収した宝石を売り払うことにある。それを知った亡命婦人は、恋人に命じて、三人に取り入らせる。不信をいだいたロシア政府は、ニノチカという名の女闘士を派遣した。コチコチの共産主義者である彼女は、亡命婦人の恋人の魅力にも懐柔されないかに思えたが……。共産主義のかかえる人間性の問題を笑い飛ばした、ルビッチのロマンチック・コメディ。 (allcinemaさんより)
【かんそう】
≪エルンスト・ルビッチ特集≫にて。
この特集では『男になったら』『極楽特急』そしてこの『ニノチカ』の3本を鑑賞。
ちゃんと感想書けそうなのが唯一この『ニノチカ』
あとの2本は気持ちよく寝てしまい、ところどころしか覚えていない始末。
ほんと申し訳ないです。ルビッチさま・・・
トリュフォー作品と共にいつかきっとまた・・です。ごめんなさい。
さてさて、このニノチカ。
ネタバレがっつりで感想書いてます。
作品はなかなかほのぼのしていましたし、ヒロイン・ニノチカの変化具合もかわいらしくて面白かったです。
先にフランスに来ていたソ連のおとぼけ役人3人組もたじたじ・・・
この3人の役人たちもええ味出してましたなぁ。ユーモラスでかわいかったです。
でーすーがー!!!!
ニノチカってば恋する乙女ちゃんになっていきます。
ほんま大爆笑してましたで、ニノチカ。
これが噂の「ガルボ笑う!」のキャッチコピー誕生の瞬間ですな。
私にしてみたらその時のレオンの話ってそないにおもろなかったんですけどね。
恋って恐ろしい。
とにかく恋に落ちて変わっていく様子が本当にかわいらしかったです
たとえば街で見かけたすんごいデザインの帽子があるのですが、それだって最初は「はぁ?!なんじゃこれ」みたいな感じだったのに・・・
キリッ
しっかり購入してかぶってますからね。
さすがおしゃれの最先端パリ。
斬新なデザインですな。
ずっこけ三人組のような三人にも寛大になって仲良くなりますし。
ソ連に帰ってから、みんなで配給の卵を持ち寄ってささやかにオムレツを作るシーンもほのぼのしていて良かったです。
あと、ニノチカが検閲が入った自分宛ての手紙を読んで、ショック受けてた時にずっこけ役人の一人が
「僕らの思い出は検閲できんさ」
とニノチカを慰めるセリフもとても好きでした。
単なるずっこけ役人じゃありませんでしたねぇ。
オムレツや手紙のくだりは共産主義への皮肉シーンだったかもしれませんが、私はちょっとほっこりしました。
きっと上記以外にも共産主義への皮肉がたくさん込められた映画なんだろうけれど、私はニノチカの恋物語&友情物語として楽しめました。
寝てしまったほかの2本もきっと面白かったんやろうなぁ・・・と後悔ですわ。
うりぼう4つ:
ありがとうございました