殺されたミンジュ
(2014年/韓国/122分)
監督:キム・ギドク
【ストーリー】
ある晩、女子高生ミンジュはいかつい男たちに路地に追い込まれた揚げ句、テープで顔を覆われたまま無慈悲にも殺害される。彼女の死亡記事は新聞に掲載されることもなく、あっという間に忘れ去られたかのように見えた。だが事件から1年後、ミンジュの死の真相を探る謎の集団が現れ、7人の実行犯のうち1人の男(キム・ヨンミン)を誘拐する。(シネマトゥデイさんより)
【かんそう】
※ネタバレしておりますよー※
来た来た。キム・ギドク監督作品。
怖いもの見たさで観ちゃうキム・ギドク監督作品。
今回はわりと社会に対してのメッセージ性が強い物語だったように思いました。
もちろん「イタイイタイイタイイタイ!!!」なキム・ギドク節や独特なストーリー性は変わっていないとは思うのですが。
ストーリー紹介にもあるように女子高生が殺され、その殺害事件に関わった人物が一人一人成敗されていきます。
殺される・・・まではいかないのですが拷問の嵐。
その拷問の様子がもう、イタイイタイイタイイタイ!!!なのですが、この拷問する側のチームが、服装などを見ていると国家レベルの秘密組織か何かと思いきや・・・
リーダー格の人がネットで集めた寄せ集め。
彼らはみんな何かしら問題を抱えていて社会での立場がいわゆる「弱者」だったりします。
最初は調子よく拉致&拷問を繰り返すのですが、だんだんチーム内に綻びが出てきます。
モチベーションの差も出てきて抜け出す人も出てきます。
・・・このあたりで、集団の難しさも感じましたねぇ。
もともと寄せ集めではあるのですが、でもたとえ一人一人の意識がしっかりしている「集団」であっても、一緒に行動を続けていくって難しいもんなぁ・・と思ったりしました。
結局リーダーが本当に国のお偉いさんを殺してしまってから本当にこの集団はバラバラになってしまい、このリーダーが実は・・・なこともわかったりするのですが。
ところでこの映画、キム・ヨンミン(主に拷問される側)が一人何役もこなしていて、そんな必要あるのか?!とも思うのですが、なんか面白かったです・・・ふふ。
ちゃちぃ変装もあったし~
拷問されるたびに「責任者誰やねん!責任者呼んでこーい!」て怒っていたのも印象的。
世の中、上からの命令で何事も事が進み、そこに自分たちの意思はない・・ということを暗に言うてはるみたいでした。
はぁ・・結局観ちゃいますねぇ・・・キム・ギドク作品・・・
くうこのおまけ
・あるシーンで出てくるコーヒーカップのデザインがなんか独特でそこに目が行ってしまいました。奇抜、とかいうのではなくて、なんでこのコーヒーカップ選んだんやろう!?みたいな・・
うりぼう4つ:
2016.3鑑賞
ありがとうございました☆