青春よのぉ・・・&続・青春よのぉ・・・
青い山脈&続・青い山脈
(1949年/日本/92分&91分)
監督:今井正
【紹介】
石坂洋次郎の同名小説を原節子・池部良主演で映画化。映画も主題歌も大ヒットし、この後、何作ものリメイクが製作された。ある地方の町を舞台に、偽のラブレターに右往左往する人々をユーモラスに描いた青春映画。女学生の寺沢新子は、駅前の商店で店番をしていた六助と知り合う。英語教師の島崎雪子は新子あてのラブレターを見せられ、校医の沼田に相談する。学校ではこの問題に対処するため理事会まで開かれることになってしまう。(allcinemaさんより)
【かんそう】
【女優 原節子のすべて】特集にて鑑賞。
すみません・・・今回は続編も一緒に感想を書かせていただきます。
この「青い山脈」と「続・青い山脈」が続けて上映になっていて、年配のお客様は「青い山脈上下」とか「青い山脈前編後編」とか言いながらチケットを買っていらしたのが印象的でした。
この作品が続き物だとちゃんとわかっていらっしゃる、ということですよねー
私は最初、よくある改めて作られた「続編」だと思っていましたから。
休日に観たからか、ほぼ満席御礼状態。
客層も相変わらず年配の方が多いのですが、この映画は人気あるんですねぇ。
上映間近にグループでいらしてたおばさま方も別々で座らないといけない状況で、一人の仕切り屋さんが先にええ場所に自分が(←ここポイント)座り、ほかのメンバーに「あそこ空いてるから座りー」「あっちもあるでー」と指示。
さすが大阪。
いや、大阪でなくてもいるかな?
そのおばさまが横の若い女性に「この映画ね、私の青春そのものだったのよー」と感慨深くお話しされていました。
でも、観て納得。
明朗快活な青春物語で、1949年という戦後間もない時に作られた映画としては非常に明るくさわやかで、まだまだわちゃわちゃとしていた日本にとっては清涼剤のような役目をしたのではないでしょうか。
個人的には「めっちゃ好きー何回も観たいわー!」ほどでもなかったのですが、ありがちな女子生徒たちのひがみや集団心理には「あったやろうなぁ・・・こういうの。今でもあるかもなぁ」とうなづいたり、役者陣のすばらしさを感じたり、いいなぁーと思えるシーンや笑えるシーンもいくつかあったりでそこそこ楽しめました。
ここで原節子さんは島崎雪子先生を演じているのですが、公平で、かつ「あかんもんはあかん」という芯の通った先生でキリッとした表情がとてもすてきでした。
今でいうクールビューティーな感じですかね。
んでその凛々しい表情で偽ラブレター事件について女子生徒たちにビシーッ!と言うもんだからなかなかの迫力でした。
見ててスカッとしましたしねー
そして新子を演じるのは杉葉子さん。
六助と海に行くシーンがあって水着姿を披露しているのですが、すんごいスタイルいいんですよ。足もスッラーと長くて。
校医の沼田先生を演じているのが竜崎一郎さん。
沼田先生は「タケノコ先生」と呼ばれているのですが、これが、先代の先生が「藪医者」(?)だったそうで、その息子ということで「タケノコ先生」なんだそうです。
うまい!!
・・・て思ったのは私だけでしょうか?!
続編の始まりには前編のおさらいが流れて本編に入ります。
なんかそれも斬新でしたわ・・・
有名なPTA会議のシーンも経て偽ラブレター事件は一件落着。
非常に明るいハッピーエンドで幕を閉じるわけですが、この爽やかすぎる終わり方も当時の日本人にとっては明るい気持ちにさせてくれるいいラストだったのかもしれないなぁ・・・と勝手に思ったりしました。
くうこのおまけ
昔中国の地方に旅行したとき、百貨店のトイレに行くと一人のおばさんがドアを開けっぱなしで用を足していました。
それくらいだったらあるあるだから別に普通だったんですが、そのおばさんが一人一人に「あそこ空いてるから入りー」「あんたはあっちに行ったらええわ」と入ってくる人たちに指示を出していたのが印象的でした。
もしかしたらあのおばさんの仕事部屋だったのでしょうか。
映画館の座席指示マダムの事を書いていて思い出しました。
うりぼう4つ:
ありがとうございました☆