アリス
(1988年/スイス・イギリス・ドイツ/84分)
監督:ヤン・シュヴァンクマイエル
【紹介】
ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を原作に3年の歳月をかけ製作した長篇第一作。元々は短篇連作の形で制作されたという。9歳の少女をアリス役に 起用し、実写とコマ撮りを組み合わせ、アリスの人形や白ウサギの剥製、気違い帽子屋の人形、靴下の芋虫など、 様々なオブジェがユーモラスにグロテスクに動 き回る。過去の短篇(『自然の歴史』『ドン・ファン』『ジャバウォッキー』『地下室の怪』など)の様々な要素が見られる集大成的な作品。数ある“アリス” ものの中で群を抜いてオリジナリティが高く国内外のファンも多い。(『シュヴァンクマイエル映画祭2015』さんより)
【かんそう】
やっと3月鑑賞分に突入~♪
大阪アジアン映画祭でもほんのほんのほんの少ぉぉぉし鑑賞はしましたが、またそれは別の機会に・・・
こちらから感想を書いて行きたいと思います。
それは楽しみにしていた『シュヴァンクマイエル映画祭2015 』
記念すべき鑑賞1本目はこの『アリス』
「不思議の国のアリス」を原作に作られた、というだけあって、原作の面影もあるし、似てはいるけれども、全然違うものにも見えました。
原作の「不思議の国のアリス」も不条理な世界できっと実際にあったら怖くてグロいのかもしれませんが、シュヴァンクマイエルの「アリス」も怖くてグロいヘンテコな世界でした。
ほんと独特な世界でしたわぁ。
お話はなんかつながってるのかつながってないのかよくわからないのですが、まぁ、アリスでしょうよ、という感じで、それよりも視覚から入ってくる画づらのインパクトの方が強くて私はそちらの方にばかり気を取られていました。
わたし・・・シュヴァンクマイエル監督の作品って『悦楽共犯者』と『ルナシー』しか観ていないのですが、妙に好きなんですよ。
たぶん、ああいう発想ができる彼に憧れる、というのもあるかもしれません。
(グロい部分除く)
なので、このアリスも「ようこんなこと思いつくなー」の連続でした。
また、この後に観た彼の作品にも見られたのですが、やたらと口元アップが多いです。
この作品でもアリスの口元アップが多かったのですが(セリフを言う時ね)、きっと何か意味はあるんでしょうねー。
私には何を意図するのかわかりませんでしたが。
そしてアリスが何かしら引き出しを開ける時にその取っ手がスポンッと抜けるシーンも何度かあって印象に残っています。
これも何かのお知らせなのかな。
なので「ようわからんわー」の連続でもありますが、シュヴァンクマイエルなりにいろんな信号を入れているんだろうなぁ、とは思いました。
ちょっとグロめのおとぎ話や昔話が好きな人は好きかもしれませんねー
うりぼう4つ:
ありがとうございました☆