エーファイ!エーファイ!
(1966年/日本/49分)
監督:野村岳也
【しょうかい】
沖縄県南城市にある久高島では年間を通して30もの神事が行われており、昔から神の島として知られていた。12年に1度のイザイホウでは島で生まれた30歳から41歳の女性たちがさまざまな儀式を通過し、神職者である神女となる。洗い髪のままの女性たちが踊る“髪垂遊び”や、クバの葉の扇を持って踊る“桶回りの儀”などが執り行われ……。(シネマトゥデイさんより)
【かんそう】
この神事は今でも行われている・・・ということはなく完全になくなったそうです。
観光者向け、とか、イベント的に・・・ということもなく完全に。
そう聞くと、どんなんかなーと観たくなり劇場へ。
平日の午後に行ったのですがびっくり!満席でした!!
女性率が高かったなー。
年齢層も高かったなー。
さて、この「イザイホウ」は4日間の本祭を中心に1ヵ月余の時をかけて行われていたそうです。
ということはですよ?
きっと準備もせんとあかんでしょうから「イザイホウ」というくくりで考えたら実際にはもっと時間を費やしたのではないでしょうか。
私は伝統行事が根付いた地域に住んだ事がないのでわからないのですが、今でも地域によってはそういう長期間に渡るお祭りがあって、年の何分の一かはわからないけど準備期間もかなりあって・・・ということがあるのでしょうか。
私はこのドキュメンタリーを観た時に「この時代だから、この島だから成立する行事なのかなぁ・・・」と思ったんですよ。
だって・・・今の時代だと・・・いろいろ大変そうだから。
でも、もし、先ほども書いたように今でも長期間にわたるお祭りを行っている地域があるのであれば!ただただ「ほんますごいなぁ・・・」と感心です。
「イザイホウ」はyoutubeでも観れるのですが、このドキュメンタリーもいたってシンプルで、本当に島の行事を淡々と紹介しているだけです。
エーファイ!エーファイ!!
という女性たちの高い声で叫ばれる掛け声がすごく耳に残っています。
掛け声があるからと言っても、特に激しい踊りや動きをするわけではなく、女性が一列になってぐるぐる回ったり、ぞろぞろ歩いて行ったり・・・
私も感動したり、とかいうことはなくただただ「へー。こういうことがあったのかー」と興味深く画面を眺めているだけでした。
「イザイホウ」という神事も興味深かったのですが、島の暮らしぶりもしっかり映されていて、そちらも興味深かったです。
この作品は白黒映像で、海での漁の様子も映されているのですが、その映っている「波」と「船」がねぇっとりとぐりんぐりんしていて(ようわからん表現ですみません)観ているだけで酔いそうになりました。
でもすごく印象深くていまだにその映像が脳内スクリーンに映し出されます。
もう「イザイホウ」が行われることがないとすればこのドキュメンタリーは非常に貴重な資料映像ですよね。
youtubeで観れるけど・・・
ほー。ふーん。へー!と観ていましたが、最後のナレーションがこの島の、そしてイザイホウの未来を予言しているかのいるようでした。
うりぼう4つ:
ありがとうございました☆