(2014年/アメリカ/165分)
監督:リチャード・リンクレイター
【ストーリー】
メイソン(エラー・コルトレーン)は、母オリヴィア(パトリシア・アークエット)と姉サマンサ(ローレライ・リンクレイター)とテキサス州の小さな町で生活していた。彼が6歳のとき、母は子供たちの反対を押し切って祖母が住むヒューストンへの引っ越しを決める。さらに彼らの転居先に、離婚してアラスカに行っていた父(イーサン・ホーク)が1年半ぶりに突然現れ……。(シネマトゥデイさんより)
【かんそう】
2015年初劇場鑑賞映画です。
今年の映画初めがとても良い作品でよかったです。
最後はもう、親戚のおばちゃん状態で感無量。
メイソン・・・おおきなったなぁ・・・と。
長尺ですし、そんなにメリハリの利いた映画でもないのですが、最後までじっくり飽きることなく見ることができました。
考えたら家族の12年間ですものね。
そないにジェットコースターのような浮き沈みのある家族ばっかりじゃないですよねー。
とは言え、ここの家族も結構いろんな事あった方だとは思いますが。
でも、そんな中でもメイソンやお姉ちゃんが学校の友人たちと話すなんでもない会話のシーンなどがすごくリアリティを感じて好きでした。
うん。この映画、「会話」もとてもよかったですね。
ただ、母親だけはちょっと人一倍波乱万丈な感じがしましたが。
出会う男性男性がねぇ。
男運がないといいますか・・・
救いはオリヴィアが仕事で成功していて、子供たちに恵まれていたということですかね。
ほら、あのたかのゆりさんでしたっけ?エステだったかなんだかの女性社長さん。
あの方もだいぶ前ですがテレビで
女性が仕事で成功する秘訣はただひとつ!!
・・・男運が悪い事よ・・・ふっ
と、どや顔でおっしゃってましたから!
でも、わたくし、子供はいないのですが、彼女の最後の叫びにはなんとなくわからんでもないなぁ・・・とちょっとしんみりしました。
だって、オリヴィアは、やっぱり基本的には女手一つで苦労して子供を育て上げてきたんですものねぇ。
これからやっと・・・な時間が訪れると思ったのに。
12年て長いようで客観的に見るとあっと言う間なんだなぁ・・・とこの映画の登場人物だけでなく、周りの環境や持ち物などを観ていても思いました。
途中でオバマさんなども出てきて「あー!ちょうどこの頃かー!」と時代を感じたり。
12年で一応この映画は完結ですがメイソンにとってはまだまだこれから人生が続くわけで、新たなスタート地点でもあります。
どんな人生を歩むのかなぁ・・・とこれまた親戚のおばちゃん状態で考えてしまいました。
ラストの「まだまだ続くよ人生は」的な終わり方もとても好きでした。
くうこのおまけ
この映画がとてもよかったので、その事を友人に話した時に
あれか?
「渡る世間は鬼ばかり」とか「北の国から」みたいなもんか?
と言われて、笑ってしまいました。
それらは観ていないけど、言われたらそうかもしれませんねー。(実際はどうなんでしょうかね)
うりぼう4つ:
ありがとうございました☆