戀戀風塵
(1986年/台湾/110分)
監督:候孝賢
【ストーリー】
1960年代末。山村で幼い頃から常に一緒に育てられた幼馴染の少年アワンと少女アフン。アワンは成績優秀だったが家が貧しく、家計を助けるために、台北に出て働きながら夜間学校に通っている。アフンも一年遅れて台北に来て働き始めた。大都会台北で二人の絆はさらに強くなり、何時しかお互いに愛情を抱くようになる。しかし、アワンは兵役につかねばならなくなり、二人は手紙を送りあうことで互いの近況を報告し合うが、いつしか、アフンからの手紙は届かなくなり… (『三大映画週間2014』公式サイトさんより)
【かんそう】
『三大映画週間2014』にて鑑賞。
今回の「三大映画週間2014」は結局3本のみの鑑賞でした・・・
「三大映画週間2014」の情報を知った時、一番最初に「観たい!」と思ったのがこの作品です。
台湾映画の青春ものって「きらっきら」な作品が多いのですが、こちらは「きらっきら」というよりは「瑞々しい」という表現がぴったりくる作品やなぁと思いました。
しかも・・・切ない・・・
アワンとアフンの二人の青春を切り取ったような映画。
全然劇的でドラマチックな「青春」ではなく、ごくごく普通の二人の「青春」。
「ときめき」とはまた別の感情で胸がきゅーん・・・となります。
アワンの気持ちもアフンの気持ちもわからんでもないです。
だからこその「きゅーん」
観ている側の勝手な想いにしかすぎないのですがやっぱり私は「アワン・・・あんたって子は・・・んもー!」ともどかしさでいっぱいでしたわ。
でも離れてみて、手放してみてわかることって今でもあるし、アワンとアフンのほろ苦さは若者ならではかなーと思ったりしました。
だって今の私に彼らのような恋愛してみ?って言われても絶対無理だし。
第一、彼らのような純粋さや初々しさはもうないですからねー
↑
これ、一番大事!
最後のおじいちゃんのセリフにもじーん。
ひょうひょうとしたおじいちゃんにはちょっと笑ってしまうのですが。
でもですね。
そうよね。
そうよね。
何があってもどうあっても時間は平等に同じように流れていくのよね・・・
と、変に私の中で落ち着きました。
美しい風景、時間の流れ、人々の心の移り変わりを本当に丁寧に、ゆったりまったりと魅せてくれる候孝賢監督作品。
空気感までもが伝わってくるかのようでした。
やっぱり大好きです。
心が潤いました。
うりぼう5つ:
ありがとうございました
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