ヴィクとフロ熊に会う | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

こわいこわい・・

ヴィクとフロ 熊に会う

(2013年/カナダ/95分)


監督:ドゥニ・コテ


【ストーリー】

元囚人のヴィクトリアは60代の女。人生をもう一度まともに戻そうと、保護司ギョームの保護の元、田舎の砂糖小屋に居を構えた。刑務所時代の仲間にして、親密な関係にあったフロレンスと共に。しかし、二人の到来は集落の人々に違和感をもたらし、彼女らに隠遁生活を送らせる。そして、二人が背負う過去が幽霊のように付きまとい、それが結局 二人の命を悲劇的な危機にさらすことになる。(『三大映画週間2014』公式サイトさんより)


【かんそう】



『三大映画祭週間2014』にて鑑賞。




これはほんと怖かった・・・けど面白かったー。



最初から最後まで何かが起こりそうなんだけど、何も起こらず、いや、ちょいちょい起こるんですけど、一貫して不穏な空気に包まれたまま話が進んでいくので、ずっとドキドキと恐ろしいまま。



思わせぶりな人物や事柄はなんぼでも出てくるんですよ。



とりあえず最初に「不気味ねー」と思ったのがヴィクトリアが仮出所して身を寄せる砂糖小屋。



薄暗い薄暗~い、冷たい空気がこちらまで伝わってくる小屋。



そこには体の不自由な叔父がいて・・・


世話をしている近所の青年がいて・・・



・・・なんか起こるのか?起こるのか?


おじさんを死なせてしまうのか?!



いえいえ・・ひっそりひっそりひーっそり日が経っていきます。



なーんかそれもほんっと不気味なんですけどね。


そこに同じ刑務所に入っていたフロレンスがやってきます。

二人の静かで平穏な日々が始まります。



・・・ここから何か劇的なドラマが起こるのでは?



ふんふん・・・ちょこちょこけんかしたり、変化はあるのだけれど、それらは決定打ではなく、やっぱり何かが起こりそうな「振り」に過ぎない感じがします。






さらに話が進んでいくと・・・・ジャッキーという女性が登場します。

もうねぇ・・・彼女・・・彼女がさぁ・・・



怖すぎるんですよ。




まじで怖すぎ5秒前。



いや、5秒たっても怖かった。


ずーっと怖かった。

泣く子も黙る・・じゃなくて泣く子はさらに泣くわ、てなくらい(?)怖かった。



もー何書いているのかわかんなくなってきたけどとにかくジャッキー怖かった。


フロレンス・・・あんた一体何やったの?!と聞きたくなるくらいに彼女に恐ろしい執念と恨みを持って迫るジャッキー。



ほんと最後まで怖かったです。





もう一人メインキャストがいます。


保護司のギョーム。





彼は私にとっては唯一ちょっとホッとするキャラだったかな。

最初は見た目も怖く、「この人が何かやらかすのか?!」と思いましたが、単に仕事に厳しく、まじめ。

実は二人の事を心底心配しているギョーム。


あらっ!彼は鉄道好きなのねぇ・・・と単純に思ったのですが、実は隠喩の可能性もあるみたいですね。


最後は彼に期待したところもあったのですが・・・





とにかく「何かが起こるんじゃないか・・・」と思いながら目が離せず、何かが起こったら起こったで「いや、もっとドえらいことが起こるんじゃないか・・・」とドキドキし、そして怪しい打楽器のリズムで「いよいよか?いよいよ何かが・・・」と身構え・・・



ずーっと肩透かしを食わされながら最後まで変に緊張し、ドキドキしながら観ていたと思います。



面白かったしこういうのも嫌いじゃないのですが、ただ、ああいうラストだったからか、後味はあまりよくなかったですねー苦笑



うりぼう4つ:うり坊 うり坊 うり坊 うり坊





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ありがとうございました☆