デュフィ展~その2 | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

第3章の展示の中に、今回の目玉≪馬に乗ったケスラー一家≫(1932年)がありました。

横幅2mを超すでっかーい絵でございます!!


そんなでっかーい絵を注文するなんてさすが大富豪ケスラー!

この絵はケスラー家の階段の踊り場に飾られていたそうです。

やっぱり大富豪の家は大きいのねー


この絵を観ると、ここにも「青」が多様に使用され、馬も青にそまっていますが、あまり違和感は感じません。



番組内では茂木さんがこの絵について語っておられました。



茂木さんと言えば「花子とアン」の演技が忘れられません。

あの・・花子とアンの・・・あの・・・あの・・・演技が・・・





さてさて、この絵、実は依頼されて2度目に描いたものです。


というのも、1作目は受け取り拒否をされているのです!!



その第1作目がこちら。

≪森の騎手たち≫



だーいたい同じ感じに見えるのですが、なんで拒否されたのかまでは美術館の説明には書かれていませんでした。

たまたま見つけたコラムに「こうちゃうかなー」という事が書かれていたのでURL貼っておきますね。


http://www.resonacard.co.jp/resonaweb/column/140519/page3.html


読んでみてなるほどなー、そういうこともあるのかなーと思いました。


あ、あと、なんか顔がぼやっとしてんのがイヤ!って言われて断られた、みたいな事も何かで読みました。




他にも詳しい記事があるのかもしれませんが・・・。


とにかく!!受け取ってもらえてよかったねー





そして、この第3章には私のあこがれの絵≪電気の精≫がありました。




ミニチュア版ですけど。




一度でいいからパリの市立近代美術館ででっかいでっかい本物の≪電気の精≫の壁画を観てみたいです。

その≪電気の精≫は1937年に開かれたパリ万博の「電気館」の壁に描かれました。




同じく、パリ万博内のスペイン館にはピカソの大作≪ゲルニカ≫が展示されていました。

ナチスの無差別空爆を告発した絵で、戦争への警鐘でした。



ル・コルビュジェという建築家は



『ピカソの絵画はほとんどの入場者に背を向けることにしかならなかった。反対にデュフィの大壁画の前では公衆が長い間立ち止まっている』



と述べたそうです。


デュフィは暗い時代に人々の心を明るく照らそうとし、色彩に喜びをこめました・・・と、番組内のナレーションでも語っていました。



ますます観たいわーニコ


もちろんミニチュア版でも観ることができて嬉しいのですが・・・




第4章 1940年~1950年代 -評価の確立と画業の集大成


デュフィは60歳のころ、(体が)激しい痛みに襲われます。


ですが、絵を描くことをやめることはなく、「青」や「赤」に加えて、また「黒」にも手を出していきます。



「私の眼は醜いものを消し去るようにできている」byデュフィ




この言葉を目にしたとき、「色彩の魔術師」と呼ばれた男・デュフィらしいなー(って、会ったことないですけど)と思いました。



「黒」は暗い色、というイメージが強いのですが、彼にとっては黒も「光の色彩」でした。

≪黒い貨物船と虹≫1949年頃


確かにくらーいイメージはありません。



そして彼の最後の作品は≪麦打ち≫

亡くなった日の朝、イーゼルに立てかけられていたそうです。泣き1



とても華やかで楽しい色彩の絵を描き人々の心を魅了し続けてきたデュフィでしたが、彼自身はそんな華やかな絵のような人生を送っていたわけではなく、常に自分の絵を模索し、探求し続けるという努力の人生を歩んできたようです。


また、美術館にも彼の筆運びのなめらかさや材質、技術のこだわり、そして絵画だけでなく装飾芸術の分野にわたる幅広い活動によって確立された独自の様式・・・というような彼の芸術の真なる本質についての説明がありました。


う・・うぅ・・・ううっ...

でゅ・・でゅぅぅふぃーーーーーーーーっっっ!!!哀











さて!後回しにしていた第2章です!!


別に意味はないのですが、ここだけなぜか年表形式ではなかったので。




第2章 木版画とテキスタイル・デザイン


私自身、このデュフィの木版画とテキスタイルを観るのは初めてかも。


木版画についてはギヨーム・アポリネール『動物詩集あるいはオルフェスとそのお供たち』から作品を彫っているようで動物たちの作品がいーーーっぱい!!



どれもこれもかわいらしくてどれもこれも欲しくなりました。


ライオンはかわいらしかったし、鯉は顔がおもしろかったなぁ。


牡牛の鼻息もかわいらしかったわー




テキスタイルデザインに関しても「このシャツほしー」「こんなワンピほしー」と私好みのデザインがとても多く観ていてワクワクしました。




デュフィはポール・ポワレというファッションデザイナーとの出会いによって洋服デザインの世界にも入っていくのですが、このポール・ポワレって方は現代ファッション界においてはとても有名な方だそうで・・・


展覧会が終わった所でVTRが流れていてその中でピーコさんが語っていましたわ。


ピーコさんとデュフィの出会いはファッションかららしいです。ほー。


いろんな出会いがありますね。にへ



こうして展示鑑賞は終わり、これまた魅惑のグッズ売り場へ・・・





美術展に行くとついつい買ってしまうグッズたち。


今回は私にとっての新しい出会い「デュフィのテキスタイルデザイン」から!!

いつも書いてるかも・・・ですがクリアファイルはよく使うので何枚あってもありがたいです。


でも、あまりにもかわいかったり、すこぶるお気に入りだったりすると小市民な私は使わないまま・・・なことも・・・


よーく見ると女性がぶらんこに乗ってます♪

かわいいなぁ萌




チャップリン柄のチケットファイル!


ちゃっぷりーん!

かわいいわぁ~萌



そしてよく使う一筆箋。

なんか何かとちょこちょこ使うんですよねー


なので「お!」と思うとついつい買ってしまいます。

私のあこがれ≪電気の精≫の一部をデザインに使っています。




は~ラブ

まんぞくぅ~ラブラブ


大好きなデュフィの絵を存分に堪能できてとても楽しくて幸せな時間でした。


そして、今まではデュフィの絵ばかりに注目して浮かれていましたが、今回『日曜美術館』を見たことでちょこーっとですがデュフィ自身のこともわかり、より一層彼の絵が好きになりました。(N子ちゃん教えてくれてありがとう☆)


もし、また機会があって展覧会が開催されたならぜひ鑑賞に訪れたいと思います。




本当に充実した展覧会&時間をありがとうございました!




音譜くうこのおまけ音譜


今回も写真撮影コーナーがありましたよ。

一人で行ったのでちょっとパリジェンヌ気分で写真は撮れなかったのですが・・・




いつかパリ市立近代美術館で≪電気の精≫を観たいわぁ。


(この絵は電気の精ではないですけどねー)