チョコレートドーナツ
(2012年/アメリカ/97分)
監督:トラヴィス・ファイン
【ストーリー】
1979年カリフォルニア、歌手を目指しているショーダンサーのルディ(アラン・カミング)と弁護士のポール(ギャレット・ディラハント)はゲイカップル。 母親に見捨てられたダウン症の少年マルコ(アイザック・レイヴァ)と出会った二人は彼を保護し、一緒に暮らすうちに家族のような愛情が芽生えていく。 しかし、ルディとポールがゲイカップルだということで法律と世間の偏見に阻まれ、マルコと引き離されてしまう。(シネマトゥデイさんより)
【かんそう】
これは・・・
「うーん」
でした。
いやいや、映画はとても素晴らしく、観てよかったわぁ~と思いました。
97分でよくあれだけまとめたなーとも思いますし、胸にぐっとくるセリフも結構ありましたし、俳優陣だって、もう・・・素晴らしかったです!!
「愛」についても温かく描かれており、いやぁ~こんな風に人を愛せるようになりたいわーとも思いました。
そして、アラン・カミングの歌声にも震えました。
でも・・・
実話をもとに作られた、ということですが、いろいろと「うーん・・・」で正直、いろんな感情や考えが渦巻いてしまい、まったく泣けなかったのです。
実際に起こってしまった話であり、過去の話であり、また、私があれこれ考えたところでどうしようもないのはわかっているのですが。
3人が実際温かで幸せな時間を過ごしているだけに、そのあとの事がどうも・・・
二人は何とかマルコと一緒に暮らせるように頑張るのですが・・・
あの母親を釈放させてまでマルコを二人から引き離す、という意味がようわからん。
あの上司らに何のメリットがあるんやろか??
しかもそのあと、たぶん色々諸々放ったらかしやろ??
裁判が終わった後、マルコは母親と住んでいた家に帰されるのですが、ずーっとマルコが「ぼくのうちじゃない」「ぼくのうちじゃない」・・・ってずっとつぶやく姿が悲しかった。
誰も聞く耳持たないし。
でも、養護学校の先生や裁判官など少数ではありましたが、ポール、ルディ、マルコに歩み寄ってくれる人たちがいただけでもまだ、救われたし、希望が持てました。
事実をもとにしたお話なので、「もしも」はタブーなのでしょうけど・・・
それでもいろんな「もしも」を考えてしまいました。
そしてあの黒人弁護士がつぶやく「それでも闘わなくてはならない」というあのセリフ。
そうよなー。そうなんやろうな-。
・・・あ。すみません。
私が勝手にぐだぐだ考えているだけですので。
いろんな「うーん」を感じましたが、彼らの「愛」や「強さ」をこの映画で感じたのもまた事実です。
やっぱりどう思うにせよ観てよかった、な映画でした☆
くうこのおまけ
・ポールが会社をクビになった時、ルディが「よかったじゃない!!これで自分を偽らずに本当の自分でいれるやんか!!」と言った時に、ルディはいつでも自分にウソつかずに生きてるんやなぁ・・・と、なぜかこのセリフでジーンときてしまいました。
・ルディのファッションが私好みー!!レトロでおしゃれー(って時代がそうだから自然とそうなるんでしょうけど)
上に画像貼ってますが、裁判時のネクタイだってすっごくかわいいです!!
うりぼう4つ:
ありがとうございました