「わが輩通り」
今、新聞で連載中の夏目漱石作品「こころ」を読んでいるので「お!」と思いました。
読んでなかったら「ふーん」で終わっていたかもしれません。
そして近くに、かつて夏目漱石が住んでいたという坪井旧居があるらしく、そこは見学ができるということなので時間が許す限り、ですが行ってみることにしました。
ちらちら覗いていると係の方が「どうぞー」と言ってくださり入場料200円払って見学へ。
荷物は事務所で預かってくださりました。
ありがとうございまーす!
さぁ~中に入ると・・・
夏目漱石は熊本で6回も引っ越しをしたそうですが、ここは5番目の住居であり、唯一公開されている旧居でもあります。
また、鏡子夫人も「熊本にいた間、私どもが済んだ家の中で一番いい家だった」と語っていたそうです。
訪れたのは6月1日だったのですが、外は日差しが強く暑い日でした。
しかし、家の中は、とても風通しがよく、涼しかったです。
スタッフさん曰く「逆に冬は相当寒かったそうです」だそうです。・・・そうやろうな。
漱石ゆかりの品や、漱石についての説明書きなどがあり、なかなか楽しめます。
順序通り進んでいくと・・・
近づいてみると・・・
夏目漱石のからくり人形でした!!!
あーびっくりー!!
どうやら机の前についているひもをひっぱるみたいですね!
・・・手とひげがきゅっと上がります。
あはは!!
かわいいですなー
漱石の髪型もなかなかステキです。
そうだ。
ステキと言えば!
にゃー
・・・って、猫だよね??
そして長女の筆子さんが生まれた時に産湯に使った井戸も残されていました。
熊本水遺産・・・て書かれてありますねー。
それから・・・ある和室に来ると説明書きが置いてありました。
私は知らなかったのですが、この書斎は宮崎駿監督作品『風立ちぬ』のある部屋のモデルとなったそうです。
鑑賞された皆様・・・『風立ちぬ』内で出てきたどこの部屋かわかりますかー??
ちょっと上の写真からはわかりづらいかな。
答えは・・・
だそうですよー
へー!!!そうなんや!!
知ることができてうれしいー!!
観た映画なので「あー!!あの部屋ーーー!!」という感動もありゾクゾクっとしました。
漱石が引っ越した後、代々住まわれた方たちは、やはり夏目漱石が住んだ家、ということを知っていたそうで、丁寧に丁寧に住まわれたそうです。
今読んでいる新聞連載の中で、小説とは別に、たまにいろんなエピソード的なことを紹介してくれているのですが、当時、作家と言えば独自の原稿用紙を持っていたそうです。
その中でも漱石の原稿用紙は特に独特なものだった、というのを読んだことがあり、一度お目にかかりたいと思っていました。
今回、見ることができただけでなく、また、これが売られているときたもんだ!!
小説は書きません(書けません)が手紙はたまに書くので、その時に利用させてもらおうと思っています☆
ここでは漱石さんに関する資料を(確か)無料でいただけるので、欲しい方はスタッフさんに!!
帰路の途中で読みましたが、漱石って苦労もしてるけど、やっぱり優秀な人材やってんなーとつくづく思いました。
そしてなっかなかの変わり者で頑固で扱いにくい一面もありながらも、実は優しい一面もあったんだなーというのもこの資料でわかりました。
ここに来てより一層漱石に親しみを感じましたねぇ。
今読んでる「こころ」はもーほんま限りなく辛気臭いんですけど、たまに「わかるわー」な言い回しがあったりして、ドキッとします。
21世紀なのにねー。
全く予定がなく、ふらっと行って見学した場所でしたが、来てよかったです!!!
スタッフの皆様もとても親切で、いろんな説明をしてくださったり、写真を撮っていただいたり、と、とても楽しい時間を過ごすことができました。
本当にありがとうございました!!
ちょとジブリっぽい・・・
ありがとうございました☆