ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦 | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

勝ちます勝ちます!

ネクスト・ゴール!

世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦

(2013年/イギリス/98分)


監督:マイク・ブレット、スティーブ・ジェイミソン


【しょうかい】

世界最弱と言われたアメリカ領サモアのサッカー代表チームが、2014年ワールドカップ・ブラジル大会の予選で初勝利を目指す姿を追ったドキュメンタリー。南太平洋に浮かぶアメリカ領サモアのサッカー代表チームは、アマチュア選手の寄せ集めで、10年のFIFAワールドカップ予選では、国際Aマッチ史上最大の得点差となる0対31でオーストラリア代表に大敗。30試合で200点以上の失点と全敗で、FIFAランクでも10年以上にわたって最下位に位置付けられていた。そんな世界最弱のチームに、アメリカサッカー連盟からやってきたオランダ人監督が就任。昔気質で口の悪い監督は当初こそ島民の反感を買うが、その指導の下で選手たちは次第に成長。監督もまた、そんなチームの姿から刺激を受けていく。やがて14年W杯ブラジル大会の予選が始まり、チームは悲願の初勝利を目指して試合にのぞむ。(映画.comさんより)


【かんそう】

もうすぐワールドカップですね!!


特に「とーっても興味がある!」わけではないのですが、こういうスポーツものは好きだったりするので観に行ってきました。


2週間限定ということもあり、結構なお客様の数で、ユニフォームを着たサッカー少年らしきグループもいました。

その劇場はユニ割(ユニフォームを着て行けば割引される)を行っていたのですが、彼らは適用してもらったのかな??



お話は、もう、題名の通りでございます。


そして最近の2014年ワールドカップ予選までを追っています。



【しょうかい】にもある通り、アメリカ領サモアチームは長年にわたってFIFAランキング最下位。

2010年の予選ではオーストラリアチームに0対31で大敗。



彼らはアマチュアの寄せ集めチームなのですが、負けても負けても、「次は勝てるんちゃうか」というポジティブ感の方が強く感じられました。


彼らのもともとの性格なのでしょうか。



しかし、アメリカ領サモアのサッカー協会は「これではあきまへんわ!」とほかの地域からアメリカ領サモア出身の助っ人を数人入れ、また、監督も募集します。



やってきたのがアメリカからのオランダ人監督。



最初は監督も島の人たちの気質や習慣になじめなかったようでイライラしたり、島の人たちとぶつかったりします。


それでも不思議なのが選手たちで「この監督についていったら勝てるんちゃうか」というやっぱりポジティブ感がありました。


んで、強力な助っ人が来たら来たで「あんな奴ら入れなくても俺らだけで勝てるわぃ!」ではなく「とっても素晴らしい選手が入ってくれたからきっと勝てると思うよ」とやっぱりポジティブ。



ポジティブなのか呑気なのかよくわかりませんが。

でも彼らを見てると「短気は損気」てよう言うたもんやなーと思いました。

彼らを見習いたいです。



監督もだんだんと島の生活にも慣れていきます。

選手たちとの距離も縮まっていきます。


選手たちはもともと監督を信じてましたし、ほんと不思議なのですが、どんだけ監督がイライラしていてもスクリーンからは選手たちが監督に対して嫌悪感を持っているようには感じられませんでした。


しかもやはり彼らは素直なんでしょうねー

監督の指示の元、一生懸命練習するのはもちろんなのですが、意識もだんだん変わってきました。

スクリーンのこちら側にもそれは伝わってきました。

より一層「次は勝てる!」という想いを抱いているように思いました。



また監督もだんだん選手たちに対し「尊敬」の念を持つようになります。



これが非常に大きなポイントだったんじゃないかなーと個人的には思いました。


どんな人間関係でも「尊敬」はいっちばん大切だと思うのです。

その人の全てに対して、とは言いません。

「あいつのここだけは尊敬する」という一つだけでも十分だと思います。


選手たちはもともと監督や技術のある助っ人たちを信じて疑わず尊敬もしていたようなので、その作用がお互いにプラスに働き、チームの結束力はどんどん高まり、いい感じになっていきます。




チームにはジャイヤという選手がいるのですが、彼(彼女?)はいわゆる「第三の性を持つ選手」であり、心は女性です。


でもチームメイトたちは当たり前のように受け入れてますし、自分たちとはちょっと違うかもしれないけど大切なチームメイトには変わりないよ、と他の選手も話します。



トーマス監督も普通に「彼がいるとチームの雰囲気がいいんだよー」と別に意にも介さない様子。



またこの監督は0対31で負けた時のゴールキーパーも呼び戻して彼に再度チャンスを、立ち直れるチャンスを与えます。


監督は彼の心情をとても理解していました。



トーマス監督はサッカー技術を教えるという面でもきっと素晴らしい監督だと思うのですが、人の心をもよく理解している監督だったと思います。


だからこそみんなもついていったのかもしれませんね。




さぁーいよいよワールドカップ予選がはーじまーるよー



1回戦の様子が映ります。



日本チームの予選とはえらい違います。


普通の草サッカー?みたいな雰囲気です。

観客たちもとってもリラックスして笑顔で観戦。


国が違えばほんと雰囲気も違うもんですねー

この地域のサッカーのレベルも上がれば日本チームの予選のように熱狂的になるのでしょうか。



そしてそして・・・なんとジャイヤのスタメンが決まります!!

ワールドカップ予選で第三の性を持つ選手が出るのはおそらく初めてではないか?ということなのですがはたしてジャイヤは?!


ド緊張のド緊張だったジャイヤですがチームメートに励まされてなんとか落ち着いて試合に出ます。



この後は・・・



もうジャイヤの活躍に涙が出てきました。





結局ワールドカップ本選には出ることはできませんでしたが、予選では本当に、あの、負け続けてきたアメリカ領サモア?と疑ってしまうような素晴らしい試合を見せてくれましたし、試合中はこちらも心の中で大応援!


映画館の客席からも試合が映っている場面では「えー!」「おー!」「うっそー!」といった小声がちらほら聞こえてきましたよ。

なんかみんなで一緒にサッカー観戦してるみたいでおもしろかったです☆




そしてその予選結果から万年最下位のアメリカ領サモアチームのランクは・・・




彼らの試合を見て「努力はウソをつかんなぁ・・・」というのを改めて感じました。



でも、私が感動したのはそれだけではなく、やはりアメリカ領サモア、という土地柄から来るものかもしれませんが、選手たちの人柄や常に前向きで仲間と監督と勝利を信じる、といった気持ちの持ちようや、監督が選手たちを尊敬し信頼している・・・といった人の心の部分でした。


選手と監督たちの絆がどんどん強くなっていくのが見ている私にも感じられました。



次のワールドカップ予選ではアメリカ領サモアチームはどんな試合を見せてくれるのでしょうか。


楽しみです。




そして本選に出場する各国チームにもまたさまざまなドラマがあったでしょう。


ほんとサッカーに詳しくなくて申し訳ないのですが、この映画を観て、どのチームもがんばれー!とより応援する気持ちが出てきました。




最後にチラシに書かれていたFIFA(国際サッカー連盟)のオフィシャルコメントがなかなかよかったので転記させていただきます・・・


我々はこの映画を応援しています。FIFAの使命は、サッカーの真の価値を守り、広くあらゆる場所で、皆のために試合開催することです。この映画は、始めから終わりまで、まさにその精神を形にした作品です。




クラッカーくうこのおまけクラッカー


・使われている音楽がなかなかよかったです。


・「サモア」と「アメリカ領サモア」は違う。



うりぼう4つ:うり坊 うり坊 うり坊 うり坊


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ありがとうございました☆


2014FIFAワールドカップブラジル大会は6月13日開幕でーっす!

7月14日が決勝戦でーっす!1か月も開催期間がありまーっす!