ソウル・フラワー・トレイン | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

花電車!

ソウル・フラワー・トレイン

(2013年/日本/97分)


監督:西尾孔志


【ストーリー】

「ナショナルアンセム」の西尾孔志監督が約10年ぶりに長編映画のメガホンをとり、「MIND GAME」の原作などで知られる漫画家・ロビン西の同名短編コミックを実写映画化。大阪で暮らす娘ユキに会いに出かけた父親・天本は、その道中で、お調子者のチンピラ・矢島や、ユキと同じ年頃のあかねと知り合う。大阪に到着したものの道に迷ってしまった天本は、偶然再会したあかねに半ば強引に連れられて大阪観光をすることになるが……。(映画.comさんより)


【かんそう】

評判がいいのは知っていましたし、私自身も評判を聞く前から観たいと思っていたのですが、本上映の時は見事に見逃し、凱旋上映・・・という形で再度上映されることになってからの鑑賞となりました。



スクリーンで観ることができて本当によかったです!!



心のどこかで「人情劇だから、まぁ、ほんわかして笑ってじーんときて・・・な感じかな」と普通に考えていましたが、予想をはるかに超える心温まる映画でした。



大阪発の大阪人の大阪物語。



監督が連日舞台あいさつに来てくださっていてその時にこんな感じで大阪発ということを強調してお話されていたのですが、、ほかの地域でこのように話すと「大阪推しすぎ!!」と言われるそうです。


でも私は、そのように言い切ってええんちゃうかな、と思いました。


むしろ言い続けてほしいです。



なんならタイトルの頭に「大阪」つけて「大阪ソウル・フラワー・トレイン」てしてもええくらいですわ。

それはくどい?





さて!映画の方ですが・・・



最初はユキの父・天本とあかねが物語をひっぱっていきます。


このあかねちゃんがもう「じゃりん子チエ」がそのまま大きくなったような子でして、大阪の街がとってもよく似合ってました。


ちょっと乱暴なのですが、実は心根のとっても優しい女の子で、天本の事を「おっちゃん!」と呼んでは親切にしてあげます。(初対面だけど)



途中あかねはおっちゃんをストリップにも連れて行ってあげるのですが、私、初めて知ったのですが「花電車」ってストリップの技?芸?の名前でもあるんですねぇ!!!


私は鉄道関係の「花電車」しか知らなかったので勉強になりました!


んで、そこで天本父がストリッパーさんに色紙にある言葉を書いてもらうのですが、私はその言葉に何気に笑ってしまいました。



ほんまに人のええおとうちゃんなんやなーって。



でもこの色紙ネタは最後にも別の形で出てくるのですが、私はその最後の方の色紙シーンでは号泣していました。



ほんまにええおとうちゃんやんかいさーーー!!って。哀





前半でもじんわり涙は出ていたのですが、後半になるにつれ、もう、涙が止まりませんでした。


私の父は健在ですが、いろんな父との思い出も思い出されました。



私が留学する前日に「道中お腹すいたら何か食べなさい」と生まれて初めて父からの手渡しでおこずかいをもらったこと。


私が作る料理はどんなにおいしくなくても「めっちゃおいしいなー」ていつも食べてくれたこと。


小さいころスーパーに行くとよく「すがきや」でラーメンをごちそうしてくれたり、量り売りのお菓子を買ってくれたこと。



たぶん、今後もこの映画を観るたびに父とのいろんな思い出がよみがえるような気がします。




いや、父はまだ全然元気なんですけどね・・・





そして天本父の娘ユキにやっと会えるのですが・・・


そこからまた新たな物語がスタートします。



ユキ役の咲世子さんは今年の「おおさかシネマフェスティバル」で新人女優賞を受賞されています。

ちなみに監督も新人監督賞を受賞されています。


監督はもう納得の受賞だったのですが・・・

実は、この物語の途中まで「なんでこの咲世子さんが賞を受賞したんやろう・・・」と不思議に思っていました。


いえ、別に「さいあくー」とかそういうのではないです。


なんか、「普通」なんですよ。

別にほかの女優さんでもよかったのでは?と思うくらい。



でも、考えたら、普通の娘なんだから、ふつーで当たり前なんですよね。





そして後半のある場面に突入してからの彼女は違いました。

迫力ありましたわ。


納得の新人女優賞受賞でした。←えらそうにすんません。




天本父はわずか数日しか大阪に滞在していないと思うのですが、まーいろんなことが起こりました!

観ている側も一緒に大阪の街を楽しめましたし、また天本父とあかね、天本父とユキのドラマに笑ったり涙したり、私もとても充実した映画時間を過ごさせていただきました。



こうして天本父の珍道中in大阪は幕を閉じるのですが、ええ話やったなぁ~、と観終わったあと素直に感動しました。



先ほども書きましたが、後半になるにつれ、もう泣きっぱなしだったので、泣きすぎて数日ドライアイで感じていた目のゴロゴロも解消されていました。


心に感動を与えてくれるだけでなくドライアイまで解消してくれるなんて素晴らしい映画です!




上映終了後、監督の舞台挨拶があり、そのあとロビーでサインもいただけたのですが(チラシですみませんでした・・)、とても気さくで優しい受け答えをしてくださる監督さんで握手もしていただけました。



また次回作が楽しみな監督さんが増えたなーと嬉しくなりました。



クラッカーくうこのおまけクラッカー


・警察の役で私の好きなイケメン俳優さんが出てました♪もっとお顔を拝見したかったわぁ~



・あかねちゃんとあかねの彼氏に立候補中の男の子と天本父が「花電車」顔負けの軽トラに乗るシーンがすごく好きでした。

もう・・・ほんとグッと来ました。

あのシーンの画だけ切り取ってもすごくかっこいいし、バーン!と飾れるなぁ、と思いました。



・あと記事のトップに載せている画像のシーンもあかねの(実の)お父ちゃんへの想いが伝わってきて好きでした。



うりぼう5つ:うり坊 うり坊 うり坊 うり坊 うり坊 合格




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ありがとうございました☆