やっぱりマコノハーマコノヒーマコノフーマコノヘーマコノホー
MUD-マッドー
(2013年/アメリカ/130分)
監督:ジェフ・ニコルズ
【ストーリー】
アメリカ南部、アーカンソーの川岸に暮らす14歳の少年エリスは、親友ネックボーンと出かけた川の中州でマッドという男と出会う。いわくありげで身を隠して暮らしているマッドに興味を抱いたエリスは、次第に友情を育んでいくが、ある日、マッドがテキサスで人を殺し、警察や賞金稼ぎに追われているということを知る。マッドは幼なじみで最愛の女性ジュニパーと再会することを夢見ており、年上の女の子に初恋中のエリスは、同情心から逃走の手助けをすることになるが……。(映画.comさんより)
【かんそう】
先日も書きましたがある劇場でマコノヒー特集!ということで「ダラス~」と連続で上映してくれていたので鑑賞してきました。
本当は未体験ゾーンの映画たち・・・とかいう特集で観たかったのですが。
現代版の『スタンド・バイ・ミー』とか言われると『スタンド・バイ・ミー』好きやったら「どんなもんかいな」と観たくなりますよねー。
ということで私もいそいそ鑑賞へ・・・
そしていつものごとくばっちりネタバレしてます。
たしかに「エリス」の青春物語、ではあったかな。
題名も『MUD』だし、主演にマコノヒーを迎え・・とかいう文も目にしましたが、あくまでも物語の中心はエリスだったように思います。
とにかくこのエリスとネックボーンを演じた二人がとてもよかったです。
まだまだ少年のような、でもちょっと大人の仲間入りしたいお年頃の不安定な感じがすごくきゅーんでした。
「おっぱいさわった?」
「ちょっとね」
「すげーな」
という会話がもろ中2なお年頃会話でよかったですわ!あはは!
その他「恋愛専門書」に頼ったり、とか、なんかかわいかったです。
ただ、14歳の少年があそこまで「男女の純粋な愛情」にこだわるかぁ?!という疑問は強くありました。
「いや、だからさ!」と私のそういう疑問にストップをかけるかのように「両親の離婚問題」「自身の初恋」というのは絡めてありましたけど。
強くない疑問もいくつかありましたが、でも「青春」に「なぜ?!」はつきものです!!
ということで、深く考えないように・・・(?)
少年役の二人ばかりを褒めてますが、マコノヒーもさすがの存在感ありありでかっこよかったです。
まず目が行ったのは・・・あの歯!
『そこのみにて光輝く』でも菅田君演じる拓児の歯がとっても汚くて否応なしに目が行くのですが、今回のマコノヒーの歯にもつい目が。彼の場合は「歯並びがぁ!!」でした。
でもそこがなぜかすっごい田舎の一途な恋しかできない不器用な純情兄ちゃん感を一層際立たせていたように思います。
歯って意外にだいじねー
印象付けますねー
妙に「まじない」「迷信」めいたものが次々に出てくるのもおもしろかったし、マッドがエリスやネックボーンと同等の目線で接していたのもとてもよかったです。
あんな感じで接してもらうと、彼らの「俺らだって大人だぜぃ」な心もくすぐられたんじゃないかな。
マッドに対して仲間意識というかそういうものも芽生えただろうし。
イヤな奴だったらとっとと通報すればええ話ですもんね。
ま、そんなことになれば映画は終わってしまいますが。
エリスの青春と共にマッドの恋物語も見え隠れするのですが、やはりあの駐車場でのマッドの表情が印象深く、エリスの初恋とは違う大人のせつなさを感じました。
いろいろと思い出しながら書いていますが、そういやこの映画・・・・意外に盛りだくさんでしたなぁ・・・
もーラスト近くの銃撃戦にはどひゃひゃひゃー!そんな展開ですかぁ?!でしたけど見入っちゃいました。
ぐぅっと手に力入ってしまいましたよ。
マッドのその後はわかりませんが、エリスは確実にマッドとの出会い、そしてあの初恋で大人への階段をひとつ上ったように思います。
そしてラストでは、エリスはまだまだいろんな事を経験して大人になっていくんだろうなぁ・・・というのを感じさせてくれましたし、なんじゃかんじゃいろいろあったわりに後味も悪くなかったです。
くうこのおまけ
・『あまちゃん』にも出てきた南部ダイバーがここにもいました!
・マコノヒーがこういう泥ぉぉっとした川にいると『ペーパーボーイ』を思い出しますわ・・・
・途中エリスが蛇に噛まれてさぁ!大変!!なとことがあるのですが・・・
そのシーンを観ながらまたまた『なんちゃって家族』を思い出した私。
そうです。ケニーが蜘蛛に大事な場所を噛まれて病院に運ばれたあのシーンです・・・
もう~マコノヒーが『なんちゃって家族』出ればよかったのにぃ・・・
↑
それは違う
うりぼう4つ:
ありがとうございました
楽しい週末をお過ごしくださいませ~