にゃんこもいっぱい飼うてます。
アイ・ウェイウェイは謝らない
(2012年/アメリカ/91分)
監督:アリソン・クレイソン
【紹介】
北京オリンピックのメイン会場であるスタジアムの「鳥の巣」を設計した反骨の中国人アーティスト、アイ・ウェイウェイの生きざまに迫るドキュメンタリー。現代美術家や建築家や文化評論家など多くの肩書を持ち、多方面で活躍する彼が2011年に中国当局に拘束されるまでのてん末を描き出す。彼の家族や芸術家仲間や支援者たちが次々登場。国の将来を憂い、表現の自由を求めて闘う彼の姿が胸を打つ。(yahoo!映画さんより)
【かんそう】
この映画を観ていて、そういや、
なるものを大阪の国立美術館に観に行ったなーと思い出した。
このドキュメンタリーに出てきたアーティストたちの中で思い当たる人が出てきたから。
でも・・・・アイ・ウェイウェイの作品があったかどうかはまったく覚えていないんですよねぇ・・・・
なかったのかな??
さてさて、この映画は芸術家アイ・ウェイウェイを追ったドキュメンタリー。
彼はただの芸術家ではございません!
北京オリンピックのメイン会場『鳥の巣』の設計にかかわった芸術家、前衛的な芸術家・・・というのももちろんその通りですが、
芸術家でありながら「反政府」という姿勢を貫いている社会活動家
ということも彼の特徴として挙げることができるのではないでしょうか。
そしてにゃんこをたっくさん飼っている、ということも忘れちゃノンノン♪←そうか?
ぐっふー
にゃんこ・・・
彼は基本的には「芸術」を通して中国政府を批判しているのですが、ツイッターも存分に駆使しており、ネットのすごさ、恐ろしさ、というのも感じました。
どこかの国でもfacebookやツイッターで呼びかけて大規模なデモ・・・というのがありましたよね。
使い方にもよりますが、たかがネットされどネット、いいようにも悪いようにもちいさな事柄を一気に増長させる爆発的な力があるよなぁ・・・と改めて思いました。
だからこそ中国は昔よりはましになったとは言え、今でも国単位でネットを管理し完全な自由にはさせない。
でも、彼はうまく使っていました。
ネットを通じて民衆たちにうまく呼びかけを行っていました。
しかし、政府にとってはそれがうざったい。
政府にとって「反政府」の力が大きくなることがどんだけ恐怖なことか。
どの国もその心配はありますが、中国は国が大きく、少数民族も多数存在し、彼らなりの完全なる統一を目指しているだけに余計に敏感だと思います。
ただ、アイ・ウェイウェイが実際に大規模なデモを起こし、政府を崩壊させようしているのか?と言われればそうでもなく、政府もその辺はわかっているような感じでした。
ま、でも政府にとってうっとうしい存在には違いないと思いますけどね。
なので彼が反政府的なパフォーマンスをするたび政府は反応し圧力をかけてくる。
その様子を見ていると「これが中国当局の真の姿なんやなぁ」と政府の今の姿を自然と目にすることができます。
アイ・ウェイウェイ自身、ケガさせられたり、行動を監視されたり妨害されたり・・・やりにくいこと多数なはず。
でも彼はひるまないし、むしろ、彼は政府のそういう行動をわざとあぶりだしているかのようにも見えます。
彼は言います。
『中国政府は外国からどういう見方をされているのか知るべきだ』
私のここまでの感想からお堅いドキュメンタリーのようにも思えますが、実際のところ、そんなに重たく感じるほどでもなかったです。
アイ・ウェイウェイの作品もたくさん出てきて、彼の作品集を動画で観ているような感じもしたし、にゃんこもたくさん出てきてくれたし、彼の周辺の人たちのインタビューを聞くことで彼がどういう人なのか、というのをよりよく知ることもできたし、彼の「おいおい・・・そこは謝らんとあかんのとちゃうか?」な女性関係も出てきたし・・・なーんか飽きずに観ることができておもしろかったです。
あんなに政府のこと嫌いなくせに、女性関係のこと聞かれた時のアイ・ウェイウェイの受け答えが政治家のような感じだったのには(とぼけた感じ)笑いましたわ・・・
なので彼自身のキャラクターのおもしろさ、というのも十分あるのかな?
あと、私が大注目したのが、「食事」!!
映画の趣旨とは全く関係ないけれど!
も~どれもこれもおいしそうで・・・・
まずは普通の家庭料理。
あー食べたい。
あの、ジャガイモの千切り炒め!食べたい!
彼らと一緒にマントウ(肉まんのカワだけで作ったような饅頭ね)片手に食べたい!!!
撮り方が抜群だったのでしょうか、食事から立ち込める湯気を観ているだけで、すぐにでもスクリーンの中に飛び込んで一緒に食べたかったです。
そして四川省で食べていらした現地料理、豚足の煮込み!!
あれも食べてみた-い!
でも・・・私、四川に行ったときに食べたことあるような気がせんでもないんですよねぇ・・・・
いや、たとえそうでも、現在は記憶があいまいなのでやっぱり食べたいです!!
いろいろな面から興味深く観れるおもしろいドキュメンタリーでした♪
くうこのおまけ
アイ・ウェイウェイが母と話すときは親子ならではの話し方で微笑ましかったな。
うりぼう5つ:
ありがとうございました☆
みなさま楽しい週末をお過ごしくださいませー